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詩集 恋人にするなら


手仕事屋きち兵衛/著

表紙/布・伊東 恵
装幀・酒井隆志

2006年10月25日発刊
四六判・142ページ
本体価格1,400円+税(税込1,512円)
ISBN4-900918-82-2 C0092

筑紫哲也さんが選んだ「恋人にするなら」⇒詳しくはこちら

★著者プロフィール

彼の手にかかると何でもない言葉が深みのある、本来の意味をもって香り出す。そうか、この言葉は本来こういうことだっだのかと心に響く。しかし実は丹念なことば選びの結果であるのだ。
推薦・山下真須美(フリーパーソナリティー)
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シンガーソングライター・手仕事屋きち兵衛が紡いだ珠玉の62篇
研ぎ澄まされた言葉たちがハーモニーを奏でる待望の詩集

恋人にするなら ・

娘よ
恋人にするなら
実のある男になさい
実とは 誠意と正義感だ
男らしさとは それだ
けちな奴 こすい奴は およしなさい

何人(なんびと)でも 見下したり
馬鹿にしたりする男は およしなさい

娘よ
恋人にするなら
涙のある男になさい
真に 悲しみを知る者は 悲しみを与えず
悲しみが分かるから 幸福が分かる

娘よ
恋人にするなら
子供を愛せる男になさい
小さなものを 大切にできなくて
大きなものを 守れるはずがなく
あなたの子を 思うことが
この世界の未来を 気遣うことなのだから

恋人にするなら ・

息子よ
恋人にするなら
たおやかな娘さんになさい
たおやかとは いつでも優しく丁寧で
羞恥心を含んで漂う 上品なしなやかさだ
女の美しさ らしさとはそれだ
高慢な女(ひと)
下世話な女はおよしなさい

息子よ
恋人にするなら
涙もろい娘さんになさい
気持ちが清らかなほど 涙もろく
涙があるほど 情がある

息子よ
恋人にするなら
察しのいい娘さんになさい
察しが利(き)くことは 誰にでも心地良く
時に 傍らに居る女の察しは神よりも正しい

【目 次】

恋人にするなら ・
愛は掛け算
あなたがあって
やさしさ
宝石
ねがい
愛の唄

優しさの先
手紙
九月の雨
あたたかなおせっかい
あかり屋
思い出の栞(しおり)
さよならの後先
恋人にするなら ・
わたしのパレット
大人の条件

ティータイム
わたし
人生
生きる
生かされていましょうか
北の小里で
ありがと
わたしの愛
なれない
ふたり
親として
優しい唄
わたしの幸福
プレゼント
ビール
青春の扉
遠い約束
十月の悲しみ
願望進化
旅立ち
聖職
傑作
深い溜息
神の声
古老
コタンコロクル(酋長)
奇蹟の雫
道具とおもちゃ
本物なる
旅に出た若者
逆風

クリスマスと雪達磨
柳と風
正月団欒
手仕事再開
ステージ
ギター弾き
一台のギター
一流
昔話
蛙(かわず)
森の爺様

推薦・山下真須美(フリーパーソナリティー)

SBCのラジオ番組「ちょっといい夜」は、ビリー・ジョエルの「ストレンジャー」のイントロの口笛にのせてきち兵衛さんの詩から始まった。
かねてより番組の冒頭をオリジナルの詩で…と夢みていたのだ。番組のパートナーであった松本・神宮寺の住職、高橋卓志さんの「きち兵衛さんに頼んでみたら」の言葉に意を決してお願いしたところ、あっさりとOKが出た。うれしかった。2001年の秋のことだ。それから2006年3月まで5シーズンの間、約120篇の詩が生まれた。

シンガー・ソング・ライターのきち兵衛さんの歌は、やさしく、透明感があり、それでいてほんのり色気が漂い大好きなのだが、ことに詩がいい。彼の手にかかると何でもない言葉が深みのある、本来の意味をもって香り出す。そうか、この言葉は本来こういうことだっだのかと心に響く。しかし、実は丹念なことば選びの結果であるのだ。
そんな、言葉つらなりを音にして表現するのは難しい。己が心が問われるのだ。難しいけれどやりがいがある。

いつも生まれたばかりの詩に、一番最初に出会えた私は、なんと幸運であろうか。
待ちこがれていた詩集が出来た。あらためて一つ一つの詩をゆっくり味わえる。楽しみだ。

★著者プロフィール
手仕事屋きち兵衛
(てしごとやきちべえ)

木彫家・シンガーソングライター・エッセイスト・詩人。
1949(昭和24)年12月31日松本市生まれ。木彫刻「同盟会長賞」「SBC賞」「長野県彫刻工芸会奨励賞」など受賞。CDアルバムに『詩紬』『風景色』『風暦』『色即是空』などがある。随筆集『一匹ぽっちのコオロギ』(オフィスエム)。安曇野在住。

>> 手仕事屋きち兵衛ホームページ
一匹ぽっちのコオロギ

手仕事屋きち兵衛/著

初の随筆集。NHKラジオ「私の本棚」で朗読され反響を呼びました。

1件の読者の声 »

70代・男性●前より一度、音楽と語りを聞こうと思っていた。人柄が詩に、語りに、誠実そのもので、年甲斐もなく感動した。

48歳・男性●介護の母がいます。詩集の「神の声」を読みました。母がうらやましく思えてきました、神の近くにいることが。
娘に男らしさを教えてあげることができました。実のある男を探してもらいたいと思います。

40代・女性●「わたしの愛」「プレゼント」が心に残りました。きち兵衛さんの言葉に触れると、自分の感覚を信じて丁寧に生きていこう、という気持ちになります。

Comment— 2008 年 9 月 16 日 @ 5:32 PM


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