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言いたい伝えたい いのちのちから


【私のひとこと】公募作品集

福祉21茅野ターミナルケア部会・編


装幀:中村仁

1999年7月発刊
A判・128ページ
定価:本体価格952円+税(税込1,000円)
ISBN4-900918-22-9

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★著者プロフィール

“いのちの重さが、ずっしりと腕に伝わってくる”
無着成恭(選評より)

いのちの扱われ方について、日頃からの思い、口に出して言えない一言などを吐き出してみませんか。生き方や死について考えたこと、感じたこと、感動や喜び、悲しみ、怒りなど、いまあなたのなかで考えている一言をお送りください。

こうした呼び掛けに、小学生から九十歳代まで、四六〇もの「いのちの言葉」が寄せられました。本書はそれらを抜粋し一冊に編んだものです。

【目次】

はじめに/福祉21茅野代表幹事・土橋善蔵

いのちの重さ
いのちの音が聴こえてる。生まれたときから、聴こえてる。
たったひとつ、自分だけのいとおしいもの。

日々を生きる
人生ぽかぽか陽気だけじゃない。凍える日も、どしゃ降りの日もある。
それでもみんな、自分だけの人生を生きている。

老いの風景
ひたすらに歩き続けた人がいる。伝えたい言葉と物語を持つ人がいる。
最期のときまで輝きたいと、誰もが願っている。

永遠の別れに
大切な人との別れのときは必ず訪れる。「その時」を止めることは誰にもできない。
人はそして、どこへ逝くのだろう。

いのちの流れ
ひとつの炎が消えようとしている。新たな光が生まれようとしている。
大きな大きな流れのなかで、いのちはめぐっている。

【選評】
無着成恭(教育評論家)/高橋卓志(神宮寺住職)/内藤いづみ(在宅ホスピス医)/窪田美智子(元保健補導員連合会長)/原天明(NHK学園俳句講座講師)

【座談会】
誰もが〈生と死〉を語り合える場を育むために
福祉21茅野メンバーが語る〈私のひとこと〉が寄せられるまで。そして「これから」。
土橋善蔵/福祉21茅野代表幹事(土橋整形外科歯科医院長)
平方 眞/ターミナルケア部会部会長(諏訪中央病院緩和ケア医)
沼倉たか子/ターミナルケア部会副部会長〈私のひとこと〉委員
田辺 庚/ターミナルケア部会〈私のひとこと〉委員長(諏訪中央病院副院長)
矢島千敦/ターミナルケア部会〈私のひとこと〉委員(元保健補導員連合会会長)
藤森み江/ターミナルケア部会〈私のひとこと〉委員(いのちの輝きを考える会)
司会進行:鎌田 實/福祉21茅野副代表(諏訪中央病院院長)

おわりに/茅野市長・矢崎和広

はじめに

新しい〈いのち〉の文化が芽生えるとき
福祉21茅野代表幹事/土橋善蔵

福祉21茅野は、正式名称を「茅野市の21世紀の福祉を創る会」といい平成八年三月に茅野市長の呼びかけにより、市内の保健、医療、福祉関係者及び障害者、高齢者、ボランテイア団体等々の幅広い個人や団体の代表者によって構成された任意団体です。
「みんな同じ空の下~福祉21茅野」のキャッチフレーズのもとで二一世紀に向けて地域社会が一体となって支え合う「茅野市の福祉のあり方」を市民が参加し協議する民間主導、行政フォローという新しい形で保健、医療、福祉及び生涯学習の各分野が連携しながら自ら検討し実践してきました。
これまでに委員会、幹事会及び健康づくり、子育て、在宅支援、ターミナルケア、痴呆対策、現状調査等々の専門部会を設置して定期的に開かれたネットワーク会議は既に二〇〇回を超えました。
こうした活動のひとつとして、ターミナルケア部会では人生の終末期である死と向き合った方やその家族をどう支援していけばいいのか検討しております。そうした中で、生から死までの「いのち」について、大勢の市民が自ら思い、考える機会が必要ではないか、また「いのち」について市民がどのように考えているのだろうかということから、ターミナルケア部会で「いのち」をテーマとした〈私のひとこと〉募集を企画しました。
この事業を始めるにあたり、応募作品の審査には無着成恭先生をはじめ、医療者、宗教家、俳句、短歌の専門家の方々にボランティアでご協力をいただき、商工会議所、ライオンズクラブ、ロータリークラブなど多くの団体からの協賛をいただいて平成十年十一月から募集を始めました。
市内の小・中学生、高校生、一般市民はもとより、県内各地の子どもからお年寄りまで年齢や職業を問わずに三三一名、四六〇点ものご応募をいただきました。当初は福祉21茅野の部会での事業として作品をまとめることを考えていたのですが、これだけ大きな反響があり自分で考えた言葉を寄せてくれたことに大きな意味を感じ、せっかく寄せていただいた「いのち」についての様々な考えをより多くの方々に伝えるために、今回この作品集を出版することになりました。ご応募いただいたひとつひとつの言葉が、まだ出会っていない人、命など考えてもいなかった多くの人へ届き、新しい「いのち」を考える文化が芽生えることを期待いたします。

★著者プロフィール

●筆者=鎌田 實(諏訪中央病院長)
茅野市では住民が中心になって福祉と環境のまちづくりを積極的に行っている。……
…住民組織「福祉21ちの」のターミナルケア部会が住民や医療者の意識改革を進めようと、「言いたい、伝えた命の言葉」を集めたところ、460もの作品が寄せられた。審査員の無着成恭さんから「命の重さがずっしり伝わってくる」と激賞していただいた。
「なぜ生まれてきたんだろう」と考えた小学生から、「どう逝くのだろう」と自分の命を見つめた90歳の老人まで、すばらしい作品が集まり、長野市の出版社オフィスエムから「いのちのちから」という題で出版された。
百人には百通りの命があるように、この本には多くの「いのち」が輝いている。
市民が主体となった看とりの勉強会「命の輝きを考える会」は、尊厳死を希望する人の選択が認められるシステムづくりを検討している。

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