昨日(8月10日)の大河ドラマ『篤姫』で中村梅雀さん扮する井伊直弼が桜田門外で暗殺されました。
梅雀さんの井伊直弼。いい感じでしたね。
ドラマの中では確執があった篤姫と直弼がお互いを理解し始めたところで直弼が暗殺されるという展開でしたが、お互いが和解したというのはまあフィクションでしょうね。
ところで、井伊直弼のことを考えていたら小泉純一郎元首相と重なるところが多いことに気がつきました。
井伊大老は幕府の権力の回復を、小泉首相は行政の改革をめざし、そのためには政敵の追い落としを厭わなかったこと。それだけに、目的にもブレがなく、妥協もなかった(少なかった)。
また、権力を握るまで、井伊は部屋住み、小泉氏は反主流派で冷や飯食いでお互い不遇だったこと。ひとたび権力を握った後の思い切った政策の断行はその不遇時代の鬱積を晴らそうとしたのではないかとすら思えます。
現在にいたるまで井伊直弼の評価は2つに分かれていますが、小泉氏の評価も改革者として評価されるか、国民生活に負担を強い、対中外交に軋轢を残した人物としてマイナス評価するか両極端に分かれることでしょう。
ただ、直弼の場合、内憂外患の国難にあたっての大老就任であったため、万が一について覚悟をしていたようで、大老就任時に自分の戒名を考えていました。とても畳の上では死ねないと考えていたのでしょう。その悲壮感には心打たれる物があります。
冒頭の銅像は横浜市の掃部山公園にある井伊大老像。直弼は横浜開港の恩人として評価されています。
世田谷区豪徳寺にある井伊直弼の墓。彼の墓の裏には桜田門外の変で命を落とした彦根藩士の墓もあります。