2011 年 7 月 13 日
昨日、松本市の書店さんを回ってきました。
松本は6月30日に震度5強の強い地震に見舞われました。次の日の7月1日には何件の書店さんに状況を聞いたのですが、やはり顔を出すと地震の話になります。
松本駅改造社さん。松本駅の駅ビルに入っている書店さんです。
松本駅という場所柄、客層の多くは観光客が占めています。
「やはり、松本が地震を受けたと言うことで、お客さんが本当に居なくなりましたよ。上高地に行く道も土砂災害を受けたし。一時はピタっとお客さんが来なくなりました」と店長。
「でも実際被害を受けたのは松本でも局地的で、ウチの場合は一部の棚が崩れた程度なんだけど…。報道ではまるで松本全体が被害を受けたような言い方になるから、お客さんも旅行先に松本は敬遠されたみたいです。一種の風評被害ですね(笑)」
店長のお話だと、お客さんは徐々に戻りつつあるとのこと。一安心です。
何軒か書店さんを回ったところでは、敷石が崩れたり、本棚の本が崩れたりしたようですが、見た目にはそんなに被害を受けたようには見受けられない。しかし、震源に近い南部に行くと今も被害の爪あとは生なましく残っていました。道路沿いの家々の屋根は瓦がずれ、屋根には雨漏り防止の為に仮に掛けられたブルーシート。そして崩れたブロック塀。何軒か屋根の修理をしていましたが、これでは工事が追いつかないのではと思います。
そして、被害が大きい地域にある、興文堂平田店さん。以前、『おおまきの唄がきこえる』の原画展やインストアライブをさせていただいたお店です。
「ほら見て見て」と店長が指差す先には、天井から釣り下がっている防煙の垂れ壁。そこにはあるべきガラスが落ちています。
そのほかには、壁のクロスがはがれたり、ヒビが入ったりしていました。
「人がどんなに押しても動かない雑誌の長い棚が移動していたからねえ」と驚いておっしゃいました。
本は店内に散乱し、なんとか片付けて開店できたのは、その日の夕方だったそうです。
「松本ってそんなに大きな地震のあるところじゃないけど、こういう地震があるとやっぱり人ごとじゃないよね」 としみじみ話をされた後に「でも次は長野だから」とシャレにならない「予告」までされてしまいました(笑)。
今回の地震は開店前の8時ごろだったので、お客さんはもちろん、従業員の方も出勤前だったことが幸いしました。皆さん口々に「お客さんに怪我がなくてよかった」と話をされました。
そして、必ず言うのが「東北に比べたら、この程度で騒ぐのは気が引ける」。
決して「この程度」で片付けられないほどの被害なのですが、大震災の後だけにそのような「自制」が働いているのが印象的でした。


