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山岳科学ブックレット No.3『山と自然に魅せられて』


山と自然に魅せられて

~研究の現場から未来への提言
●信州大学山岳科学総合研究所
●総合地球環境学研究所 編
本体価格933円(税込価格1,008円)
生態系・暮らし・文化…山を巡る様々な研究の最前線を1冊にまとめました。
山の「いま」が解る。


2009年11月発刊
ISBN978-4-904570-14-2

信州は豊かな自然と、それに支えられた人々の暮らしが息づいています。
近年は地球温暖化や環境問題が課題に上がり、私たちの活動も問われて
います。日々、現場を見つめ、研究を続ける信州大学山岳科学総合研究
所および総合地球環境学研究所の研究者らに現状や課題を紹介してもら
い、未来のために何が必要かを考えます。
(中日新聞 連載巻頭文より)

※本書は、中日新聞「山 ひと 自然 研究の現場から」に連載された2009年4月~11月までの記事と写真を編集し、まとめたものです。
各稿の文末には掲載日を記しました。(日付記載がないものは掲載予定

目次

研究の現場からⅠ森と水の生態系、人とのつながり

1、オオルリシジミ 優雅な舞い再び─ ────────────── 中村寛志
2、高山チョウ・ベニヒカゲ DNAで分布調査─ ───────── 中谷貴壽
3、高山チョウの生態 山域で遺伝的分化─ ──────────── 宇佐美真一
4、激減するミヤマシロチョウ 群生地の開発が拍車─ ─────── 伊藤建夫
5、姨捨棚田と森と池① 耕作放棄に危機感─ ─────────── 内川義行
6、姨捨棚田と森と池② 清水守るスギ木立─ ─────────── 岡野哲郎
7、姨捨棚田と森と池③ ため池と自然形成─ ─────────── 荒瀬輝夫
8、姨捨棚田と森と池④ 巨大なビオトープ─ ─────────── 岡野哲郎
9、道路によって変化する山岳域の植物群集 光環境改変が影響─ ── 高橋耕一
10、湖底生物は湖全体のバロメーター ユスリカ類が減少─ ───── 平林公男
11、琵琶湖の変化と生き物の変遷 人的影響が深刻化─ ─────── 関野 樹
12、湖水浄化・小さなミジンコが大きな働き 透明度向上に効果─ ── 花里孝幸
13、水質改善から健康な湖つくりへ 湖がもつ共通の性質─ ───── 川端善一郎
14、中山間地でみられる硝酸塩汚染 汚染源が広く分布─ ────── 戸田任重
15、融けゆく氷河が引き起こすもの 氷河湖災害の脅威─ ────── 奈良間千之
16、シルクロード・乾燥地の暮らしとその変容 近代的開発の陰で─ ── 窪田順平
17、山岳湖沼の汚染 広域の大気を観察─ ───────────── 宮原裕一
18、雪は大気環境の情報を記録して降ってくる 天空からの〝手紙〟─ ── 鈴木啓助
19、雪から融け出る水は酸性になる 森林土壌が緩衝に─ ────── 鈴木啓助

研究の現場からⅡ 山と人々の暮らし・文化

20、里山林の移り変わり 持続的利用後世に─ ─────────── 後藤 彩
21、世紀のSATOYAMA 荒廃は世界の問題─ ──────── 阿部健一
22、祭礼と里 行事から共生学ぶ─ ──────────────── 梅干野成央
23、カヤ葺き民家を建てるには? 里山の資源を活用─ ─────── 井田秀行
24、インド内陸部の山村の暮らし 米作りと水田養魚─ ─────── 小坂康之
25、日本アルプスの山小屋 建築史研究で貴重─ ────────── 土本俊和
26、山へのまなざし 五感に迫る景観美─ ───────────── 佐々木邦博
27、安全登山の方策 自分の体力を知る─ ───────────── 能勢 博
28、中高年の登山心得 低体温にも注意を─ ──────────── 能勢 博
29、死亡の地域差からみた人間と自然 気温と相関関係も─ ───── 北島晴美
30、ラダックの人々の「幸せ」とは 家族一緒にいるとき─ ───── 坂本龍太

研究の現場からⅢ信州の大地のすがた

31、信州の活火山は個性豊か 噴出物で特徴分析─ ───────── 三宅康幸
32、交通と生活の場を提供する活断層 街道結ぶ峠となる─ ───── 大塚 勉
33、氷河期から間氷期への気候変動 野尻湖の詳細判明─ ────── 公文富士夫
34、上高地が伐採された日 花粉化石が裏付け─ ────────── 河合小百合

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リンク

信州大学山岳科学総合研究所

総合地球環境学研究所

山岳科学ブックレットについて

山岳地域は、陸上に残された数少ない貴重な自然資源であると同時に、地球規模での環境変動の影響を受けやすい脆弱な自然でもあります。標高が高いた めに森林の無い高山域から人々の生活が営まれる里地・里山にいたるまでの、山岳地域と呼ばれるこの環境系は、地球規模での環境変動の影響はもとより、人間 の生活系との相互作用によっても変化しやすい地域です。2006年7月に再出発した際に掲げられた信州大学山岳科学総合研究所の基本理念は、「今後100年間の近未来を見据えた、山岳地域の自然環境と人間活動との持続的な融合の方策を探る」ということです。

この理念を実現するために、先ず、山岳地域での環境問題の根幹をなす、「物質循環機構およびその動態」、「地表変動および災害発生機構」、「生物多様性および多種共存機構」について地球生物圏科学の視点からきめ細かく解析します。次いで、ここで明らかになったことを基礎として、「山岳地域に暮らす人々にどのように影響するのか」、「人々はどのように山岳地帯と関わっていくことが望ましいのか」を、森林、里山、都市をひとつの環境系として位置づけながら研究していきます。
そして、最終的には、人間を含む生命系の永続的な維持をめざして、大気・大地・生命の有機複合的な自然環境の躍動性を明らかにし、自然環境再生・保全・活用および防災を実践する事のできる「山岳地域の自然環境と人間活動との持続的な融合の方策」の提言を行います。

これらの研究作業の営みの中で、明らかになったこと、問い掛けてみたいこと、提案したいこと、議論したいことが数多く出てきます。それらの思いを皆様に分かり易くお届けする機会として、山岳科学ブックレットを刊行することとしました。山岳科学はとても広い領域を対象としています。ブックレットも多種多様な題目で次々と刊行されることになるでしょう。是非、肩肘張らずにお読み頂き、皆様と一緒に「山・ひと・くらし」について考えることができれば幸いです。

信州大学山岳科学総合研究所長 鈴木啓助

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山岳科学ブックレットシリーズ 既刊No.1〜No.6

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