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手仕事屋きち兵衛随筆集   一匹ぽっちのコオロギ


手仕事屋きち兵衛/著

表紙/布・伊東 恵
装幀・石坂淳子

2004年11月12日発行
四六判上製・224ページ
本体価格1,429円+税(税込1,543円)
ISBN4-900918-71-7 C0095



★著者プロフィール

あったかい。ドキッとする。じんとくる……。
いろんな気持ちを言葉にのせて
きち兵衛の世界がまたひとつ、こころの扉を開きます。

“自分はいったい何者”で
“どこから来て”“どこへ行くのか”
“ほかに代役がいなく、自分でなければならないこと、
それはいったい何なのか”
- – - – - -
これがわたしにとっては大問題であり、それを知りたくて生きているとも言える。そしてその答えはいまだに明確に得たわけではないが、人生も半ばを過ぎて、漸くその辺りがぼんやりと見えてきたようにも感じている。(「はしがき」より)

もくじ

はしがき

値段談義/“田舎者”/大きくなったら何になる!?/風にコスモス/上品な野生/レリーフの君“風の中”/MちゃんとT先生/諷経葬/素なる自分/幸せの押し売り/純潔の自然/タコ/趣味/木の器/東陽中校歌/一匹ぽっちのコオロギ/むさくるしいボヘミアン/種弐/ペットブーム/セッケン交換車/イゴカナイ時計/二つのルール/うつる/みんな生きている/花/奇蹟の雫/交差点にて/若者/二十歳の君へ/アルフォンヌ・ルイ・スタインベック三世クンタロウ/Kちゃんと/こけし・風の子・/最後の聖職/おばあちゃんのふところ/蟻/言葉/一期一会/丸木位里、俊先生/遺言

あとがきに寄せて(寺島純子)

はしがき

・自分はいったい何者・で・どこから来て・・どこへ行くのか・

・ほかに代役がいなく、自分でなければならないこと、それはいったい何なのか・

これがわたしにとっては大問題であり、それを知りたくて生きているとも言える。そしてその答えはいまだに明確に得たわけではないが、人生も半ばを過ぎて、漸くその辺りがぼんやりと見えてきたようにも感じている。

自分が何者かがわかれば、その行き先も自ずとわかりそうなものだが、き途中の身としては、まだ未知の可能性もあってほしく、また、不慮の出来事もありそうで、今もそれを断定することはできない。ただ、その方向は、このままで良さそうだ。

若い頃は、会いたい人や、あの人のようになりたいと、憧れの人もいたのだが、それがいつの間にかいなくないり、自分探しの旅は、自分の中でするようになった。

自分を自分と書くのは、時に人は、自ら分かれ、自らを分かろうとして、自らに分け入り、自身の分身を探すように、自分を見つけようとするからではないだろうか。実はほんとうに会いたい人は、憧れの自分自身であり、ああなりたいと思い描く自分に、自分の力でなんとか近づいてゆく、それが人生だと思う。わたしはいつの頃からか、わたしが憧れのきち兵衛になりたい、と願うようになった。

そして、わたしでなければならないこととは、何か。それは、わたしのオリジナリティを求められた時のことであり、その都度、わたしから生まれるモノやコトを、丁寧に誠実にこしらえ差し出す作り手でありつづけようと、意識している。

今、わたしの中には、一人の爺様が何もしないでじっとしている。果たして、あの爺様のようになれるだろうか。それは最後まで自分では決められず、おそらく、わたしがいなくなった後で、世間が決めてくれるに違いない。

★著者プロフィール

手仕事屋きち兵衛
(てしごとや きちべえ)

(c)koito

木 彫家・シンガーソングライター・エッセイスト。 1949(昭和24)年12月30日松本市生まれ。木彫刻「同盟会長賞」「SBC賞」「長野県彫刻工芸会奨励賞」など受賞。CDアルバム『詩紬』『風景 色』『風暦』をはじめ、2004年9月に最新作『色即是空』をリリース。現在安曇野在住。

>> 手仕事屋きち兵衛ホームページ

恋人にするなら手仕事屋きち兵衛/著

ファンが待ちこがれた初の詩集。62篇を収録。


CDアルバム「愛唱歌集」

2006.11/20発売
税込定価3,000円
なつかしき時代の唱歌を歌う全21曲。


CDアルバム「色即是空」

2004.9/20発売
税込定価3,000円
永六輔さんが30数年ぶりに作詞された『色即是空』『命連綿』など、話題曲を含む全14曲。15年間にわたる音楽活動の集大成ともいうべき意欲作。

※CDのご注文も承ります。本と同様にお届けいたします>>

2件の読者の声 »

男性・56歳●楽しく読ませていただいた。きち兵衛さんを見習い、我が人生1/3を大切に生きてゆきたいと思う。

男性・65歳●心理を深く具体的に平易な言葉で書かれているのに感服します。気持ちが沈んでいるときに、見ず知らずの方の言動の温かさに救われることも多。共感いたします。

男性・57歳●清々しい。著者の感性が素直にひびく好書。

男性・59歳●おもしろい。人が生きてゆく上で大切なことを、何気なくサラリと書いてある。私の愛読書の一冊に加えたい。

女性・68歳●とても感動しました。いいお話ばかり。…どうぞこれからもお書き下さい。楽しみにしています。

男性・66歳●温もりを感じました。

女性・68歳●病と闘っている親友が、本書をNHKラジオの朗読で聞き、とても感動し心が癒されたとのことです。私も是非読みたいと思い、取り寄せました。

女性・49歳●ラジオで一回しか聞いていませんでしたが、注文して読んでみたら予想をはるかに越えるいい本にめぐり会えました。応援したくなる出版社だと正直思いました。長野にもう一度行きたいと思います。

男性・60歳●平安堂さんに頼み、本をとり寄せて戴きました。翌日に届きこれ又ビックリ致しました。オビに鎌田先生の推薦があり、これも楽しく、なる程と思いました。片づけなければいけない仕事があったのですが、さておき読みました。涙が出る程おかしく、涙が出る程心打たれたり、楽しく読んでおります。きち兵衛さんの実物に会いに浅間温泉のコンサートに行ってみたいです。

女性・72歳●読み終えた時、身体全体をすっぽりと上質の絹の風呂敷で包まれたような安らぎと感動を覚えました。本好きで色々な本を読みますが、72才という年齢と、末期癌の危機を何とかやり過ごしています私には、よくぞ生きている間に出会えたと思う一冊になりました。折にふれ、幾度も読み返したくなる本です。

女性・75歳●半日で読み、きち兵衛さんのお人柄のよさ、やさしさに触れた思いです。最初CDを聴き、その歌詞の美しさにひかれ、きっとこんな方ではと思ってみました。とてもうれしく思っています。傍らにおき何度も読み返すことでしょう。

女性・64歳●推薦の鎌田實氏の言葉どおり、“いちばん大切なもの”が読み手の心にずっしりと響きます。還暦の歳となり、“10年先の夢を持つことの大事さ”を教えられました。きち兵衛ワールドにしっかりついていきたいです。

女性・64歳●コンサートから帰ってちょっと読み出したら、全部読みたい気分でしたが、次の日寝坊するのが心配で、楽しみを明日にしたくらいです。保存会会報のきち兵衛さんのエッセイをいつも楽しみにしており、この本では、時には笑いをこらえたり、全く同感とうなづいたり、ジーンとしたり、とにかく素晴らしい本でした。きち兵衛さんのご健康とご活躍を祈っています。

女性●以前からきち兵衛さんの歌のファンで、エッセイ集が出るのを楽しみに待っていました。一気に読んでしまいました。私もきち兵衛ワールドの虜になってしまいました。女性・50代●きち兵衛さんの歌声が大好きで、CDを聞きながら一人だけのコンサートを楽しんでいます。何事も深く掘り下げて考えていて、同世代の一人として共感する部分がたくさんありました。花に対しても、こんな考え方があるのかと、自然を大切にしていることに感心しました。男性・48歳●SBCラジオの番組「ちょっといい夜」で読まれるきち兵衛さんの詩が大好きです。高校を卒業して30年、ひたすらエノキ茸作りの人生でしたが、最近「人生二毛作」という話を聞いて、今までとは全く違う人生を歩んでみようかと考えています。

Comment— 2008 年 9 月 16 日 @ 5:32 PM


大阪府・女性●いつも利用している図書館で偶然懐かしい名前と出会い借りたところ、読者カードが入っていたので書かせて頂きました。NHKラジオから流れていた「わすれ雪」で問い合わせてCDを購入。心にしみ入る曲と歌声に癒されました。御本を一晩で(午前3時までかかって)読了し真摯な生き方に教えていただくことが多く考えさせられ、これからの私の残りの人生に参考にさせてもらいたいと思いました。最後の“遺言”の項は私自身1人暮らしのため、年の始めに書いている遺言書とよく似ている内容にドキッとしたりうなずいたりしました。
きち兵衛さんは今もお元気で活躍されているのでしょうね。

Comment— 2009 年 3 月 11 日 @ 2:10 PM


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