ま
さ
に
厳冬期。
もうあまりにも寒い日が続いて「ぐぅ」の音も出ません。
たまには、やけ酒をあおるような気分で?雑文を少々。
NHK教育Eテレで「おさるのジョージ」というアメコミ風のアニメを放映していますが、わが家でもすっかり子供に大人気。
先日、私が「おさるの情事か。なんかすごそうやなぁ」と、言葉遊びのつもりで呟いてみたのですが、家族一同にシカトされました。
みなさん、いわゆるイジメにおいても、一番残酷な仕打ちは何だか知ってます? そう、それは「無視」なんですね。打てども打てども響かない虚しさ。
まぁ、そんなことはともかく。
今年に入ってから、困ったことに気になる新刊が相次いで発刊されています。
信州の厳しい冬にも負けず劣らずのお寒い私の財布事情。
家内の目を盗みつつ、アマゾンでぽちっとやっています。
まったく、あの「ワンクリックで購入」機能は、非常(非情)に魔が差しやすくて便利で厄介。不可抗力なシステムですね。
その中でも一晩で一気に読ませて、翌日寝不足にさせられた「罪」な本を3冊ほど。備忘録的に。
①『小商いのすすめ〜経済成長から縮小均衡の時代へ』著・平川克美(ミシマ社)
前著『移行期的混乱』でも、「脱経済成長」的な論考を展開していた著者。
3・11以降の日本と私たちの在り方について、どこかで聞いたような借り物の言い回しは一切使わず、平易で血の通いまくった文章が本編を貫いています。なかでも、最も印象に残った言葉は「身の回りの人間的なちいさな問題を、自らの責任において引き受けることだけが、この苦境を乗り越える第一歩になる」。
この本が、2012年のベストセラーランキングの上位に入ることを願いつつ、もしそうなれば、この国の先行きも暗いだけではないのかな、と思わせる名著でした。
②『計画と無計画のあいだに』著・三島邦弘(河出書房新社)
上記した『小商いのすすめ』を出版した版元「ミシマ社」の社長による、現在進行形の会社起業やりくり奮闘記。
モットーは1冊入魂。月一度の発刊ペース。取次を介さない直接取引のみ。といった独自の手法で、閉塞感漂う出版業界に、疾風のごとく登場した話題のミシマ社。
何よりも感銘を受けたのは、著者と編集者間に生まれる「熱」を何よりも大事にし、その「熱量」を下げないまま読者に届けるにはどうするかを絶えず試行錯誤している姿勢。
その過程をくまなく紹介した本書は、冬の夜長に冷気漂う寝室を、サウナのようにホットにしてくれました。エムも学ぶべき(真似じゃないですよ)ところは多いよなぁと感じさせてくれた、これまた良書!
③『グレイトフルデッドにマーケティングを学ぶ』著・デビッド・ミヤマン・スコット(日経BP社)
時は1960年代。アメリカはサンフランシスコ。カウンタカルチャーの申し子、ヒッピーバンドの草分けとして有名な泣く子も笑うグレイトフルデッドのマーケティング論(随分と乱暴なまとめ方かもしれません…)。
その音楽には、学生の頃から慣れ親しんできましたが、デッドとマーケティングがどう繋がるのか?と期待を胸に本書を手に取ってみると……、
ビジネス書的には、インターネットが普及するはるか昔から、ユニークなビジネスモデルを実践していたところが本書の肝のようですが、個人的に心惹かれた部分は、「ライブでの録音は自由、その音源の流通もフリー」といった、先ほどのミシマ社にも通じる、ファン(読者)との間に顔の見える関係を築き上げた、常識にとらわれない柔軟な発想。
それにしても、本書の序文を書いている糸井重里さんの視点は、いつも慧眼で感心することしきりです。
以上、真冬の夜長に、言うに事欠いてのひとりごとでした〜。