2009 年 12 月 25 日
[2009年版]一茶カレンダー板画作品
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| 1月 春立つや牛にも馬にも踏まれずに わかったような、わからないような句だが、交通事故にも遭わずに、なんとか新年を迎えられただけでも、めでたしとするほかにないのが、われら庶民。 |
2月 雪車負ひて坂をのぼるや小さい子 雪車は雪ぞり。小さな子が大きなそりを背に坂をのぼってゆく。 ツルツルすべる雪の坂をすべって下るために。遊びをせんとや。 |
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| 3月 へな土でおっつくねても雛かな おヒナさまと言っても貧乏家では土雛。粘土を手びねりでこねて作った泥人形だが、つくづく見ればチャンとしたおヒナさまだ。 |
4月 菜の花や西にむかへば善光寺 北国街道は善光寺道。西の方角に折れて行けば善光寺参道。菜の花が咲く西方極楽浄土へと続く。今年は七年に一度の御開帳のとし。 |
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| 5月 杜若よりあの虹は起りけむ 天に向かって美しい虹の橋が懸かっている。その虹の畔には、カキツバタの花の群落。いずれがアヤメかカキツバタ。 |
6月 雨の日やひとりまじめに田を植る 雨の中の田植えはミジメ。ひとり田植えはさらにミジメ。あんまりミジメなのでマジメになるほかにない。 |
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| 7月 稲妻にへなへな橋を渡りけり 青白い稲光りは不気味で心がわななく。危なっかしいヘナヘナ橋に立ちすくむヘナヘナ男の足。 |
8月 牛もうもうもうと霧から出たりけり 暗闇から牛。霧の中から牛。牛モウモウがモウと鳴く。憂しと思へど。 |
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| 9月 足もとに日の落ちかかる野菊かな 秋の陽がころがり落ちる。咲き乱れる野菊の花を照らす瞬間のはなやぎ。 |
10月 馬の子の故郷はなるる秋の雨 「故郷」は「ふるさと」よりも「コキョウ」と読みたい。宿場に生まれ、馬の子と一緒に育ったような 一茶の思いがこもった句。 |
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| 11月 日本と砂へ書きたる時雨かな ニッポンなんて変なコトバを俳句に持ちこんで一茶はどうする気なのか。なに、時雨が書いて時雨が消してゆくだけさ。 |
12月 夜の雪だまって通る人もあり 夜の雪が黙って降っている。雪の夜道を黙りこくって通る人がいる。 |














































































