9 月 2008


小社の『日本には日本の家づくり』、『僕らはみんなハマってる』をモラタメに出展しています。
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043.JPG先日9月13日、長野市のトイーゴ「合併しないという小川村の選択から考える地方自治」と題したシンポジウムが行われました。主催は『たぁくらたぁ』編集室、みどりネット信州新しい信濃の国です。

コーディネーターに酪農学園大学の河合博司先生。パネラーは高橋彦芳栄村前村長をはじめ小川村から大西輝昭氏、小川和子氏、丸田勉氏でした。
このシンポジウムにご参加いただいた方々はおよそ80人あまり。大変な盛況でした。

ひとまず、落ち着いたと思われる「平成の大合併」。しかしあの大合併は一体何だったのでしょうか?地域は合併によってどのように変わったのか?はたして住みよくなったのか?大合併騒ぎがひとまず落ち着いた今こそ考えてみる必要があると思います。

合併を選択した自治体、自立を選択した自治体、それぞれに理由があります。しかしここで考えたいのはいずれを選ぶにしろ、地域に住む人が真剣にこの問題を考えたのであろうかということです。

小川村では、自立という選択をするにあたり村長選挙や住民投票など数回にわたり選挙、投票を行ってきました。
最後の住民投票では、わずか100票差の僅差で自立が決まったそうです。
その間、合併か自立で揺れた村は、住民それぞれが、それぞれの立場から小川村のこれからのありかたについて考えたことと思います。
長年の合併論議が、この後も住民の中にしこりとなって残るとは思うのですが、村のこれからを村民が真剣に考えたことは、この村にとって大きな財産になったはずです。

考えてみると平成の大合併は国の主導で行われ、それぞれの市町村の合併論議も大多数が合併ありきで行われたのが実状です。

「国策だからしょうがない」
「金もないし人もいない。ないないづくしだもん仕方がない」
「今のうちなら特例債が出るし、得だ」
真剣な論議もなく、なんとなく合併。その後に訪れたのは地域の崩壊。
10年後、20年後の日本は地域の活力を失い、都市部と農村部の格差はさらに加速するのではないか。そのように危惧してなりません。

私は、合併を必ずしも悪いことばかりとは考えません。合併するには合併するだけの理由がその地域、地域にはあり軽々に部外者が口を出すことではないと思うからです。
しかし、最初に合併ありきの議論では意味がない。
自分が住む場所のことは、政治家や役人が決めるのではなく自分が決める。
本当に合併しかないのか?なにか自立できる方法はないのか?そもそもなぜ合併しなくてはならないのか?ほんとうの地域の振興とは何なのか?
自分たちの耳や目で情報を集め、考え、議論して、決める。これが本当の地方自治だと思うのです。

地域のあり方を決めるのは、国でもない、県でもない、政治家でもなければ役人でもありません。またそれらの人たちは地域を最後まで助けてはくれません。地域のあり方を決め、地域を助けるのはそこに住む住民しかいないのです。

「天は自ら助くる者を助く」
自助論の一節が想起されます。
地方自治の根本はこの自助論の言葉にあるのではないか。
今回のシンポジウムを傍聴してそのように思いました。

しかし、これは言うは易く行うは難しだなあ~