わが家ではほとんどテレビを観ることがないのですが、今朝なんとなくNHKニュースをつけてみたところ、「旬」な情報を扱っていたので2つほど。

今日5月15日は、沖縄が本土復帰を果たした日。しかも今年はちょうど40年の節目の年だそうです。
南国の陽気なイメージとは裏腹に、ちょっと踏み込んでみると基地の問題を始めとしたディープな歴史を抱えている沖縄。ただ、テレビをはじめマスメディアの報道には「なんだかなぁ」と思うことしきりです。
正直、私個人としてもヤマトンチュとして生を受けて育った身としては、ウチナーンチュの気持ちを多少は推し量ることはできても、心底理解することはできません。 沖縄について、マスコミは何か問題が起きればニュースにはしますが、普段はこれと言って(紋切り型の脳天気なイメージ以外は)取り上げることはあまりしません。「点」にはなるけど「線」として継続的に「ヤマトンチュにも身に詰まされるコト」としては報道していかない。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではないですが、「熱さを忘れさせる」ように、つまりマスコミが体制側にとって都合の悪いことは一時的には取り上げても、永続的に国民の記憶に残らないよう、恣意的に操作している「作為」を感じずにいられません。

聞くところによると、この40年で本土が沖縄への振興策として投じた額は、ここ半年で国が海外諸国に投じた予算よりも下回っているそうです。予算を投じることが「真の振興」になるとは一概には言えませんが、沖縄を少なからず蔑ろにしてきた国の姿勢を垣間見る思いです。もっとも、米軍基地への負担、一方で基地に頼らざるを得ない現実といった矛盾には、原発誘致を受け入れた本土の「ローカルな地域」が抱える問題と通底している気がします。

個人的に沖縄には2回ほど足を運んだことがありますが、知っている友人たちは驚くほどに、いわゆる「いい人」。
でもその人なつっこい笑顔の裏には、何かしら大きなもの(本土に対してか?)に対するある種の「あきらめ」が宿っているような気がしていました。まぁこれは私の勝手で感傷的な思い過ごしかもしれませんが、今年くらいは今なお戦後が終わっていないOKINAWAの想像を絶する歴史を「他人事」ではなく、身近なこととして考えてみたいと思います。
想像力の欠如。これが歴史の惨事を引き起こしてきたことを肝に銘じて。

もうひとつ、佐賀県武雄市の市長、樋渡啓祐さんがフェイスブック(以下FB)を用いて「行政改革」に取り組んでいるというニュース。
今や個人の発信のみならず、企業もFBを用いての効果的な営業戦略を模索していますが、樋渡さんはおそらくもっとも既成概念を打破しにくい「行政」の分野で、先駆的な試みを図っているようです。
まず樋渡さんは職員全員にFBのアカウントを取得させて、市のホームページもまるごとFB上に移行しました。そして、今までは市民からアクセスしないと得られにくかった行政の情報を、FBのアカウントさえ取得しておけば行政側から市民に情報が届く(しかも職員個人名で)、もちろん市民からの要請や問い合わせにもFBだと「即座に」反応できるので、双方向のやりとりが簡便になり(アカウントを持っている人はそのやりとりを全員見られるので、反応が遅いと市民から苦情が来るといったプレッシャーも職員にはあるようですが)、「市民」と「公」の障壁を低くしたといったことが、ニュースでは大きく取り上げられていました。

さらに武雄市では、市の農家が作ったコメや野菜などの商品を、市のHP上で通信販売を代行しているそうです。わずかな手数料をもらうだけで、やる気のある企業や出展者には惜しみなく手を差し伸べる自治体。理想です。というか本来かくあるべきだと思います。
今まで「一企業の営利目的のためには便宜を図ることは出来ない」といった融通の利かないそれこそスクエアな姿勢が、自治体の基本的な態度だったと思いますが、武雄市を見倣って全国の自治体もそろそろそんな了見の狭い「因習」から脱却したほうがいいと思いますね。時代の流れ的にも。
FBの行政的、営利的な使われ方が一般にも認知されはじめた背景を考えてみると、昨今の「市民」と「行政」、または「消費者」と「企業」の関係が、「顔の見えない関係」では立ちゆかない局面に突入していることを物語っている気がします。バブル期に象徴されるこの数十年のモノに溢れた異様な時代には、「顔の見えない関係」がそれでもかろうじて成り立っていたのかもしれませんが(歴史上考えてもホントに特殊な時代ですよね、バブル期って)、今はその時とは明らかに市民や消費者の意識が変わっている気がします。「貧乏くさくない等身大な感覚」(ヒューマンスケール)というやつでしょうか。個人的にも特に若い人たちと話していると、そのあたりの新しい感覚を感じます。
武雄市の例で言えば、you tubeなどの「今どきな」ITツールを宣伝方法として使っていても、結局人々が求めているのは「誠意のあるやりとり」や「生産者の体温が伝わる商品」といったヒューマンな「ものがたり」なのではないか、やはりコンテンツありきだよな…、とそんなことをぼんやりと考えた5月の朝でした。

 とまぁ、柄にもなくたまにはマジメに考えてみたのですが……、

最後にフェイスブックがらみで、知人の知人が今年のサラリーマン川柳に投稿して惜しくも入選外になった秀逸な作品をどうぞ。個人的には好きなんです、この作品。

図書館で フェイスブックを さがす父


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去る4月14日の里山活性化講演会は、おかげさまで無事、大盛況のうちに終わりました。
改めまして、お越し頂いた皆さんはもちろんのこと、お手伝いいただいたスタッフには感謝いたします。
当日の模様を写真でざっくりとですが、振り返ってみますと…。

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展示スペースの原画展。絵本とはまた違った独自の史門ワールドに、立ち止まる人も釘付け。

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各保護団体から、オオルリシジミの写真パネルを多数お持ちいただきました。

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そして本編。開会は中村寛志先生による主催者代表あいさつ。この度は本当にお世話になりました!

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第1部特別講演の矢後勝也さん。
緩急を使い分けた観客を飽きさせない講演は、親しみやすく、余裕と貫禄がありました。
ブータンシボリアゲハ発見時のエピソードなどの興味深いお話の他、あっという間の40分間。

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続いて基調講演は今回の主役、江田慧子さん。
ちょっと緊張した面持ちでしたが、研究者としてこれからチョウ界を背負って立つオーラを充分に感じさせてくれる内容。こちらもすでに貫禄充分!?

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そして、講演会の裏メインイベント『ちょうちょのりりぃ』読み聞かせ。
午前中の綿密な打ち合わせを済ませ、万全の体勢で挑んだ本番でしたが、
舞台袖から見てても、涙腺がちょっとゆるんでしまうほど、グッと来たすばらしい出来映えでした。
三島さん、秋元さん、そしてスライド操作の北川さん。今回は貴重な経験をさせていただき、ホントに感謝、多謝です。
いやぁ、それにしても楽しかった。みなさんグッジョブ!でした。

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そして、読み聞かせ後は作者の江田さん、さくらい史門さんも登壇しての様子。

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第2部のパネルディスカッションではコーディネーター中村先生と、第1部に引き続き江田さんと矢後さんにもご登場いただきました。

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安曇野市「安曇野オオルリシジミ保護対策会議」那須野雅好さんによるパワーポイント解説。

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東御市「北御牧のオオルリシジミを守る会」の清水敏道さんと飯山「北信濃の里山を保全活用する会」の井田秀行さんにも活動報告して頂きました。

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ボリュームたっぷりな内容の四時間弱。
130名ほどの来場者のみなさんも満足して帰られていったのではないでしょうか。

その後の懇親会(総勢25名)の様子は省かせていただきますが、今回の講演会がなければ接点を持つことがなかったであろう多種多様な方が入り乱れた?大宴会と相成りました。
その混沌としたさなか、頭に浮かんだ言葉は「人物多様性」。いや、冗談ではなく、生物多様性の前に我々人類が為すべきことは、まずは私たちの多様性を認めることではないか、と考え及んだしだいです。
昨今のニッポンは変革期のまっただ中。必要なのは名ばかりの「絆」でも「同調圧力」でもなく、「他者との違いを認めあうこと」を身近な場所から始めることじゃないかと。そして「違いの相互理解」を前提に、他者と共生していく。でも、こういった一連のことは地味だし一筋縄じゃいかないし、正直しんどいんですけどね。でもやっていくしかない…。
消えゆくビールの泡を見つめながら、そんなことをぼんやりと考えた夜でした。

中村先生および研究室の学生さん、県自然保護課の協力を得て、今年初めからなかば見切り発車で始めたこの講演会も、来年以降に繋がる「開かれた」イベントとして発展していければと考えています。

以上、4・14「オオルリシジミの舞う信州を未来へ 」講演会の様子をお伝えしました〜。

さいごにオマケの写真、わが家のきかん坊、佑(たすく)の不敵な笑顔をどうぞ。


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いよいよ当日まで1カ月を切った「里山活性化プロジェクト講演会〜オオルリシジミが舞う信州を未来へ」。

県の自然保護課、実行委員会代表の中村寛志教授の研究室との強力タッグ体制で、チャクチャクと準備を進めていますが、その中身も具体化してきました。
このイベントはなんせ盛りだくさん。四時間あまりの開演時間に果たして収まるのでしょうか?というくらい、欲ばりな内容となっているのです。

まず、特別講演として、わざわざ東京から駆けつけていただく矢後勝也さんは、昨年、幻のチョウとして名高いブータンシボリアゲハを、なんと78年ぶりに発見した調査隊の一員として話題となりました。
「ヒマラヤの貴婦人」と呼ばれるブータンシボリアゲハの姿は妖艶の一言(見たことが無い方はグーグルの画像検索で調べてみてください。その優雅な佇まいはたしかに貴婦人、チョウ界の美川憲一?といったところでしょうか)。NHKスペシャルでも番組にもなりました。
当日、「絶滅に瀕しているチョウたち」という演目での講演になりますが、おそらく件のブータンシボリアゲハに関しても、少なからず触れてくれるのでは、と個人的にも密かに楽しみにしています。

そして、基調講演は江田慧子さん。
オフィスエムとは昨年『蝶からのメッセージ』『ちょうちょのりりぃ』の著者としてお世話になって以来のお付き合いで、今まさに飛ぶ鳥を1羽残さず?落とす勢いの、まさに「時の人」です。
と言うのも、昨年11月に環境動物昆虫学会で史上最年少で「奨励賞」を受賞して以来(なじみのない方にはわかりにくいかもしれませんが、これってすごいことなんです。学会全体の彼女の将来性への期待度がうかがいしれます)、信州大学の学長賞(信大の顔ということですね)、そして、最近では信州大学農学部の学部賞も受賞したという、自然科学研究者のなかでは、紅一点の若手ホープなんですね。
おなじみ「りりぃからのメッセージ」という演目では、いったいどんなお話が飛び出すことでしょうか。こちらも必聴、必見です。

そして、そして、第1部の締めは『ちょうちょのりりぃ』の読み聞かせタイム。
このコーナーに関しては、まだ完全に内容が詰め切れていないのですが、なんとSBC信越放送のニュースキャスターの三島さやかさんが、この講演会の主旨にご賛同いただいて、『ちょうちょのりりぃ』を朗読してくださることになりました!
三島さんは、TBS系列の各局で毎年一人優秀なアナウンサーに与えられる「アノンシスト賞」も受賞したこともある、ナレーションのプロ中のプロ。
そして、その朗読にピアノの伴奏が加わって(手前味噌ですが私とも長年、音楽活動を共にしているシンガーソングライターの山口紗智子さん)、もう、未知の領域に足を踏み入れてしまうのでは?と、正直どうなるか読めないところもありますが、どう転んでも面白いことになるのでは、と相変わらず根拠のない自信で突き進んでいます。 ある意味、ここはあまり決めずに不確定な要素を残したまま、やってみたいところでもあるわけです。いやぁ、とても楽しみ。

長くなってきましたが、最後までいっちゃいましょう(笑)。
この後、15分の休憩を挟んで第2部へ突入します。

安曇野市、東御市、飯山市のオオルリシジミの各保護団体から代表者を一人ずつお招きしての活動報告。
安曇野市からは那須野雅好さん、東御市からは清水敏道さん、飯山市からは最近増刷になったばかりの小社発刊『木の葉図鑑』でもおなじみの、井田秀行さんにご参加いただきます。
また、中村先生にコーディネーターを務めていただいて、オオルリシジミの保全を通じての、里山のあり方を提言していくパネルディスカッションで、当講演会全体を締めるという全プログラム。

その他、ホール入り口では、オオルリシジミのパネルを多数展示します。
また、『ちょうちょのりりぃ』原画展、さらには“りりぃ”の生みの親であるさくらい史門さんが、この講演会のために書き下ろし作品を持ってきてくださるとのこと!これは貴重です。
まさに松代文化ホール全体が、オオルリオーラに包まれること請け合いの1日となりそうです。

「4月になれば彼女は」なんてS&Gの曲を思い出すこの時期。
今回の講演会と被らせれば「4月になればりりぃは」といったとこでしょうか(まんまですね…)。では果たしてどうなるのでしょう?

卯月も半ばに差し掛かる14日は、おそらくサクラも満開の頃。
入場無料のイベントです。ぜひともお越し下さい!!





厳冬期。
もうあまりにも寒い日が続いて「ぐぅ」の音も出ません。
たまには、やけ酒をあおるような気分で?雑文を少々。

NHK教育Eテレで「おさるのジョージ」というアメコミ風のアニメを放映していますが、わが家でもすっかり子供に大人気。
先日、私が「おさるの情事か。なんかすごそうやなぁ」と、言葉遊びのつもりで呟いてみたのですが、家族一同にシカトされました。
みなさん、いわゆるイジメにおいても、一番残酷な仕打ちは何だか知ってます? そう、それは「無視」なんですね。打てども打てども響かない虚しさ。
まぁ、そんなことはともかく。

今年に入ってから、困ったことに気になる新刊が相次いで発刊されています。
信州の厳しい冬にも負けず劣らずのお寒い私の財布事情。
家内の目を盗みつつ、アマゾンでぽちっとやっています。
まったく、あの「ワンクリックで購入」機能は、非常(非情)に魔が差しやすくて便利で厄介。不可抗力なシステムですね。

その中でも一晩で一気に読ませて、翌日寝不足にさせられた「罪」な本を3冊ほど。備忘録的に。

①『小商いのすすめ〜経済成長から縮小均衡の時代へ』著・平川克美(ミシマ社)
前著『移行期的混乱』でも、「脱経済成長」的な論考を展開していた著者。
3・11以降の日本と私たちの在り方について、どこかで聞いたような借り物の言い回しは一切使わず、平易で血の通いまくった文章が本編を貫いています。なかでも、最も印象に残った言葉は「身の回りの人間的なちいさな問題を、自らの責任において引き受けることだけが、この苦境を乗り越える第一歩になる
」。
この本が、2012年のベストセラーランキングの上位に入ることを願いつつ、もしそうなれば、この国の先行きも暗いだけではないのかな、と思わせる名著でした。

②『計画と無計画のあいだに』著・三島邦弘(河出書房新社)
上記した『小商いのすすめ』を出版した版元「ミシマ社」の社長による、現在進行形の会社起業やりくり奮闘記。
モットーは1冊入魂。月一度の発刊ペース。取次を介さない直接取引のみ。といった独自の手法で、閉塞感漂う出版業界に、疾風のごとく登場した話題のミシマ社。
何よりも感銘を受けたのは、著者と編集者間に生まれる「熱」を何よりも大事にし、その「熱量」を下げないまま読者に届けるにはどうするかを絶えず試行錯誤している姿勢。
その過程をくまなく紹介した本書は、冬の夜長に冷気漂う寝室を、サウナのようにホットにしてくれました。エムも学ぶべき(真似じゃないですよ)ところは多いよなぁと感じさせてくれた、これまた良書!

③『グレイトフルデッドにマーケティングを学ぶ』著・デビッド・ミヤマン・スコット(日経BP社)
時は1960年代。アメリカはサンフランシスコ。カウンタカルチャーの申し子、ヒッピーバンドの草分けとして有名な泣く子も笑うグレイトフルデッドのマーケティング論(随分と乱暴なまとめ方かもしれません…)。
その音楽には、学生の頃から慣れ親しんできましたが、デッドとマーケティングがどう繋がるのか?と期待を胸に本書を手に取ってみると……、
ビジネス書的には、インターネットが普及するはるか昔から、ユニークなビジネスモデルを実践していたところが本書の肝のようですが、個人的に心惹かれた部分は、「ライブでの録音は自由、その音源の流通もフリー」といった、先ほどのミシマ社にも通じる、ファン(読者)との間に顔の見える関係を築き上げた、常識にとらわれない柔軟な発想。
それにしても、本書の序文を書いている糸井重里さんの視点は、いつも慧眼で感心することしきりです。

以上、真冬の夜長に、言うに事欠いてのひとりごとでした〜。


2012年がはじまりました。
新年あけましておめでとうございます。

2011年は人類史的に見ても、取り返しのつかない歴史的な事件が起きた1年でしたが、個人の実感としても、今まさに時代の変革期を生きていることを感じます。
これまでに疑いもせずに当然と考え、依拠してきた価値観や常識が、本当に信用に値するものなのかを見極めることの重要性を感じます。そのためにはいつも脳と心の感度を高めた状態に保ちながら、不測の事態に備える。若い世代や子どもたちが、少なくとも過剰な不安を抱かなくてもすむ社会を時間をかけてでも築いていく、彼らがわずかながらでも希望を持てる社会だと、胸を張って言える社会とは何なのかを本気で考える。
殊勝ながらもそんなことを新年に際し、ぼんやりと考えていました。
大きな視点を持ちつつ、身の回りで自分にできることを粛々と遂行する。バランスに気を配りながら、朱に交われど染まらず。
なんだかちょっときな臭くなってきましたが、言うは易く行うは難し。思い立ったら行動、実践あるのみ。といったところです。

年末にフェイスブック上で見かけた奈良在住の旧知の友人にメールを送ったところ、以下の内容の返信が届きました。

やぁ、カモちゃん。大変な時代になってしもたね。
もう本当のことしか通用しないよな。
少なくとも、もう適当な人生は送れない。
なんとか、すこやかに。しぶとく。
生きて、生きて、生き抜いていこう。

こども、かわいいやろね。
こどもが生きる世界、将来のコト考えたらたまらんね。
今からやれることやっていこう。

フェイスブックは登録はしてますが、ほぼ席を置いてあるのみの状態。
でも、今回のように久しく会っていない友と思わぬ連絡がとれたりするのは、いわゆるSNSの利点ですね。
そして、何よりこういう真摯な内容のメールを送ってくれる友人がいること自体、有り難いと感じた年始でした。

とまぁ、いささかとりとめがなくなってきましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

最後にちょっとオマケです。
2011年の暮れギリギリに個人的に参加しているバンド、ボスダブが自分ら名義では初のフルアルバム『風街日和』を発売しました。
メンバーは私を含めて長野市在住(それぞれ県外出身者ですが)の4人組編成。
日々の暮らしから生まれた透明感のある女性ボーカルが澄み渡る、いわゆる「ウタモノ」な内容のアルバムです。
気が付けば活動歴14年。人生の折り返し地点を差し掛かった中年の悲哀が満載!?の粒ぞろいの12曲入。2500円です。
ジャケットは銅版画家の中村真美子さん。マスタリングはwater water camelの田辺玄さんにやっていただきました。

基本的に手売りですが、長野市ネオンホール、須坂市はヤンネ等で扱っています。取扱店も募集しています!
どこかで見かけた方はどうかご贔屓に。気になる方は私に直接どうぞ!

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昨晩、SBCスペシャル『ふつうがモーレツ・漫画家ながはり朱実の子育て』が放映されました。
取材と称して番組ディレクター野沢さん、カメラマン原さんが、拙宅にはじめていらしたのが、9月のはじめ。そう、1歳の長男、佑(たすく)の誕生日だったと記憶しています。
当初は見慣れないカメラや機材に戸惑いながら右往左往するばかりの私たちでしたが、そのうち少しずつ慣れてきて、レンズを意識せずに普段通り振る舞えるようになりました。
それというのも、後から考えてみればディレクター野沢さんの「被写体に気を許させる」「撮影を意識させない」フトコロの深さがなせる技だったのだと思います。いやぁ、さすがです。
さすがなんて言うのもおこがましいのですが、ホントに、撮影が進行するに連れて野沢さんの(決して土足ではなく、そのさじ加減が「ほどよい」のです)気持ちを込めて被写体に入りこんでる姿勢に感心しきりでした。
また、カメラマン原さんのご家族のお話も面白く(ウチら家族じゃなく、原さんのお宅を番組にしたほうがいいんじゃないかと思ったくらいの波瀾万丈ぷりでした)、その気さくで陽気なムードメイカーぶりにも大いに助けていただきました。

番組としては一時間弱の長さ。しかし、テープを回した時間は何十時間にも及ぶはずです。その膨大な量のフィルムをすべてチェックして、編集、場面をつなぎ合わせて番組を形づくっていく…といった過程は、いくらプロフェッショナルと言えども、気が遠くなる作業だったと思います。
ナガハリが漫画家で家族をネタにしているということ以外、特に特色もない家族を番組にしていただいて放映されたことは恐縮しきりでしたが、単純に家族の記録として、これ以上立派なものは望むべくもありません。
制作していただいた野沢さん、原さんをはじめ、SBCさん、その他の関係者の方に心より感謝いたします。

番組終了後は、ナガハリの実家をはじめ、友人、知人からの連絡が相次ぎ、改めてテレビの影響力の大きさを感じました。
でも、おそらく何のことだかわかっていない子どもたちにしてみればいつもの夜。
その後「いつものように」子どもたちを風呂に入れ、「いつものように」寝かしつけたのが10時ほど。日常に戻ったのでした。
この先、私たち家族、生活の様子を今回のように赤裸々にお見せすることもそうそうないと思いますが、今後、ナガハリそしてウチら家族はどこに向かっているのでしょうか(脳内BGMは、ディランのblowin’ in the wind〜 そう、その答は風の中に舞っている〜)。

露出ついでに、先日近所の写真館で撮った、今どき銀塩の家族写真を一枚(この写真は自分たちで撮っているところを撮られたものです)。
いろんなポーズで四枚撮った仕上がり写真は、モノクロになってクリスマスにわが家に届く予定。
撮った後にすぐに見られるデジタル写真もいいですが、この仕上がりを待っている時間というのもワクワクしていいものですね。

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今週の23日の勤労感謝の日、『信州木の葉図鑑』でもお世話になりました井田先生のお宅にお邪魔してきました。
飯山は戸狩在住のお宅は風情のある古民家で、なんと!築300年という年季の入りっぷり。
そして、雪深い飯山など北信濃のディープエリアで見られる「タネ」という、雪かきした後の雪を融かす池の泥さらいの作業のお手伝いと称して、伺ってきました。
行く途中の道すがらでも、車のタイヤをスタッドレスに代えているお宅や雪囲いに精を出す地元の方たちがあちこちに見られ、雪国の暮らしのシビアさを垣間見た思いがしました。
井田先生の教え子の学生さんや、近所の子どもたちも入り乱れて、賑やかな現場。
タネにはカエル、ヤモリ、ナナフシなどの昆虫がいて、子どもたちも大喜び。
私は、血気盛んな学生さんたちの邪魔をしないようにだけ気をつけながら、おとなしく作業?させていただきました。
お昼は、素朴な味わいのカレーライスをいただき、午後はタネへ続く水路の清掃。
水源へと続く里山をビーバー、チェーンソー、熊手、カマなどを総動員しての作業です。
私的には普段の運動不足がたたって、久々の運動にしてはちょっとハードすぎたようで、翌日、翌々日と体がまんべんなく痛い…という情けない有様でした。

当日の様子を写真でいくつか。tanesouji.jpg

家屋の裏にあるタネ。
子どもや学生さんたちはやはり元気。地味な作業も、続けているとナチュラルハイになります。

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ビーバーで刈った水路周辺の草を、熊手を使って集める。

これまた地味な作業。枯葉も散って、晩秋というよりはすっかり初冬の長野。
体調管理には気をつけて、この冬の厳しい寒さも乗り越えないとですね〜。


去る113日(木)文化の日に茅野市図書館にて『ちょうちょのりりぃ発刊記念イベントを開催しました。
図書館とエムの企画による読書フェスティバルイベント、その名も蝶からのメッセージ
地元茅野にはミヤマシロチョウを保全する会があって、その団体の会長の福田さんの発案によって、今回のイベントは実現しました。

午前は『ちょうちょのりりぃ』を読み聞かせで、午後はAFC昆虫生態学研究室・中村寛志教授の講演『チョウから地球環境を考える』の二部構成。
午前の部「オオルリシジミって何? りりぃに会いに行こう」では、先ずはじめに簡単なオオルリシジミの説明を江田さんにお話いただきました。かつては田畑を飛び回っていたオオルリシジミがなぜ、そして、どれくらい急激に減少したのかを 、メスシリンダーに飴玉を入れてわかりやすく解説。絵本の読み聞かせでは、パワーポイントを使って壁1面に映し出されたりりぃに、子どもたちは食い入るように見いっていました。
読み聞かせのあとは、作者お二人と進行係の私の三人で、絵本をワンシーンごとに資料写真を使ってふり返りました。
「羽根のこの部分の色合いは苦労しましたね〜」「脱皮のこの部分は何だと思いますか」など、客席を巻き込みつつ、制作秘話的な解説を加えての、ミニトークショーに突入。
イベントはじめに配布した「りりぃクイズ」の答も織り交ぜながらのトークは、終始なごやかな雰囲気で進行しました。(この時間帯が長すぎて、ちょっとだらけてしまったのが、今回の反省点です…)。
そして最後に、なごやかながらも、それなりに白熱した展開になった子どもたちお待ちかねのクイズコーナー。
史門さんはウクレレ、私が鳴り物で即席で結成した「りりぃ一座」で場を賑やかしながらも、子どもたちの真剣な眼差しとやる気が、がんがん伝わってきました。
そして、最後にジャンケンで優勝した女の子には、史門さんに書いていただいた、一枚限りの直筆りりぃイラストを謹呈。その他の参加した子どもたち全員にも、「りりぃ缶バッチ」をプレゼント。
私的には、純真そのものの子どもたちを見ながら、大人になってもこのイベントを1度でも思い出してくれればそれだけでうれしい……、などとささやかな願いを託しつつ、午前の部は12時に終了。

午後はAFC昆虫生態学研究室・中村寛志教授の講演『チョウから地球環境を考える』。
チョウの種類、個体数を調べることで、生息地の環境を知り、それが都市化や地球温暖化などの環境変化の指標となる。地元諏訪湖の水質汚染の度合いなどを例に出してながら、図説を用いての講演。
シンプソンの多様度指数や生物多様性での、地球を飛行機、生物をリベットに例えての「リベット主義」のお話など、こちらも平易に解説していただきました。この時は、地元「ミヤマシロチョウの会」の方を中心に、30名ほどの方が聴講。
今回のような子どもにも大人にも、蝶の専門家でも一般の方でも、絵本の読み聞かせなどを通じて、自然や昆虫の不思議な世界を楽しく触れていただく機会を作っていけたらと思います。

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原画展の様子
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開演前
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史門さんの即興イラストに食い入る子どもたち
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中村寛志先生による講演


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9月19日は、娘の4歳の誕生日。
プレゼントは、かねてからの念願だったピンクのドレスを購入(思いの外、安価で親は胸をなで下ろしました)。よっぽど気に入ったとみえて、四六時中身に付けたがっていましたが、19日は、なべくら高原での
森のわっこの勉強会「この木なんの木?〜森の木々となかよくなろう」に家族で参加予定だったので、なんとか説得して脱いでもらいました(汗)。

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エムから今年春に発刊された『信州木の葉図鑑』の著者、井田先生のナビゲートに従って、森の家周辺の森の中を、木々の名前を当てながら散策してきました。
緑深きブナの森は、雪深いこの土地で建築材や薪として使われ、昔から人々の暮らしと密接な関係があったそうです。根元は曲がっていても、豪雪に屈しないブナのしなやかな生命力は驚嘆もの。そして、その佇まいは柔らかく女性的で、妖艶な雰囲気さえも漂わせていました。

腐葉土が敷き詰められたフカフカの遊歩道を、2時間ほどかけて歩いた(『木の葉図鑑』風に言うと森ブラった)わけですが、参加者一同、大人も子どもも葉っぱ鑑定に夢中になって、「この葉っぱはシナノキ?」「ミズナラ?柄がが長いからコナラかな」とまさに「葉を見て、森を見ず」?状態。
信州はちょっと足を伸ばせば、アウトドア音痴の私でも気軽に楽しめる里山があるので、子どもたちの自然教育にはうってつけの場所だとつくづく思います。この地の利はホントに使わない手はないですね。ありがたい。

以下写真はその時の様子。
1歳の息子はホオの葉が気に入ったようでした。

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オオルリシジミの絵本『ちょうちょのりりぃ』。先日、めでたく入稿と相成りました。
著者の江田慧子さん、絵のさくらい史門さんには、半年以上にわたり制作のために労力を注ぎ込んでいただきましたが、それぞれの力量が存分に反映された、充実した内容に仕上がりました。

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この本の特色としてポイントは3つ。
①絶滅危惧種オオルリシジミをテーマにしている数少ない絵本。
②蝶の研究者である江田慧子さん(その世界では有名な方です)が、オオルリシジミのマニアックな世界を、幼い子どもでも読むことができる「絵本」というわかりやすい形で伝えたこと。
③主人公『りりぃ』の幼虫~成虫までの過程を、史門さんのニュアンスに富んだ絵を通じて、一見「物語絵本」のように見せながらも、生物学の学術用語もからませての「科学絵本」に仕上がったこと。

日本では、九州の阿蘇地方と長野県の一部(安曇野市、東御市、飯山市)でしか生息していない希少種オオルリシジミ。
それぞれの地域で、地元住民、自治体、愛好家の協力体制のもと、その小さな命が手厚く保護されています。
江田さんには、研究活動のお忙しい合間を縫って、安曇野、東御の保護区に何度となくご案内していただきました。おかげで私もそれまでその存在すら知らなかったオオルリシジミの特殊な生態について少しは詳しくなった、かな!?
オオルリシジミという蝶は、さなぎになって越冬する期間が10ヶ月にも及びます。そして、成虫になってからは10日から2週間の寿命といわれています。その短い期間に、産卵を繰り返し、はかない命を燃焼するわけです。その人生(チョウ生?)の濃厚さ、密度たるや尋常じゃないのではと、人間の尺度で勝手に想像するわけですが、ともかく蝶愛好家には絶大な人気を誇っているようです。

私も、取材に同行して、オオルリシジミが食草のクララの周囲を乱舞している姿を見ているうちに、その健気で可憐な姿に魅了されるようになりました。やはり本物は一見にしかず。
さらに今年はオオルリイヤーと呼ばれるほど、県内各地、特に安曇野でオオルリシジミの姿が新聞紙上に載ったりと、何かと話題になりましたね。

とにかく、自然にあまり触れる機会のないお子さんや親御さんには、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
発刊は9月1日。税込1260円。
発刊後は、絵本の読み聞かせ会や史門さんの原画展(これは実に見ていただきたい!)も年内に企画中です。詳細は追ってご紹介します。お楽しみに!


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