HOME » 信州学 自然と紀行»親子で楽しむ ご近所自然観察

親子で楽しむ ご近所自然観察


isbn4-900918-53-9

  •  
  • ISBN:
  • 0 円(税込価格0 円)

コープながのいんぷり連絡会/編
渡辺隆一(信州大学教授教育学部)/監修




装幀・カバーイラスト:石川孝[NOEL]

2002年7月15日発刊
A5判・144ページ
本体価格1,800円+税(税込1,944円)
ISBN4-900918-53-9 C0045




★著者プロフィール

「みっけちゃん」と自然を“みーっけ!”

“自然大好き!”お母さんたちの
手づくりフィールドノート

ご近所ってこんなにおもしろい!
子どもたちといっしょにお散歩気分で
楽しく自然体験ができる一冊です。

自然への入口はこ~んなにあるヨ

【もくじ】

読者の皆さんへ●まず身近な自然観察から始めよう 監修・渡辺隆一

お花見だけじゃもったいない
●街の公園は小動物と小鳥の森〈松本市・4月〉

目をこらして見てみよう/スズメの巣をさがしてみよう/タンポポのヒミツ/小径で出あった植物たち/生きものたちの痕跡を見つけたよ

メダカの学校は山の中
●休耕田は楽しいビオトープ〈喬木村・4月〉

こんなものをつかまえたよ!/「もなみ園」ができるまで/池や沼にすむ生き物/水中と陸上、両方で暮らす生き物たちの変身!/湿田の生きものたちの不思議/雑木林のなかで見つけたもの

水辺の生きものに会いに行こう
●湖から自然と人の暮らしが見えてきた〈諏訪湖・4月〉

まずは川から湖へ/遠くから湖の色を見てみよう/ビンに水をくんで観察してみよう/湖畔で見かけた昔からの諏訪湖の姿/諏訪湖の生きものたちのつながり/昔の諏訪湖と今の諏訪湖

お気に入りの木をさがしにいこう
●城址公園は定点観測にもってこい〈上田・4月〉

さあ、どんなお気に入りが見つかるかな/自然のなぞなぞ・その1
これはなんの実、なんの花?/自然のなぞなぞ・その2

小さな子どもたちといっしょに道草しよう
●近くの空き地で[みっけ]遊び〈松本市・7月〉

身のまわりにあるものを使っていろんな虫を集めてみよう/誰でもすぐ用意できる観察のためのスーパー道具/本日のみっけもの/トラップの作り方/発見するよろこびをわけあおう(小幡周子)/スケッチブックに絵をかこう/枯れ枝遊び

見慣れたご近所を散歩感覚で歩こう
●市街地だってこんなにおもしろい〈長野市・7月〉

周囲を一望してみよう/五感をフル回転させよう/発見の極意/花が咲く・実がなる庭木たち/迷い込んでみたら……!?/神樹の不思議/地図をかいてみよう/遠くから見えた奇妙な形の木に接近!/木の高さを測ろう

水辺は大人も子どもになれるよ
●川は不思議な生きものでいっぱい〈佐久市・9月〉

まずは、流れのゆるやかな浅瀬で水中手さぐり体験/川遊びに持っていきたいあれこれ/川で出あった小さな生きものたち/親子で楽しむ河原のネイチャーゲーム

田んぼのまわりは自然がいっぱい
●稲刈り前の田んぼで観察会〈長野市・9月〉

さあ、出かけよう/イネのことを知ろう/田んぼにはえる草/田んぼとその周辺で見つけた植物たち/くらべてみよう/やってみよう/水田は巨大なダム?

いろんな色を発見しながら歩いてみよう
●秋の里山へ遠足気分ででかけよう〈戸隠村・10月〉

秋の色をさがしてみよう/戸隠の里山で出あった秋の植物/おもしろいもの、み~つけた/ズンズン歩いていったら小川と池を発見!/どんぐりのいろいろ

番外編!

●ご近所町並みウォッチング 須坂市
旧浦野製糸繰糸場~うだつの上がる家?~旧日滝銀行~大正時代の病院~みそ蔵〈塩屋〉~
大壁づくりの商家〈浦野酒舗〉~棒屋さん~望楼のある薬局~浮世小路と浮世橋~
石橋のある長屋門の家~屋根付きのカンバン/鍛冶屋さん

●ちょっと高原の湿原へ か弱くも美しい高層湿原 渡辺隆一(文)
湿原にはヒミツがいっぱい!/湿原ってどんなところ?/湿原の断面図/湿原の植物/湿原周辺の植物/田ノ原は湖だった〈志賀高原の水と土と歴史〉/雨あがりに見てみよう

●冬の森でネイチャーウォッチング
雪の上を歩いたことがありますか/カンジキ? それともスキー?/ブナ林を歩く/亜高山帯の針葉樹林へ/冬鳥の観察/春を待つ虫たち/春を待つ冬芽たち/イーグルーを作ってみよう/雪の上の遊び

●原生林を歩く あるがままの自然にふれてみよう 渡辺隆一(文)
いざ、ブナの原生林へ/樹齢五〇〇年のブナが生きている森/ブナの森でみっけ/湿原でみっけ/豊かな自然が息づくブナ林/ブナ林の四季/いろいろな森の四季

自然と遊ぶ!!

いろんなものを作ってみよう
野外で楽しむ超カンタンクッキング
子どもと遊ぶ自然のゲーム

だから観察会はやめられない コープながの・清水久美子

読者の皆さんへ
●まず身近な自然観察から始めよう
監修・渡辺隆一

毎日の忙しい生活の中でふと目にする路傍の花、小鳥のさえずり、そんな自然の情景に人は心動かされ、心和む。もし、こうした自然がなくなったらどうだろうか。現代の日本では、そんな何気ない自然がなくなっても、当面困ることはないのかもしれない。でも考えて欲しい、私たちが生まれてきたときのことを。人は家族や人々の大きな喜びの中で生まれ、育ってゆく。どんなに貧しくとも子どもは人々にとっての希望であり、なによりも喜びである。なぜだろうか、子どもは育ちゆく命だからだ。私たち人も生物であり、一つの命である。命は命ある世界から生まれ、命ある世界で育ち、命ある世界を育て、そして死んでゆく。そんな世界こそが命の世界であり、そんな自然こそが喜びの根元であると思うのです。
私が子どもの頃はまだ原っぱがあって、そこでトカゲやバッタと遊びながら育ってきた。今思えば狭い土地であったろうが、子どもにとってはまさにそここそが自由に自分を発揮できる世界でもあった。逃げ回るカエルやトカゲをいかにして捕まえるか、まさに自然と自分との大きな知恵比べでもあった。捕まえられたときの大きな喜びと、それを仲間に告げるときの大きな誇り、子どもはこうした体験を通して自分を発見し、大きく育ってゆく。
社会の中では調和と協調と抑制を強いられる人間も、自然の中では自由になれる。自分で考え、選択し、行動しなければならない。捕まえた虫やカエルは強く握れば手の中でつぶれて死んでしまう。もの言わぬ命ではあっても子どもは自ずと命とは何かをその体験の中から学ぶ。命は素晴らしくもはかないものであること、その一つひとつがかけがえのない唯一のものであることを、誰に言われるでもなく自ずと学ぶのである。
いま、身近にはそんな命にあふれた自然は少なくなった。でも、その気になって目を向けてみれば、庭にも町の公園にも、田畑にも、命の世界は息づいている。この本の各所にみる普段着の人々の眼差しは、命に出会う喜びにあふれている。自然の中では人は自由であり、人もまた、ひとつの命であることを実感するからだ。
最近の子どもたちは、昔はなかったファミコンやテレビゲームなどでの室内遊びが多くなったと言われるが、そうして育った大学生でも、聞いてみると、昔と同じような野山での野外遊びをたくさん体験したと回想している。おそらく実際の体験時間は短くなっても、幼い頃の自然の中での体験はなぜか忘れ難く私たちの記憶に長く保存されるのだろう。
こうした、自然の命の中での親子のふれあいは、お互いに一生忘れられない思い出として残る。まずは、大人が自然に目を向け、楽しみ、喜ぶことから始めてほしい。親子で自然観察を始めてみれば、そこには自然との楽しいふれあいばかりか、必ずや家族や自然の命への新たな気づきがあり、喜びを発見することができることだろう。

★著者プロフィール

コープながのいんぷり連絡会

コープながのでは、1990年から環境活動や自然保護の運動に取り組んできましたが、まず、自分たちの暮らす町や里山を愛し、身近な環境を大切にする〈心〉を育てたいと考えました。そうして始まったのが自然観察会です。
この自然観察会は、植物や動物の名前を教えあうのではなく、自然のしくみや、人との関わりを自分たちで発見し、自分たちで伝えていく、そんな観察会です。
そういう観察会のリーダーを養成しようと開かれた講座が「インタープリター養成講座」です。インタープリターとは、直訳すれば通訳の意味。つまり、自然の 言葉を聞いて翻訳する役割です。この講座の受講生たちが中心になって1995年、「コープながのいんぷり連絡会」が生まれました。現在、長野県内各地に約 10のグループが、身近なフィールドで、自由に、楽しく、いろいろな活動をしています。
コープながのいんぷり連絡会事務局
TEL.026-261-1223
>>コープながのホームページ

渡辺隆一/監修
(わたなべりゅういち)

1947年東京生まれ。東京都立大学理学部・同大学院卒、理学博士。信州大学教育学部教授。
子ども時代は、原っぱでバッタやトカゲと遊び、学生時代は生態学を学び富士山や房総など各地で野外調査を行ってきた。1977年より志賀高原の信州大学自 然教育園で、自然調査と観察会指導を二〇年ほど続けた。現在は教育学部で地域から地球規模まで広がった環境問題を解決するための環境教育に力を注いでい る。
主著に『森の季節学』(アリス館)、『志賀高原の植物』(信濃毎日新聞社)など。
日本生態学会、日本環境教育学会会員。

0件の読者の声 »

コメントはまだありません。

この投稿へのコメントの RSS フィード。 TrackBack URL

本の感想をお寄せください。

編集部で掲載の可否を判断させていただきます。
あらかじめご了承ください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)




TOPへ戻る