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photo & sonnet  恋愛指数


三沢枝美子/著
with Reica・f+Summar(5cmF2)

装幀・石坂淳子

2005年2月1日発刊
A5判変型(縦128mm×横148mm)・64ページ
本体価格1,000円+税(税込1,050円)
ISBN4-900918-72-5 C0072



★著者プロフィール

詩と写真、恋愛コラボレーション

今、手を伸ばしたら、人生を変えられるかもしれない
そんなドラマみたいな想像をしながら
戻ることのない時間を持て余している…。

Mid night

騒音という静寂が街を包み込んでいた
孤独という夢が人々を暖めていた
携帯の電源を切ってみる
さざめく光が誘いかけてくるよ

メッキがはがれるように
一 枚ずつ衣を脱ぎ捨て
この街は変化している
疲れきった身体 失いそうな気力
そんな個人の事情などおかまいなしに
ひたむきに生きる街……


迷い

若いということで許される
そんな自由に慣れてしまっていた
日々が惰性のように過ぎて
目まぐるしいだけで何も見えなかった
まだ間に合うかな?
取り戻せるかな?──自分を──


六感

愛されることに慣れきっていたね
なのにいつも愛することを恐れていた
失うことが怖かった
玉ネギをむくように
自分をむいてむいて裸にしてしまおう
丸ごと信じてみたい気になった
生まれて初めて……



Let`s dance

おもちゃの兵隊が眠りについた頃
地熱が人々に息を吹き込む
ゆらゆらと起き出したかげろう達が
光のもとへと這い出してゆく
さあ本日のオープニング
背すじを伸ばして自分を演じきろう



秋雨前線

水かさを増した桟橋は
沈んでゆく船のようだった
降りしきる雨が岸辺を隠して
小さな湖は大海原へと変わっていた
私たちは新大陸を見つけたように ここを制覇した
身体の芯まで冷えていった


くもの糸

愛っていう生き物は
憎しみや嫉妬や所有欲なんかが
どろどろに混ざり合って構成されていて
そのくせひどく甘美な色と香を放つので
私たちは気づかないうちに
引き寄せられている

現<うつつ>

時に
肌を合わせることが
百万の言葉より正しいように
人の頭や理性を超えた答えがあることもある
本能をコーティングされてしまた
私たちでも……


あとがき

写真を撮ることと詩を書くことは、自分を削り取る作業です。そして削った傷を癒してはまた削る自傷行為にも似た繰り返しが、手のひらサイズの一頁だけの世界で一番小さく短い写真詩集「リーフ・フォト」になりました。
日報連松本支部のホームページに「photo &sonnet gallery」として公開したのは、Sonnet の本来の形式を外したSonneteer「へぼ詩人」が命名の本音です。今回、そのリーフ・フォトは、周りから強く推されて本当に一冊の写真詩集になりました。上梓に到ったオフィスエムさんのご好意と、私の手のひらの作品を空高く羽ばたかせてくださった、多くの方々に深く感謝し御礼申し上げます。

リーフフォト「恋愛指数」発刊によせて

私が枝美子さんにお会いしたのは3年ほど前だったと思います。その時、写真を見て「オッ、いまどき珍しい作風」だなと感じたものでした。
写真は枝美子さんの心象風景に自作の詩を付け加えたもので、リーフフォトというのだそうだ。世の中デジカメだ、ネイチャーだとウツツを抜かしてはいるけど、女性には珍しいライカ狂。そのライカを駆使して心に映る情景を、独特の感性で映像化。詩をつけたのがこの一連の作品群。
この詩がまた素晴らしい、詩と写真が微妙に融合し増幅され、私たちに一段と説得力をもって迫ってくる。肉体的にも精神的にも、何もかも知り尽くしたような彼女。今後の活躍が楽しみな人である。

毎日新聞社・日本報道写真連盟本部顧問 大須賀興屹

感性写真家登場

写真と詩で構成された新しい写真集が登場した。日報連松本支部のHP 「Photo &sonnet gallery 」に掲載しながら、練り上げてきた作品の数々が一堂に……。瑞々しい感性で語りかけるリーフォト「恋愛指数」、疲れたあなたに安らぎと温もりの世界をプレゼントする、新進女流カメラマン姫の初出版。
更 に大きくはばたけ!

日本報道写真連盟東日本本部委員 村田正幸

★著者プロフィール

三沢枝美子(みさわえみこ)

信州・松本市を中心に活躍するカメラマン。日本報道写真連盟松本支部ホームページ上で「Photo & sonnet gallery」を主催。ここで「心の休憩時間」を楽しむファンが増えています。

三沢枝美子の主催する【Photo & Sonnet gallery】は、日本写真連盟松本支部から入れます。
>>http://user2.matsumoto.ne.jp/~nippomax/

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