1 月 2012


昨年は大逆事件から100年でした。

大逆事件は明治44年(1911)、明治天皇の爆殺を図ったと言われている事件。
当時の大逆罪が適用されて、首謀者と言われる幸徳秋水やその内縁の妻・管野スガなど12名が死刑になった事件。
実際に爆殺を図ったのは5名ほどとされていますが、この機会をとらえて政府当局が当時流行を始めていた社会主義や無政府主義の弾圧を図り、今日では国家ぐるみの大冤罪事件であるとされています。

国家が都合よく反対派を弾圧したりするのはこの当時に限りません。
例えば、原発の問題にしても、国が恣意的に情報操作をして、最近まで原発を進め、原発事故が起きた今でも進めようとしているではありませんか。

また、格差社会の問題、そして格差をさらに推し進める恐れのあるTPPに国の舵を切ろうとしている…。
なにやら大逆事件が起きた明治後期に世相が似ているような気がします。

さて、大逆事件の実行犯(未遂)と言われている新村忠雄は長野県屋代町(現・千曲市)の出身です。
このたび、『百年後の友へ』という大逆事件と新村忠雄についての講演会が開かれることになりました。

昨年、新村忠雄について書かれた小説『百年後の友へ』の出版を記念して、著者の崎村裕氏をお招きしての講演です。

屋代町は私の出身の隣町。歩いて数分のところです。しかし、新村忠雄についてまったく知りませんでした。
それほど地元でな忘れられた人物。いや、天皇爆殺を企てた大罪人としてタブー視された人物なんですね。

ちょうど事件から100年の昨年は日本人にとって東日本大震災、そして原発事故と忘れてはいけない大きな節目になった年でした。
そしてそこから現代社会の闇や様々な矛盾=例えば巨大な利権を抱える原子力ムラの存在や既得権益にあぐらをかく大手マスコミ、力のない政治家と対応力のない官僚組織の問題点などが人々の前にさらけはじめました。

こういう時に大逆事件について考えるのは決して無意味ではないと思います。
私も考えてみたい。そのように思っています。

講演『百年後の友へ』
場所:屋代公民館(長野県千曲市屋代)
日時:1月29日(日)13:30~15:00
参加費:500円

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年が明けて早いもので20日近く。
あっという間ですね。なにやらバタバタしている間に半月が終わってしまいました。

昨年末に2冊の本が完成いたしました。

1冊は、『植物、いのちと名前の来歴』
以前、小社から発刊した『花の語らいの』著者・白木健助氏の植物エッセイの第2弾です。

本の題名の通り、身近な植物の来歴をつづっています。
でもこれが大変面白いのです。

たとえば、あんなに小さく可憐な花なのに【オオイヌノフグリ】という冗談としか思えないカワイソウな名前が付けられたのか、とか思わず「そうなんだ」と納得してしまいました。

そのほか、「松竹梅」はなぜおめでたいのか?とかイチョウはなぜ寺社に多く植えられているのか?とか興味深い話が満載。そして読み進めていくうちに、日本人の植物への愛しみとか、繊細な神経の使い方とか伝わってくるのです。読み物としてたいへん面白い。

2冊目は『山と建築vol.4善光寺と世界遺産』 。

長野市の名刹、善光寺は長い間、庶民の寺として親しまれていますが、その善光寺を世界遺産へという運動が、長野市民を中心にここ数年来活発になりつつあります。

でも、そもそも世界遺産って何?世界遺産に善光寺ってなることができるの?という疑問もあります。
それに応えるのがこの本。
他の世界遺産と善光寺を比べながら、景観や街づくりに提言をします。
いま、各地で世界遺産の登録を目指す動きがありますが、そういう方々や、街づくりに関心のある方にオススメの本です。

という事で…。

今年イッパツの新聞広告はこの出来立ての本を御紹介いたします。
信濃毎日新聞1月22日(日)朝刊で見参(予定)。ぜひご覧下さい!

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