『暮しの手帖』の最新号(2-3月号)で「電力は選ぶ時代」という特集が組まれています。それは、こんな説明書きから始まっています。

「昨年4月、「電力自由化」が始まり、今までとは別の電力会社から電気が買えるようになりました。
しかし、大多数の家庭では、よくわからないからとそのままになっています。
実は、電力を選ぶことは、これからの暮らしを選ぶことに繁がっているのです。
よくある疑問から一緒に考えてみませんか。」

確かに。考えることは大事。でも、ミスリードがあっては困ります。

特集は、Q&A形式での解説が続き、最後に“ユニークな新電力会社”として、「自社の発電所を持ち、再生可能エネルギーを中心に販売するなど、消費者との繋がりに特長のある4社を紹介します。」とあって、そのトップで紹介されているのがLooop(ループ)です。

この Looopは、『たぁくらたぁ』でもいくつかの記事で取り上げています。ただし、「お勧め」ではなく、環境破壊を招く巨大メガソーラーの建設を計画している会社としてです。メガソーラーとは、出力1000キロワット(1メガワット)以上の太陽光発電所のことをいいます。一般家庭の屋根に載っている太陽光発電は3~4キロワットです。

小誌が取り上げたのは、霧ヶ峰下(諏訪市四賀)の山林を伐採して造るLooopのメガーソーラー計画で、出力は89メガワット、敷地面積は諏訪湖の7分の1、設置されるソーラーパネルは31万枚というもの。パネルを一列に並べれば新幹線のレール幅ぐらいで300kmにも達します。

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( 大分県杵築市のメガソーラー 出所:ハンファQセルズジャパン)

これは「日経テクノロジーonline」というWEBサイトにある「林地を切り開き10万枚のパネルを並べた杵築市のメガソーラー」という記事に載っていた写真で、このメガソーラーの出力は約24.5メガワットです。

Looopが計画している 霧ヶ峰下のメガソーラーの規模は、この3倍あまりです。

Looopのメガソーラー計画地の直下で、下流域にあたる地元4地区は、豪雨時の災害の恐れなどから、計画の白紙撤回を求めています。しかし、Looopは受け入れません。

そのような会社を、『暮しの手帖』が紹介しているのです。しかし、それはこの事実を知らなかったからゆえのはず。だから、この計画の反対している地元当事者や、計画地を訪れて記事にした小誌のメンバーは投書したのです。拝啓 『暮しの手帖』編集部さま、と・・・。(続く)