3 月 2010


今日で3月が終わります。そして当然のように明日から4月。

オフィスエムにとってのビッグイベント『いのちとこころのトークセッション』まで、あとわずか10日余りとなりました。

まるで手探り状態ではじめた今回の企画。おぼろげながらも形が見え始めたところで本番に突入ということになりそうです。

今月は、人伝に知らない人に会う事が多い月でした。
特に、病院、福祉施設、NPO団体。そういう関係の方々に少しでもイベントのことを知ってほしくて市内の関係団体を廻りました。もちろんそういう施設を全部廻れる筈も無く、ホンの一部ではありますが。

でも廻った先で、「いい企画ですねえ。是非声をかけさせてもらいますよ」というお話をいただくと、大変ありがたい。
さらに、「こういう団体もあるから声をかけてみてください。私の名前を言っていただければすぐわかりますよ」と初対面にも関わらず教えてくださる方も居て、人の親切が大変身に染みるのです。

3月29日には信越放送のラジオ番組で内藤いづみ先生が、イベントの案内のため電話出演。
放送の翌日の今日にはお問い合わせの電話がチョコチョコ入るようになりました。こういう反響が何よりもうれしいのです。

でも何かし残しているような、そんな不安感もまだまだ残っています。
告知、当日の用意、備品の準備、日程スケジュールに落ちがないか?
考えれば不安だらけ。

そして、明日からは待ったなしの4月。
時間は刻々と過ぎてゆく…。

とにかく最後の追い込みをかけて行きます。


先日、「本を売る最前線から」ということで、記事をUPしました。
本を売る書店さんの声の一部をお伝えしました。そこには本も売る最前線からの悲鳴も込められています。

しかし、われわれ本をつくる出版社と、本を消費者と向き合って売る書店との間を結ぶ流通はどうなっているのか?
ちょっと考えさせられる電話がエムにありました。

電話は、四国は伊予松山のA書店さん。
「以前、『しあわせの13粒』を1冊客注で頼んだんだけど、なかなか来なくて取次に催促したら2冊来たんです。どうもダブったようなんですけど、1冊返品してもいいですか?」とのこと。
一瞬、うちの本が遠く離れた伊予松山から注文がきたんだなあと思ったのも束の間、取次がダブって本を送ったという事にしばし唖然としました。一体取り次ぎは注文の管理をどのようにしているのでしょう?

もちろん、A書店さんには返品の了解をお伝えしましたが、この業界の変化のとぼしい流通システムに改めて驚いてしまうのです。

注文してもなかなか書店に入らない。ベストセラーが小さな本屋まで行き渡らない。われわれ、地方の小さな出版社まで流通の恩恵が行き渡らない。既存のシステムではいろいろ問題があります。

なかでも、注文した本が本屋に届くのが遅いというのは致命的で、その遅さがネット書店の台頭を許してきたんだと思うんです。だって本屋に行って探す手間、取り寄せる時間を考えれば圧倒的にネット書店の方が便利。これが町の書店が苦戦している大きな要因にもなっているのです。

そして、今度実用化される電子書籍。これは間違いなく出版界の黒船。
この出版界の黒船出現にいままでの、出版社、取次、書店は大きく再編されざるを得なくなるでしょう。
黒船にどのように向き合い、読者に対応するのか。いづれにしても、今までのように読者不在の流通形態を改め、読者にとって便利なシステムの構築が必至となることは間違いないと思います。


3月に入ってしばらくポカポカ陽気が続いていた信州。
「このまま春になるのかな」と思っていましたが、甘かった。

先日(3月9日)は一変して雪。しかも、赤穂浪士と水戸浪士と青年将校がいっぺんに襲ってくるんじゃないかと思うようなふぶき混じりの大雪にしばしあぜん。

その雪も昨日今日の温かい日差しにアッという間に溶けてしまったのですから、季節の変わり目のお天気は本当に不安定です。皆様、お体にはくれぐれもご注意を。

今日も、トークセッションの告知に長野市内をかけまわりました。4月10日のイベント終了まで風邪なんてひいていられません。春先の不安定な陽気を気合いで乗り切ります!!


トークセッションのプロジェクトリーダーの小宮山です。

4月10日まであと1月余り。
あまり時間がありません。

今日はポスターが仕上がってきました。納期が厳しい中、きれいに仕上げてくれた印刷屋さんに感謝です。
チラシ、チケットそしてポスター。準備は着々と進んできます。

人間とは現金なもので、こうして目に見えるように準備が進み、おぼろげながらも目標がみえてくると俄然テンションが上がってきます。

「社会全体が鬱になっている」こんな時代だからこそ、いのち、体、そして心を考えてほしい。
心療内科医と在宅ホスピス医の第1人者が語る、今までの出来事や想いを通して、ひとりでも多くの人にいのちの尊さ、心の大切さを見つめなおしてほしいと思うのです。

オフィスエムにとって初めてのビックイベント。犬かきなのか、溺れているのかわからないけど、とにかく目標まで泳ぎ着こうと頑張っています。

目下、着々と…日は過ぎてゆく…。

みなさん、是非お出かけください。1500円決して聞いて損はありません。
4月10日。長野市若里市民文化ホールでお目にかかりましょう!


営業という職種柄、本屋の店長さんとお話します。
本屋さんは本を売る最前線。消費者に一番近い立場の方々。そのお話には現在の本の市場の動向を教えてくれます。

A書店さんでのお話。
「大手の出版社のムックの返品期間がこのところ異常に短くなったね。今までは返品はいつでもOKだったのに。長く置こうとすると本屋の買いきりになるからつらいよね。やっぱり大手といえども厳しいんだろうね」
雑誌の売行きが不振にともない、広告収入も激減と報じられている大手の出版社。その皺寄せは末端の書店に確実にきています。

B書店さんでのお話。
「図書館の担当者の顔が最近見えづらくなったね。館長も役所からの出向のようだし、実務担当者もすぐ変わる。パートのような人にもっていっても押し売り扱いされたりして(笑)。本を知っている司書さんがいて、その人が図書館をじっくり棚作りしていくっていうことがなくなったね。」
予算が厳しくなる中、図書館の管理を外部に委託する自治体も少なくありません。でもそれでは結局どの図書館の棚ぞろえも同じになってしまうのでは?と危惧します。図書館には資料の保存という意味もあるし、地元に密着した本を置いておく必要もある。図書館は、本と読者の出会いの場。その図書館の荒廃は由々しきことだと思うのです。

C書店さんのお話。最近は少年が本屋に来るのが少なくなったそうです。
「子どもが少なくなったね。今の子どもはエロ本なんか見に来ないよ。よく学校の先生が見回りに来るんだけど『エロ本を見に来る子どもがいないから万引きも無いですよ』と先生に教えてあげるの(笑)。今の子どもってどうしているのかな?これも草食系かな(笑)」
まあエロ本はともかく、たしかに子どもが本屋に少なくなったと思うんです。僕が高校生のころは毎日のように立ち読みのハシゴをしながら帰ったのに…。

昨年1年間でも県外から進出していた大型書店が撤退しました。そしてこの2月の末にも1軒撤退しました。
これらの書店さんは大型店舗にもかかわらず、レンタルDVDをおかず、本が売り場のほとんどを占めていました。「長野県でこういう大型書店はどうなんだろう」と密かに注目していましたが、数年を経たずして撤退という結果にちょっとショックを受けました。

でも書店さんから元気を貰うこともあります。
D書店さんは家族で経営する商店街の書店。でも小さいながらも自分でチラシを印刷し、配りながら一生懸命本を売っています。
なぜわざわざ自分でチラシをつくるのか?
「こうすることによってウチを知って貰えるでしょ。『あの書店なんとかやってるな』ってお客さんから思ってもらうことが大事。それが地域で生きてゆくってことじゃないかな。オンボロの印刷機だけどなんとか動かしながら刷るわけ(笑)」
地域密着って簡単に言うけれど、それを行うのには手間は惜しんでいけないということ。
同じく地域密着のE書店さんも毎月A42つ折の通信を発信しています。そこには売れ筋の本や、お薦めの本を紹介。ついつい買いたくなります。オリジナルのポストカードもレジに「ご自由にどうぞ」と置いてあるのがちょっと嬉しい。この至れりつくせりがすばらしい。でもお客さんが…少ない…(泣)。表の商店街も人影まばら…。

でもすべての書店さんがこういう悲喜こもごものお話をされた後で、「今は書店は厳しいけれどなんとか頑張るよ。だからエムさんも売れる本を出してよ」と励まされます。
本を売る最前線からの声は厳しく、そして暖かい。