太一と夜泣き松


太一と夜泣き松

木が伝えてくれる物語・1
発行 財団法人・長野県緑の基金
A4変形判40ページ
本体価格1,143円+税(税込1,234円)

子ども達と老木の心のふれあい

ISBN978-4900918-95-5
C8796

監修・和田 登
版画・ふかだ あきひろ
文  ・ふかだ あけみ (著者詳細

巨樹・古木から子どもたちへのメッセージ
木が伝えてくれる物語シリーズ・第1弾

「子どもたちの心に木を植えよう!
命の尊さ、思いやりの心、人と人との絆……
巨樹古木が伝えてくれるメッセージを子どもたちに届けたい。
樹々たちの“生きる力”が、どうぞ子どもたちの心に根をはり、豊かな葉を繁らせますように」

この木が伝えてくれる物語シリーズは、長野県内に実在する巨樹・古木と子ども達のふれあいを描いた絵本です。
数百年の風雪に耐え、今なお元気に立ち続ける巨樹・古木からのメッセージを子ども達に聞かせてあげて下さい。

この本の売り上げの一部は「緑の基金」を通じて森林づくりや子どもたちの環境教育に役立てられています。

「太一と夜泣き松」のおはなし

どこもかしこも山ばかりの山奥の村に、樹齢700年になる「夜泣き松」という大きな松の木が立っていました。その夜泣き松のそばに太一という少年が住んでおりました。太一は夜泣き松によく登って遊んでおりました。
ある夜、その大事な夜泣き松が火事になってしまいます。太一と子ども達、まわりの大人たちはがっかりしましたが、子ども達は「夜泣き松」に語りかけます。よみがえる事を祈りながら。そして、次の年の春に奇跡が…

夜泣き松は長野県大鹿村に今も実在する樹齢700年になる大きな赤松です

木々のメッセージを子どもの心に届けたい

長野県には、各地に数多くの巨樹・古木があります。
幾多の時代を乗り越え、地域の人々の暮らしを黙って見つめ、今もすっくと立っている木。人の一生の何倍もの時間を行き続けてきた木々たちは、生きていくための大切なことを、語りかけてきます。思いやりの心、絆、命の営み、畏れ、自然のなかで生きること等々…言葉を超えて伝わってくる木のメッセージには、未来を生きる子どもたちに、もっとも伝えていきたい物語が息づいています。

私たちが豊かさと引き替えに失ってしまった「生きる力」を、木々の力を借りてもう一度もう一度子どもたちに取り戻していかねばなりません。そのために、私たちはまず、絵本を作りたいと思いました。子どもといっしょに、お母さんも、お父さん読んでください。まだ字の読めない子どもには、どうぞ読み聞かせてください。

シリーズの中には、音楽のついた絵本もありますし、ときには写真の絵本もあるでしょう。絵本からオペレッタやミュージカルが生まれるかも知れません。私たちは、木々の物語が子どもたちの心の中で響き、育ち、生きる力となって根を張っていくことを願っています。

この「木の絵本シリーズ」は、子どもたちの心に木を植えるプロジェクトでもあります。どうぞ、1人でも多くの人に、木々のメッセージが届きますように。そして、未来を生きる子どもたちの心のどこかに、小さくともしっかりとした根を下ろし、辛く苦しく孤独なときにも子どもたちを支えてくれますように。
願いを込めて手渡していきたいと思います。

財団法人 長野県緑の基金副理事長 丸田藤子

推薦の言葉

子どもたちに届け、老木からのメッセージ

大地深く根をしっかり根を張り、大空に向かって大きく枝葉を広げている老木は、その土地の自然環境そのものであり、いろいろなメッセージを周囲に送ってくれている。
半世紀前ごろまでは、老人たちがそのメッセージを受け取り、物語として子どもたちに伝えていた。そして子どもたちは山野に出かけ、内容を汲み取れないままに、老木が語りかけるのを全身で直接受け取っていた。

自然から離れてただ便利さを求めている現在の私たちは、老木に語りかけられても気がつかなくなっているが、子どもであれば感じる力を取り戻してくれると思う。老木からのメッセージを物語として伝え、子どもが老木からのメッセージのことを知り、山野に出て老木の語りかけを直接感じるようになってほしい。そして、信州の山野には人間だけではなく、すべての生き物の生命を育むすばらしい力があることに思いいたるようになれば、それこそかけがえのないものを得たことになると思う。

信州大学名誉教授 菅原聡

作者紹介

財団法人 長野県緑の基金
美しい森林を守り、育てることを目指す「美しい森林づくり推進国民運動」。美しい森林づくりのための関係閣僚の会合に基づき平成19年2月23日より始め られています。長野県における都道府県レベルの推進組織として全国協議会に登録された財団法人 長野県緑の基金では、民間主導により本運動を積極的に推進していきます。(財団法人長野県緑の基金ホームページより)

監修◎和田 登(わだ のぼる)
1936年長野県生まれ。児童文学作家。日本児童文学者協会評議員。
『虫』で第1回日本児童文学者協会短編賞。主な著作に『悲しみの砦』『思い出のアン』(岩崎書店)、『武器では地球を救えない~エスペラントをつくったザメンホフの物語~』『さまちゃれ・泣かないでマンドリン』(文渓堂)、『キムの十字架』(明石書店)、『星空のバイオリン』(PHP研究所)、『民話の森・童話の王国』(オフィスエム)、『人間になりたかった猫(5分で読める41のメルヘン)』(総和社)など多数。

版画◎ふかだ あきひろ
1963年福岡県北九州市生まれ。長野県飯綱町在住。
武蔵野美術学園卒業、木版画家・北岡文雄氏に師事。春陽会展版画部、第三文明展に出品。『月刊OISCO』「風のおくりもの」の版画、葛飾北斎「富嶽三十六景」シリーズ・ミニチュア版画製作のほか、地元小学校の木版画教室講師なども勤める。(社)日本美術家連盟会員、(社)春陽会・版画部会友
ブログ「木版画な日々」http://plaza.rakuten.co.jp/gengenbow/

文 ◎ふかだ あけみ
1967年静岡県沼津市生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。夫である深田明弘氏とともに飯綱町にて自然の中での暮らしを営んでいる。出産・育児を通じて、環境や食べ物の大切さに目ざめ、子育てや季節ごとに得た気づきをエッセーや物語に書き始める。現在信州の伝統文化や郷土食に興味を深めている。

大鹿村の紹介

大鹿村は長野県の南端、南アルプスの山麓にある人口1200人の小さな村です。海から遠く離れた奥山でありながら、塩泉が湧出し、古くから製塩が行われました。
江戸時代から伝わる、村人たちが演じる歌舞伎は「大鹿歌舞伎」として、毎年春と秋の2回に公演され、県内外から多くのファンが訪れています。

大鹿村ホームページ
大鹿村観光協会

今後のシリーズ出版予定

贄川のとちの木(塩尻市)
小黒川のみずなら(清内路村)
月瀬の大杉(根羽村)
郷戸の乳房いちょう(飯山市)

信濃毎日新聞に紹介されました

信濃毎日新聞に「太一と夜泣き松」の発刊が記事となり掲載されました。
11月7日に財団法人長野県緑の基金から「木が伝えてくれる物語シリーズ」の発刊の発表があり、それをうけたものです。

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2件の読者の声 »

木版画の表現が素晴らしい。
是非、長野の昔話シリーズを作って下さい

Comment— 2008 年 11 月 17 日 @ 12:27 PM


長野●男の子
すごーくゆったりとしててよい本でした。

Comment— 2009 年 3 月 26 日 @ 4:26 PM


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