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『最高に幸せな生き方と死の迎え方』増刷出来!!


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  • 最高に幸せな生き方と死の迎え方
  • 永六輔さんのご冥福をお祈りします。
    いのちの自立への支援=それがホスピスケア
    在宅ホスピスから日本の医療の問題点が見えてくる
  • 内藤いづみ 著
  • 装幀・石坂淳子
    イラスト・田之上尚子

  • 2009年6月6日発行
  • 小B6判 192ページ
  • ISBN:978-4-904570-05-0
  • 1,300 円(税込価格1,404 円)

最高に幸せな生き方と死の迎え方

新装版
内藤いづみ 著

本体価格円1,300+税(税込1,365円)

好評に付き増刷出来!!

いのちの自立への支援=それがホスピスケア

在宅ホスピスから日本の医療の問題点が見えてくる

いのちの最期の輝きに、家族は、医者何ができるのか
いのちと向き合わない現代の医療を問う一冊。

本書は『最高に幸せな生き方 死の迎え方』(講談社2003年発行)に加筆修正したものです。

小B6判192ページ
ISBN978-4-904570-05-0
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☆著者プロフィール

ふじ内科クリニック

「患者のいのちに向き合わない医療者への怒りが、
私を在宅ホスピス医への道へと導いてくれた…」

内藤いづみ医師を見ていると、
日本の医療が見えてくる。
日本のボランティアが見えてくる。
日本の家族が見えてくる。
日本の地域社会が見えてくる。
日本の未来が見えてくる

まえがき◎永六輔

内藤いづみ医師を見ていると、日本の医療が見えてくる。
彼女が在宅ホスピスという医療現場で働いている姿には頭が下がるが、それが日本の医療の中では異質であることが問題がある。
日本の医療は生命を正面に見据えていない。
見据えているのは「生命」ではなくて「病気」であり、患者の表情ではなく検査によるデーターである。
生きようとしているのが患者であっても、生かそうとしているのは「病院経営」。
そして多くの病院が製薬会社という企業に寄り添っている。

内藤いづみ医師を見ていると、日本のボランティアが見えてくる。
山梨県甲府市における彼女の医療活動は多くのボランティアに支えられてる。
それも彼女が育てたボランティアだ。
在宅ホスピスにとって必要なのは、ご近所と仲間のネットワーク。
そして、それはみずからが在宅看護をした経験者でないと理解できないところがある。
彼女の集会に行くと、内藤医師を手伝うチャンスがあった在宅医療の経験者を次のボランティアに育てていくのがよくわかる。

内藤いづみ医師を見ていると、日本の家族が見えてくる。
イギリス人の夫と大学生から高校生までの子供3人が支えているところが大きい。
彼女が1人で在宅ホスピスに駆けまわっているのではない。
クリニックのスタッフも充実しているが、家族が、母であり、妻であり、ホスピス医である彼女を支えているのがよくわかる。
そのことを誇りにし、家族のエピソードで笑わせるときの彼女のなんとも幸せそうなこと。
家族に感謝している医師を見つめ、患者の安心感はさらに広がる。

内藤いづみ医師を見ていると、日本の地域社会が見えてくる。
甲府にある山梨放送のディレクターが言っていた。
「内藤先生のラジオは、そのまま活字にしても、文章として出来上がっています。だから説得力があるんですね」
地元で働く医師ではあるのだけれど、このところ日本中で引っ張りだこである。
甲府の医師が日本の医師になりことに反対はしないけれど、良いスタッフとして彼女を助けようという若い医師はまだまだ少ない。
一方で、甲府で目立った存在になると、そのことを良く思わない動きは当然出てくる。
地域社会では目立ってはいけないし、目立ってしまうなら反感を持たれない根回しもしておかなければいけない。そこが悩みだ。

内藤いづみ医師を見ていると、日本の未来が見えてくる。
多くの女性医師、女性スタッフが、保守的な日本の医学界に風穴を開けつつあるという実感。そこにこそ「最高に幸せな生き方と死に方」がある。
宗教的には神道の彼女が、仏教徒、キリスト教徒にさしのべる手。
そして彼女を孤立させないようにするという支援の輪。
この本がさわやかな甲府の風となって全国を吹き抜けますように。

内藤いづみ医師を見ていると…。
山梨県が女性長寿の1位だということがよくわかる。

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目次

永六輔氏との対談も収録!!

まえがき◎永 六輔
プロローグ

第1章 最後まで住み慣れた家で過ごしたい

在宅ホスピスって何?
家族の熱意と本人のとまどい
「あそこは死にそうな人が行くところ」
初めての往診・28
誰だって「治らない」とは言われたくない
「藤の花見は無理かもしれない」
「いよいよ内藤先生の治療の領域」
死が近いとは信じたくない
静かで平和な旅立ち

第2章 ホスピスとはどうあるべきか

人間と向き合う医師になりたい
末期がん患者さんの孤独
タツオ君にとっての幸せとは
カルテは誰のものか?
通勤途中で患者さんを往診
〝ホスピス〟は理念の一つ
ホスピス先進国イギリスで見たこと
チームケア・
天国の庭で大往生
日本で伝えたいホスピスの考え方
「痛みと医者の嘘はいらない!」
〝ふじ内科クリニック〟の出発

第3章 みんなの痛みを消し去りたい!

「痛みのないことが幸せ」
モルヒネへの無知と偏見
がんの痛みを治療するための五原則
なぜ〝痛み〟を伝えようとしないのか
トータルペインを緩和する
家族の抱える痛み
医療者の痛み
二四時間のつながり

第4章 在宅ケアには「家族の姿」が見えてくる

在宅ケアに踏み切れない理由
バリアフリーでなくても大丈夫
家族にやってもらいたいこと
〝告知〟 は在宅ホスピスの最低条件
「本人も知っています」は要注意
頭ではわかっていても〝受容〟できない現実
医療知識のギャップ
何度も話し合って家族が一つに
さまざまな不安とその対応
本人は何を望んでいるか
在宅ケアには家族の覚悟が必要
時として大きな障害になる「親戚」の存在
医療機関の連携にはまだ問題が山積
医療費についても理解を
積極的治療をやめる決断は難しい

第5章 最期までより善く生きたい

在宅ホスピス医が足りない!!
一人暮らしの患者さんの不安
安い費用で入れるケアハウスを
新しい希望を作り出して

エピローグ……

あとがき対談◎永 六輔・内藤いづみ
信頼できる医師との関係づくり/夫の自立を!!/理想的な介護サービス
夫婦、家族のあり方/長生きしてよかったと思える環境を

新装版のためのあとがき

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「ありがとう」と「さようなら」を言い残せる人生を歩む、すべての人に

本書を出版してから今に至るまで、日本でも世界でもいのちに関わる大きなできごとがたくさん続き、草の根で生きる私たちのため息はそのたびに深くなった。しかし、世の中で何が起ころうと私のホスピスケアの仕事は続いた。進行がん患者さんが、限りあるいのちを自覚してから、いのちの輪郭をくっきりとさせて生き抜く日々。そういう日々を送る患者さんと向かい合う在宅ホスピスケアでの学びは、私に人生を生きる意味と勇気を教えてくれた。笑顔を失わず、家での看取りの仕事を続けてこられたのもこれらの多くの出会いのおかげである。心から感謝を捧げたい。

この年月の間に私自身の家族も成長した。この本には患者さんの物語と共に、私の家族の物語も織り込まれている。ふたりの子どもは親元から巣立った。いのちの自立への支援―それがホスピスケアの仕事の柱だと信じている私にとって、自分の身近ないのちを大切に育み、成長を見守り、何とか自立への旅路へと送り出せたことは、言葉に言い表せないほど嬉しい。子離れの寂しさより、役目を果たせたという安堵感の方が大きい。もちろんこれまでの夫の子育ての役割の大きさは計り知れない。

最近は、国が医療費削減のためか、在宅ケアの推進、入院短縮へと力を入れている。ホスピスケアから誕生し、医療の中に組み込まれた緩和ケアも全国に広がった。モルヒネを中心とする、がん疼痛緩和の教育も昔より格段に充実している。スペシャリストナースも増えた。しかしながら、迷ったり、困ったり、不安が募っている患者さんの声もたくさん私の耳に届いている。「幸せに安心して人生を生き抜く支援」を掛け声だけでなく実行するためには多くの課題が残っている。それはまず、ケアの原則に立ち戻りいのちに向かい合う仕事の意味を噛みしめて、一対一の関わりを深めることにあると思う。

私は怒りの人だったかもしれない。この本を読み返してみると、あちこちに、患者さんのいのちにしっかり向かい合わない医療者に対する批判が溢れていて息苦しいほどだ。今は少しは大人になった(?)自分を自覚すると、青臭くて恥ずかしい部分もあるが、そのまま残した。おかしい、と思うことをおかしいと発言し、患者さんの希望に沿って、小さな在宅ホスピスケアを実践してきたことが、私の人生でもあるからだ。この本は、私自身の物語でもある。

「まえがき」をお寄せいただき、ご多忙にも関わらず巻末対談にお付き合い下さった永六輔さんは私にとって、今も変わらない大切な師のおひとりだ。永六輔さんもこの本を出版してからの年月、永さん自身の物語を紡いできたと思う。永さんが当時感心して下さったが、今も山梨県は相変わらず元気老人の全国トップだ。その科学的な理由はわからない。最近は、山梨県の濃い空気と美味しい水に私も心より感謝するようになった。「生きていることが希望。いのちは希望なのだ」と出会った方々に教えて頂いたからこそ、私は今も笑顔でいのちに向かい合える。

ありがとうとさようならを言い残せる人生を歩む全ての人に、この本を捧げたい。

内藤いづみ(新装版のためのあとがき より)

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著者プロフィール

内藤いづみ

1956年、山梨県市川三郷町(旧・六郷町)生まれ。福島県立医科大学卒業後、東京女子医科大学内科等に勤務。86年から英国のプリンス・オブ・ ウェールズ・ホスピスで研修をを受け、95年に甲府市内で「ふじ内科クリニック」を開業。日本ホスピス・在宅ケア研究科理事。山梨県教育委員長在任中は県 教委改革に真っ向から取り組んだことでも知られている。
著書に『あした野原にでてみよう』、『あなたと話がしたっくて』(小社刊)、『あなたを家で看取りたい』(ビジネス社)などがある。

関連本

しあわせの13粒

「しあわせ」を作れるのは、あなた自身です。多くの患者から学んだしあわせに生きる13の方法。
おとな向けの絵本です。

あなたと話がしたくって

在宅ホスピス医・内藤いづみが「いのちのメッセンジャー」たちと会って語って響きあったトークセッション。

ホスピス・最期の輝きのために

在宅ホスピス医と地域医療者、宗教者が、告知や終末医療を語りつくしたロングセラー。
内藤いづみ・鎌田實・高橋卓志/共著

あした野原に出てみよう
在宅ホスピス医のノートから

在宅ホスピス医としての原点。手軽なブックレットで中学・高校生や学生にもおすすめ。内藤いづみ/著

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