沖縄


「辺野古埋め立て着手」

4月26日の新聞の見出しにはそうあった。せっかちな人は、海への土砂の投入をイメージするかもしれない。事態は決着してしまったのではないか、とも。

辺野古からの報告を当ブログに送ってくれている浅井大希さんにメールを書いた。「現地はたいへんだと思うけれど、現場の写真を送ってください。短いコメントあればありがたい」。すぐに返信が届いた。

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浅井さんからは、「埋め立てはまだ始まっていません」という前置きがあって、以下コメント。

米軍と防衛省幹部がセレモニーで、石材の籠づめ5個を波打際に置く茶番。

目撃したカヌーメンバーによると、笑いながら投下ボタンを押していたという。

2枚の写真はカヌーメンバー撮影。(上の写真。下は、沖縄タイムスより)

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「着手」といってもこの程度しかできないは、地元の反対運動が根強く、また全国も注視しているゆえに、政府は沖縄県民の意思や世論を気にしているからだろう。早合点することなく、「着工のふり」に騙されまい。

浅井さんには次号『たぁくらたぁ』の連載「 No pasarán!(ノ パサラン) やつらを通すな!」(第7回)で改めて詳しい報告をしてもらえるのではないか。


沖縄タイムスの2月7日の社説を、多くの方々にぜひ読んでいただきたいと思った。

[辺野古から 博治さんへ]「沖縄は絶対諦めない」 

山城博治さん、あなたが辺野古・高江の反対運動に絡む三つの罪で逮捕・起訴され、名護署の留置場や那覇拘置所に長期勾留されてから、6日で113日が経ちました。病を抱える身でありながら、弁護士以外、家族さえ接見できないというあまりにも異常な状態が続いてます。

私たちはあなたから直接話を聞くことができず、あなたは身柄を拘束され辺野古に行くことができません。ならば、と、こういう手紙形式の社説を思いつきました。

博治さん。政府は6日朝、名護市辺野古の新基地建設に向け、海上での工事に着手しました。最大で約14トンもある大型コンクリート製ブロックをクレーンで台船から作業船に積み替える作業です。

続きは沖縄タイム社のホームページでご覧ください。

博治さんは、この社説を拘置所で読み、「房内に折りたたんだ布団に突っ伏して号泣した、という」。これについては、昨日の本ブログ記事の最後に記した山城博治さんたちの釈放を!で紹介されている。


「山城博治さんたちの早期釈放を求める署名活動」について、このブログでも呼びかけました。ご協力してくださった皆様、ありがとうございました。署名活動の報告と、新たに、「抗議の手紙・ハガキをだそう」の呼び掛けが届きました。まずは報告を載せ、その後に抗議の手紙・ハガキの宛先を記します。

感動で胸が震えました。何と山城博治さんたちの早期釈放を求める署名が4万筆を突破したのです。しかも、1月4日から15 日までの僅か12 日間で、沖縄全域から全国からこれだけの署名が集まったのです。これは紙媒体の署名としては恐らく前代未聞の出来事ではないでしょうか。それだけ世間の関心は高く、かつ怒っているのです。

私たちは1月17 日、那覇地裁に対して39,826 筆の署名を提出し、山城博治さんたちの即時釈放を要求しました。追って、1月23 日には追加分703 筆を那覇地裁に郵送しました。合計40,529 筆の署名には、署名していただいた一人ひとりの山城博治さんたちを一日も早く取り戻したいという熱い思いが込められています。私たちは、その思いを胸に刻み、山城博治さんたちの一刻も早い釈放を勝ち取るために、より一層運動を強化していく決意を新たにしております。

この署名活動には、超短期の取り組みにも拘わらず実に多くの団体、個人のお力添えをいただきました。ご尽力いただいたすべての団体、個人に心からお礼申し上げます。また、ご芳志を寄せていただいた皆さんに重ねてお礼申し上げます。

さて、私たちが那覇地裁に署名を提出した数日後、山城博治さんとI さんの初公判が3月17 日に予定されているという知らせが入りました。私たちは、裁判所が設定したこの日程に激しい憤りを覚えます。なぜなら、初公判を2ヶ月後に先延ばしすることによって、山城博治さんたちの勾留をさらに長びかせようとする裁判所の魂胆がはっきりと見て取れるからです。

この那覇地裁の対応は、私たちが提出した40,529 の署名と東京の識者の皆さんが1月20 日に提出した18,402 筆と合わせた58,931 筆もの署名を一顧だにせず、明らかに安倍政権の山城博治さんたちを闘いの現場に戻さないという意向を実行するものであります。それは、裁判所自ら人権を守るという本来の責務を放棄するものにほかならず、もはや権力の弾圧代行機関へと堕したと言わざるを得ません。

そもそも、山城博治さんたちは長期勾留されるような重大な罪を犯したのでしょうか。否です。

まず、山城博治さんは昨年10 月17 日、高江のオスプレイパッド建設現場で有刺鉄線を1本切っただけで準現行犯逮捕されました。

その3日後には、8月25 日に防衛局職員の肩をつかんで揺さぶったとして公務執行妨害と傷害で再逮捕されました。このとき、現在も勾留されているT さんも同じ容疑で再逮捕されています。T さんは、高江の現場で防衛局職員を押して転ばせたとして10 月4日に既に逮捕されていました。11 月11 日、山城博治さんとT さんは起訴されました。

さらに、山城博治さんは11 月29 日、10 ヶ月前の1月28 日から30 日にかけて辺野古のキャンプ・シュワブの工事用ゲートにブロックを積んだとして威力業務妨害で再々逮捕され、12 月20 日追起訴されました。この事案でI さんも逮捕され、現在も勾留されています。

以上で明らかなように現在勾留されている3人とも、高江・辺野古の新基地建設現場で機動隊・防衛局との極度の緊張状態のもとで生じた極めて軽微な事案で逮捕・起訴され、長期勾留を強いられています。

昨年12 月に声明を発表した刑法の専門家らによると「この長期勾留は、正当な理由のない拘禁であり」憲法34 条に違反していると述べています。また、米国人の人権問題の専門家は、この長期勾留を「国際人権法」および、日本も批准する「国際人権規約」に違反していると指摘しています。

今やこの問題は大きな社会問題となっており、琉球新報、沖縄タイムスをはじめ内外のメディアでも大きく報道され、日に日に山城博治さんたちの早期釈放を求める声が高まっています。

このような状況の中で、現在、高江の米軍北部訓練場ではオスプレイパッドの建設工事がまだ続いています。昨年12月22 日に行われた返還式典はうわべだけ完成と見せかけただけの茶番であり、実際は大幅に遅れており、沖縄防衛局は8月完成と言っているが、それも怪しい雰囲気です。現在も、高江実行委員会を中心に粘り強く建設阻止闘争が取り組まれています。一方、辺野古においては、昨年暮れから護岸設置に向けての工事が再開され、現在は大浦湾でのフロートと海上フェンスの設置作業が進められています。これに対して、海上では抗議船とカヌー隊が抗議活動を展開し、陸上ではキャンプ・シュワブのメインゲートと工事用ゲートで作業車を入れないための座り込み行動が闘われています。

いよいよ沖縄の新基地建設阻止の闘いは重要な局面を迎えます。このような時にこそ、山城博治さんのような優れた指導者が必要であることは言うまでもありません。

ところが、1月20 日のワシントンポストの報道にもあるように、日米両政府は山城博治さんを恐れています。安倍政権は、これまで類い稀な指導力と行動力で運動を牽引してきた山城博治さんさえいなければ、高江も辺野古もうまくいくと思っているようです。それが安倍政権の偽らざる本音であることは間違いありません。

私たちは、このような安倍政権の本質--憲法も法律も無視し、警察権力のみならず司法をも抱き込んで、沖縄の民意を体現する高江・辺野古の運動をなりふりかまわず潰そうとする悪質かつ狂暴な本質を暴露し、大衆の圧倒的な声と力で山城博治さんたちの一刻も早い釈放を勝ち取る運動を強力に推し進めていきます。

今後とも、皆様のご支援・ご協力を心からお願い申し上げます。

2017 年1月26 日 山城博治さんたちの早期釈放を求める会

共同代表 山内徳信、崎原盛秀、伊波義安、仲宗根勇、新川秀清、東門美津子       事務局長 平良 眞知

〒904-2245 沖縄県うるま市赤道17-5 大河事務所気付

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では、次に「抗議の手紙・ハガキ」の宛先を記します。

*那覇地方裁判所

〒900-0022 沖縄県那覇市樋川1−14−1 所長:阿部正幸

*那覇地方検察庁

〒900-0022 沖縄県那覇市樋川1−15−15 検事正:林秀行

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次のブログもご覧ください。

山城博治さんたちの釈放を!


信州沖縄塾塾長の伊波敏男さんから昨年暮れ、「山城博治さんたちの釈放を求める署名」を始めるから呼びかけ人になってもらいたい、という連絡をいただいた。

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(山城博治さん 写真提供 浅井大希)

山城さん(ヒロジさん)は辺野古の新基地反対の運動のリーダーであり、昨年の参院選直後から始まった高江ヘリパッドの建設を止めるための運動でも先頭に立っていた。『たぁくらたぁ』本誌でも当ブログにおいても、浅井大希さんがヒロジさんについて、その人となりを含めて伝えてくれている。そのヒロジさんが今、どんな状況におかれているのか、以下に署名の趣意書を記すので、ぜひ知っていただき、署名にもご協力してほしい。

「山城博治さんたちの早期釈放を求める会」趣意書

  山城博治さんが2016年10月17日、高江のオスプレイヘリパッド建設現場で有刺鉄線を切断したとして器物損壊容疑で逮捕されてから、はや70余日が経過しました。

  この間、沖縄県警は、山城博治さんたち7名を次々と公務執行妨害、傷害、威力業務妨害などの容疑で逮捕し、うち4名は保釈されたものの、今なお山城博治さんを含む3名が起訴され、長期勾留を強いられています。しかも、山城博治さんには接見禁止がついていて、弁護士以外は接見できず、家族も会えないというひどい扱いを受けています。

 これらの逮捕は、いずれも不当極まりないものであり、市民による抗議運動の高揚に恐れをなした安倍政権の差し金による高江・辺野古の運動潰しにほかなりません。

 不当勾留されている3名とも、連日の長時間に及ぶ取り調べにもかかわらず、 不屈に闘い続けていることはいうまでもありません。

ただ、ここで私たちが何より懸念しているのは、長期勾留による3名の健康状 態であります。なかでも、山城博治さんは、2015年に大病を患い、現在もその影響で決して健康な身体であるとはいえません。現に12月19日の血液検査で白血球値がぎりぎりまで下がっていることが医師から告げられ、家族をはじめ友人、知人が憂慮しているところであります。また、山城博治さんは、末端 冷え症で手足が冷たくなりやすい体質のため、これからの季節がより一層健康 に悪影響を及ぼしかねません。これ以上の勾留は、山城博治さんの生命を危険に さらすことになりかねません。

 このような状況で、私たちは取り調べ期日が終える12月20日を藁にもす がる思いで待ちました。なぜなら、通常通りであれば取り調べ期日が終われば当然保釈されるものだと思っていたからです。

ところが、私たちの期待も空しく、今なお裁判所は釈放を認めようとしていま せん。裁判所は、検察の山城博治さんたちを社会に帰さない、運動させないという強い意向の前に、自らの良識をかなぐり捨て、人権を尊重するという本来の責 務を放棄したと断ぜざるを得ません。

 よって、私たちは、沖縄のすべての人々、全国の良識ある人々に広く呼びかけ、 山城博治さんとその仲間たちの一刻も早い釈放を勝ち取るための運動を展開していきたいと思っております。この趣旨をくみ取り、一人でも多くの方がご支援・ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

共同代表   山内徳信、崎原盛秀、伊波義安、仲宗根勇、新川秀清、東門美津子 事務局長   平良眞知

連絡先  電 話:090-6864-6628(照屋)

              住 所:〒904-2245 沖縄県うるま市赤道 17-5 照屋大河事務所気付

              メール:t-taiga@gaea.ocn.ne.jp

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この署名用紙のダウンロードは、以下。

http://unitingforpeace.up.seesaa.net/image/unitingforpeace-2017-01-02T103A263A09-2.pdf

なお、同様の署名を、澤地久枝さん、落合恵子さんなどが 要請者となって取り組んでいる。

山城博治さんらの釈放を!


長野市民新聞に参院選の結果についてのコラムを書きましたので、このブログにも掲載します。コラムでは長野県(今回の選挙から1人区)の結果に触れていませんが、ここでも自民党候補は落選しました。では以下、ご笑覧ください。

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(浪江町赤宇木の関場さん宅。家の中は動物に荒らされている。2016.7.5)

参院選挙の結果について、マスコミ報道を見ていたら、まるでアベ自民党が大勝したかのようだった。でも、それは違う。自民党は6議席増やしただけで、2人の現職閣僚が落選している。

落選閣僚の1人は岩城光英法相で、選挙区は1人区の福島県である。3年前の参院選では、自民党が民主党(当時)にダブルスコアで圧勝したが、今回は負けた。東電福島第一原発の事故から5年半が過ぎ、アベ政権は「復興」を唱え続け、来年3月には避難指示区域の大半を解除する。しかし、福島に原発事故の影響は重くのしかかったままなのだ。

南相馬市の小高区は原発から20キロ圏内で、7月12日に一足先に避難指示が解除された。その1週間前に小高区へ行った。町はひっそりしていた。子供のいる家族や若い人たちは戻らないだろうという。帰還を決めた住民の方々にも会ったが、心の底からの笑顔はなかった。

 浪江町の赤宇木地区へも行った。ここは未だに高線量地帯で、帰還の目処は立たない。案内してくれた住民の方は言う。「原発事故で誰一人責任を取っていない。腹立たしい。再稼動など許せない。燃料棒も取り出せないのに、事故が収束したと思っているのか」。

 住民の不安や苦悩は拭い去れていない。アベ政治の掲げる「復興」は政治的カモフラージュに過ぎないのだ。それに対する不信や怒りが、福島で自民党を敗北させたのだろう。

もう1人の落選閣僚は沖縄県(1人区)の島尻安伊子沖縄北方担当相。前回の参院選でも自民党は負けたが、今回は10万票の差(前回の3倍)がついた。

この沖縄県民の審判に当てつけるかのように、アベ首相は投票日の翌日、島尻氏を閣僚として当面続投させる考えを明らかにした。

さらに同日、政府は東村高江のオスプレイ用のヘリコプター着陸帯の移設計画地内に、建設資材の搬入を強行した。抗議する住民らを排除しての搬入は連日行われている。そして全国から500人の機動隊を現地に派遣し、7月22日には工事を再開した。

アベ自民党は「経済的な繁栄」の幻想をばらまき、限られた一部の地方に犠牲を強い続け、そこから国民の目を逸らすことで、参院選の勝利をせしめた。実際にはその勝利が小さくとも、「次は改憲だ」とアベ首相の奢りは極まっていくだろう。しかし、「この道を。前へ」でよいはずはない。他人事はいつか自分に降りかかってくる。

(長野市民新聞 2016年7月26日)


  高江の緊迫した報告が続く。「 No pasarán!(ノ パサラン) やつらを通すな!」を『たぁくらたぁ』に連載中の浅井大希さんからだ。

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東村高江、亜熱帯の森やんばるの深奥部。オスプレイヘリパッド建設予定地のN1前は、戒厳令状態だった。
警察による法的根拠のない県道封鎖。事後措置による駐車禁止の一方的設定で、禁止前からの車を裁判手続きを経ずに強制撤去。そしてそのすべてを、全国から召集された1000人近い機動隊の圧倒的数の暴力ですすめた。
やんばるの森、沖縄戦のとき難民の命を救った森、宝石のような貴重な動植物がひっそりと暮らす森。その森を守ろうと深夜に集まった市民の数はおよそ200人。

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21日夕方の突然の警察による駐車禁止の看板設置への抗議から始まった機動隊との衝突。翌日未明5:30から始まった強制排除。応援に駆けつける県民を現場に近寄らせないための12時間以上に及ぶ県道封鎖。
自分も21日19:30~22日9:30まで14時間の死闘で、数えきれないごぼう抜きにあい、機動隊によるヒジウチ、ヒザゲリ、関節技により靭帯損傷。最後はゲート前、自分のショルダーバッグの紐で首を絞められ失神寸前にされ、三人がかりで引きずりだされた。この日のことは一生忘れない。あの県警機動隊の狂ったような姿も、血走った目も。圧倒的な数の力の前に五人が負傷、救急搬送され、リーダーのヒロジさんは座り込みの撤退を決断した。
午後になって防衛局の車列が続々と押し寄せてきた。機動隊が数百メートルに渡って両側に並んでいた。その数百人の機動隊員が見つめる中を、目が虚ろで放心状態のヒロジさんと二人、トラメガを持ちゆっくりと歩いた。ヒロジさんは1時間しか寝ていない。限界を越えていた。よろめき歩くヒロジさんを見る機動隊の青年達の、正気に返って罪悪感にみちたあの表情を、絶対に忘れないだろう。自分達が何をしたか思いしれ。
その後ろで重機が森の木々を音をたてて壊していた。(浅井大希)

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引き続き、浅井大希さんの東村高江の報告です。

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東村高江、オスプレイヘリパッド建設の強行。
住民が封鎖するN1テントに昨日から、防衛局の職員が24時間体制で立たされている。15名ずつ2時間交代、機動隊が先導する。座り込みの住民と交代のたびに激しい揉み合いが続く。
元海兵隊の軍属による沖縄女性殺害死体遺棄事件をうけて、防衛局は事件対策に全国から集めた職員で米兵をパトロールすると発表した。しかし、そのパトロール要員が、高江の現場で住民対策の任務にあたっている。いったい何なんだこれは。

すでに名護のカヌチャリゾートホテルには、警視庁、神奈川県警、千葉県警、福岡県警の機動隊バスが20台入った。全国から続々と1000人派遣、という報道もある。こんな小さな集落に、1000人を超す機動隊が来たら、高江は戒厳令のような状況になるだろう。  (浅井大希)

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7月10日の参院選、沖縄県(1人区)では、現職閣僚の島尻安伊子沖縄北方担当相が落選した。その翌日の早朝だった。日本政府は、東村高江のヘリパッド(ヘリコプター着陸帯)の移設計画地内に建設資材の搬入を強行したのだ。以下、 「 No pasarán!(ノ パサラン) やつらを通すな!」を『たぁくらたぁ』に連載中の浅井大希さんからの報告です。

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高江コジキ行進。炎天下、高江から東村役場まで20キロを歩く。
週明けに150人の集落高江に500人を超す機動隊がやって来る。米軍オスプレイのヘリパッド建設のために。
正気の沙汰とは思えない。

50年前に米軍の土地強奪に対して、伊江島の農民たちが那覇まで行進した。その故事に倣う。  (浅井大希)

「やんばる東村 高江の現状」(2016年07月13日)  酷すぎます。


浅井大希さんからの報告をお伝えします。

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沖縄中が、哀しみと怒りと混乱に包まれている。元海兵隊で嘉手納基地に勤務する軍属が、沖縄の二十歳の女性への死体遺棄容疑で逮捕された。
報道で徐々に明らかになるレイプと殺人。3月に那覇で起こったレイプ事件から2カ月しか経っていない。
嘉手納基地で、キャンプシュワブゲート前で、自然発生的に米軍に対する猛抗議が始まっている。
今日は、米軍司令部のあるキャンプフォスターで、女性団体が中心になって呼びかけをしたサイレントデモがあった。黒か白の服装で参加し、スピーチやシュプレヒコールはしない。亡くなった女性を追悼するため、フェンス沿いを歩き、15分ごとにプラカードを基地に向かって掲げるというデモだ。
1500人近い人々が、今にも雨が降りだしそうな梅雨空の下、集まった。
道路の反対側で、尊敬する大先輩のMさんに出会い、立ち話をした。被害者の女性の出身地が本島北部であること、自分の次男と同世代で、友人たちが行方不明の彼女の行方を懸命に探していたことなどを話しているとき、Mさんが突然ぼろぼろ泣き出した。「何度こんなことが繰り返されるんだ…」と声を振り絞って。

 およそ一時間のデモは、最後までサイレントに終わることはなかった。デモの終わる10分前、一人の車椅子の女性が、ゲートの中央で、ゲートの奥に整列し、こちらを監視する米軍兵士に対し、プラカードに書かれた言葉を叫び始めた。何度も何度も。

Withdraw all U.S. Forces from Okinawa!
(全ての米軍は沖縄から撤退せよ)
UNFORGIVABLE That woman is Okinawa.
(絶対に許すことはできない。あの女性はオキナワだ)

サイレントの抗議の間も、棒でフェンスのポールを、タンッ、タンッ、タンッと静かに叩き続けていた男性がいた。そのポールを叩く音が、車椅子の女性の叫びに重なって徐々に大きくなる。近くにいる人々が、リズムにあわせて手を叩き始めた。さざ波のように手拍子は拡がり、やがて哀しげな指笛もそれに加わった。

Withdraw all U.S. Forces from Okinawa!
Withdraw all U.S. Forces from Okinawa!
……

(浅井大希)

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  「 No pasarán!(ノ パサラン) やつらを通すな!」を『たぁくらたぁ』に連載中の浅井大希さんからの、久しぶりの現地報告です。

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ご存知の通り3月4日に国と沖縄県の和解により、辺野古の新基地工事中断が発表されました。
その日、沖縄はサンシンの日で、ゲート前でも早朝から集まった県民の有志でサンシンを演奏、舞いも披露されました。そこに工事車両を通過させるため機動隊が投入されました。あと5分で演奏も終わるという時に機動隊が強制排除。沖縄の文化を暴力で潰すのかとみなの怒りはすさまじく、いつも以上に身体を張っての抵抗となりました。

自分はこの早朝行動のあとゲート前を離れたのですが、その日の正午過ぎです。この日2度目のサンシン演奏の後に、和解成立のニュースが飛び込んできたのは。自分は知人が撮影した動画でその様子をみたのですが、みな半信半疑ぼーぜんとしたまま、歓声があげています。山城ヒロジさん始め涙止まらぬ人々も。自分もその場にいたかった、と本当に思います。

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工事中断後は少しは落ち着くかと思ったのですが、米兵による観光客の女性へのレイプ事件、その抗議する男性への基地警備員による不当逮捕。
また、工事中断といいながら、滑走路予定地で米軍兵舍の解体工事をすすめる防衛局。その監視と抗議に向かった芥川賞作家の目取眞さんが、米軍に拘束されるという事件もおきました。海上保安庁に身柄を送られた目取眞さんを取り返すため、沖縄市にある海上保安本部に多くの県民が駆けつけ、敷地の中に座り込みました。
翌日の夜、処分保留で釈放されましたが、辺野古の闘いは、米軍との直接対決にステージが映ってきています。
また昨年の夏、好評だった。ゲート前で行われる連続講義の辺野古総合大学もスタートしました。
(浅井大希)

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