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山岳科学ブックレット No.7『蝶からのメッセージ』発刊しました


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  • 蝶からのメッセージ
  • 地球環境を見つめよう
    山岳科学ブックレットvol.7

  • チョウを知ることで、環境の変化がわかる 今聞きたい、チョウのメッセージ

  • チョウの種類と個体数をみれば、その環境を診断することができる! 日本でもっともチョウの種類数が多い長野県からチョウの研究者11人が伝えるチョウからのメッセージ

  • 信州大学山岳科学総合研究所 編
  • 編集 中村寛志・江田慧子

  • ISBN:978-4-904570-34-0 C0045
  • 933 円(税込価格1,008 円)

蝶からのメッセージ

地球環境を見つめよう
山岳科学ブックレットvol.7

チョウを知ることで、環境の変化がわかる
今聞きたい、チョウのメッセージ

980円(933円+税)
信州大学山岳科学総合研究所

編集 中村寛志・江田慧子
ISBN978-4-904570-34-0 C0045

チョウの種類と個体数をみれば、その環境を診断することができる!
日本でもっともチョウの種類数が多い長野県からチョウの研究者11人が伝えるチョウからのメッセージ

目次

はじめに チョウを通じて環境保全の意識を育む(中村寛志)
様々な環境に住むチョウ
1 富士山に生息するチョウ類 ───────────────────── 北原正彦
2 高山チョウとモニ1000 ───────────────────── 中村寛志
3 ロシア沿海地方のチョウたち ──────────────────── 四方圭一郎
環境指標種としてのチョウ
4 温暖化とチョウ ────────────────────────── 井原道夫
5 チョウ類群集による環境評価 ──────────────────── 中村寛志
絶滅に瀕しているチョウ
6 里山のチョウ類の変化 ─────────────────────── 浜 栄一
7 松本平の歴史とオオルリシジミ ─────────────────── 丸山 潔
8 半自然草原とチョウ ──────────────────────── 須賀 丈
チョウを守る
9 浅間山系でのミヤマシロチョウ保護活動 ────────────── 清水敏道
10 東御市におけるオオルリシジミの復活 ──────────────── 西尾規孝
11 オオルリシジミと野焼き ────────────────────── 江田慧子
12 ミヤマシジミの保護回復活動 ──────────────────── 江田慧子
13 治水事業における生物との共存の試み ─────────────── 田下昌志
あとがき チョウからのメッセージを社会に伝える役割(江田慧子)

はじめに から

チョウを通じて環境保全の意識を育む
信州大学教授 中村寛志

長野県に生息するチョウの種類数は149種を数える。これは日本の都道府県の中でもっとも多い数である。チョウの生息する環境条件を統計的に解析した報告によると、山の高さが生息数に大きく寄与しているという。長野県にある中部山岳域がチョウの多様性を生み出しているのである。標高によって植物相も異なり、それに伴ってチョウの種類も様々である。氷河期の遺存種であるタカネヒカゲなどの高山チョウや亜高山帯のキベリタテハなど北方系種、広葉樹林帯のミドリシジミ類など、広大な山岳域を有する長野県ならではの多様性の豊かさである。また最近では温暖化によってクロコノマチョウをはじめ南方系のチョウが分布を拡大してきている。

このようにチョウ類は、様々な環境に適応して生息している。逆に言うと、我々が血液検査のγGTPやいろんな測定値で健康状態を判断するのと同じように、生息しているチョウの種類と個体数をみれば環境を診断することができるのである。また過去の記録や他の場所と比較することによって、環境の変化・悪化を評価することができる。さらに絶滅の恐れのあるチョウを保全・保護することはチョウが生息している地域の環境を守ることにもつながる。本書は、このようなチョウ類のもつ環境指標性の切り口から、環境保全を考えようと企画したものである。そのため「様々な環境に住むチョウ」、「環境指標種としてのチョウ」、「絶滅に瀕しているチョウ」、そして「チョウを守る」という構成にした。
著者として依頼した方は、専門のチョウの研究者であるとともに、チョウを心から愛している人ばかりである。チョウのイメージは一般的に芸術・工芸のデザインなど審美的対象種、山野の美しい自然の一部、あるいはコレクターの犠牲などととらえられがちである。この本を読まれた方が、今年の春にチョウたちに出会って環境の保全について考えていただければ幸いである

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