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『山岳に生きる建築』山岳科学ブックレットNo.10 発刊! 


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  • 山岳に生きる建築 日本の近代登山と山小屋の建築史
  • 山小屋の特異な建築様式を解明する山岳総研ブックレットシリーズ第10弾!

     

  • 県下に北アルプスをはじめ、山ファンを唸らせる名山を擁する長野県。
    信州大学工学部で山小屋の建築史を研究している著者による、貴重なフィールドワークの報告が1冊の本になりました。
    お手頃価格で読みやすいブックレットサイズ、記念すべきシリーズ第10弾です。既刊書籍と併せてご覧下さい!

  • 梅干野成央 著 (信州大学工学部助教)
  • 2013年3月29日
  • A5判 80ページ
  • ISBN:978-4-904570-69-2 C0052
  • 933 円(税込価格1,008 円)

槍ヶ岳と槍ヶ岳山荘(写真中央からやや左よりの尾根上)

国指定重要文化財として保存されている立山室堂

歩荷による材木運搬(昭和30年頃)

目次

第1章 近代登山と山小屋

近代登山の普及   
山小屋の軒数・収容人数の変遷  
山小屋の建設過程

第2章 山小屋の三つの型

山小屋の建物をはかる   
岩小屋・石室・木造小屋

第3章 山小屋をどう建ててきたか:槍ヶ岳山荘の建設

槍ヶ岳と槍ヶ岳山荘   
槍ヶ岳山荘C棟の建設工程  
歩荷による材木運搬

第4章 山小屋をどう守ってきたか:涸沢ヒュッテの冬囲い

涸沢の山小屋   
吉阪隆正による涸沢ヒュッテ新館の設計
冬囲いの構法

第5章 山岳建築としての山小屋

国登録有形文化財の山小屋 
世界の山小屋・日本の山小屋

あとがき/出典・参考文献

はじめにより

山岳は信仰の場として古くから人の暮らしと関わってきました。山岳には神を祀る社や仏を安置するための堂が建てられたとともに、こうした社や堂の巡礼者が体を休めるための施設も建てられました。また、山岳は生業の場としても古くから人の暮らしと関わってきました。山岳には食材や建材などの資源が豊富にあり、こうした資源を得て生活していた猟師や杣人などの小屋が無数に建てられました。(中略)山岳には厳しい自然があります。一方、人は山岳のなかに建物をつくりつづけてきました。そこには、厳しい自然のなかに人のための空間が形づくられてきたという、建築の歴史が脈々と息づいていることがわかるでしょう。では、人はどのような姿の建物を山岳につくってきたのでしょうか。また、人はどのようにして山岳に建物をつくり、守ってきたのでしょうか。こうした疑問に端を発し、近代登山の普及を契機として開設された山小屋の建物について、調査研究を進めています。調査研究のフィールドは、近代登山の中心地である日本アルプスです。なかでも、北アルプス南部に位置する上高地・槍・穂高地域にて、重点的に調査研究を進めています。
建築学では、建築の歴史を追究する分野を建築史といいます。これまで、建築史の分野では、山小屋の建物に関する調査研究の蓄積は多くありませんでした。そのため、まずは、建築史の分野に山小屋に関する調査研究の礎を築くことを目指しました。本書では、この作業を進めるなかで得られた資料や写真、図面などを数多く掲載しています。また、これらを分析するなかで明らかとなった、山小屋の建築史に関する重要な断片をまとめています。
山小屋の建物はどれも個性的で、その一つ一つが近代登山と結びついた歴史を有しています。本書を通じて、山小屋の建築史が物語る、山岳に生きる建築の魅力を感じていただければ幸いです。

著者プロフィール

1979年東京都生まれ。博士(工学)。
2002年信州大学工学部卒業、2004年信州大学大学院工学系研究科修了、2007年信州大学大学院総合工学系研究科修了。2004年信州大学工学部助手を経て、2007年より信州大学工学部助教。2006年より信州大学山岳科学総合研究所山岳環境創生学部門の研究員を兼務。専門は建築史。2007年より、日本アルプスの山小屋を対象として、山岳建築の調査研究を進めている。

 

山岳科学ブックレットシリーズ 既刊No.1〜No.9

 

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