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Monthly EMU Gallery

6月の作品




生きるうちに

白の 6月
隣人と、彼の木のように
迷いのない 今日        絵と文:田之上尚子



5月の作品

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静かな  新緑

音楽が きこえてきます。

「気に入りの本は、ありますか?」
私が、いつもの腰掛椅子に尋ねますと 彼は
「何でも、いいのですが。」と言いました。

「何でもいいのですが、
あなたが気に入りの本を
私に腰掛けて、読んでくれるのなら。」        絵と文:田之上尚子



4月の作品




まど

体が透けるかのように
あたたかな、風に吹かれる

春の
はじまり、はじまり        絵と文:田之上尚子



3月の作品




窓から

春のような
春の陽射のような

懐かしい、感覚に満ちる瞬間。        絵と文:田之上尚子



2月の作品




冬とおぼしき -返信-


拝啓
遠く離れてしまいましたが、お元気ですか?

睫毛に雪が 積もりました、と
月の明りが 夜の影をすりぬけて
雪に光る季節ですね、と

そう思ったから 筆をとりました。        絵と文:田之上尚子



1月の作品Ⅱ




歩みだす

その ひとひらの葉にも
一滴の水にも
綴られた一文字にも
あなたのその まばたきにさえも

無意味なものは なく           絵と文:田之上尚子



1月の作品




謹賀新年

あけましておめでとうございます       絵:田之上尚子



12月の作品

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そして、つづく
冬光りの中で
見慣れた風景
誰が為に泣く

私は本を閉じて、また開く            絵と文:田之上尚子



11月の作品



まだ、道の途中に

そこからも ここからも
記憶が 飛び出してきそうだ、本というものは
秋の隙間から
斑模様の光をあびる            絵と文:田之上尚子



10月の作品


隙間

時は、刻々と過ぎる。
窓辺で、それを読む。
風が、たまには外をご覧と言うと
私はいつの間にか眠っていて
そんな日もいいね、と 太陽が沈んだ。      絵と文:田之上尚子


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