Monthly EMU Gallery
3月の作品

窓から
春のような
春の陽射のような
懐かしい、感覚に満ちる瞬間。 絵と文:田之上尚子
2月の作品

冬とおぼしき -返信-
拝啓
遠く離れてしまいましたが、お元気ですか?
睫毛に雪が 積もりました、と
月の明りが 夜の影をすりぬけて
雪に光る季節ですね、と
そう思ったから 筆をとりました。 絵と文:田之上尚子
1月の作品Ⅱ

歩みだす
その ひとひらの葉にも
一滴の水にも
綴られた一文字にも
あなたのその まばたきにさえも
無意味なものは なく 絵と文:田之上尚子
1月の作品


謹賀新年
あけましておめでとうございます 絵:田之上尚子
12月の作品

そして、つづく
冬光りの中で
見慣れた風景
誰が為に泣く
私は本を閉じて、また開く 絵と文:田之上尚子
11月の作品

まだ、道の途中に
そこからも ここからも
記憶が 飛び出してきそうだ、本というものは
秋の隙間から
10月の作品

隙間
時は、刻々と過ぎる。
窓辺で、それを読む。
風が、たまには外をご覧と言うと
私はいつの間にか眠っていて
そんな日もいいね、と 太陽が沈んだ。 絵と文:田之上尚子
9月の作品

ちいさな
近づく秋は
枯葉のかげ うすい雲の兆し
冷えた朝のにおい
昨年読みかけた本にはさまった 押花 絵と文:田之上尚子

8月の作品

間奏
ある、夏の夜に
一通の手紙が 届きました。
「あなたと出逢えたことは
幸せ以外の 何ものでも ありません」
ひとすじの、星が流れて
その夜も 更けていきました。 絵と文:田之上尚子

7月の作品

日々
読書の好きな 友人が云った。
「椅子に本棚がついてたらいいのに」
ーでもさ、そうすると 君の友達がたくさん来た時に
椅子を動かすのが大変だろ?
「そうか・・・」君は少し考えて、
「じゃあ 椅子のついた本棚をつくればいいね」 絵と文:田之上尚子
