cid_a.jpg清水まなぶさん

38号の冒頭記事はシンガーソングライター清水まなぶさんの記事「もう二度と戦争をしてはならん」。

長野県泰阜村で生まれた中島多鶴さんは15歳の時に家族と満州へ渡り、九死に一生を得て帰国した。中国残留者たちの帰国が始まってからは身元引受人になるなど支援に尽力し、 満蒙開拓の歴史の語り部でもあった。この中島さんの満蒙開拓の体験談を曲にしたのが「沈まぬ夕陽」だ。

清水さんが中島さんの前でこの曲を歌った時、中島さんは歌詞に目と落とし、「2度と戦争を起こしてはならん」という一言入れてほしいと言ったと、清水さんは書いている。こうして完成した曲は9分近くに及ぶ。中島さんの語りが風景となって甦ってくる歌だ。

もう2度ともう2度と戦争を起こしてはならん何万人も何十万人も何百万人もの失われた命 魂の叫びが言葉が今甦る(「沈まぬ夕陽」より)

清水さんは、多くの戦争体験者の話を聞き取り、その中のいくつかの体験談をもとに曲をつくり、歌い続けている。聞き取りはもう100人を超えているという。ジャーナリストであっても、ここまでやる人はそうはいない

なぜ、そこまでして聞き取りを続けるのか? その中でも印象に強く残った話を紹介してほしい。 清水さんに原稿を依頼する時にそうお願いをした。記事では5人の方の話が紹介されている。

清水さんはコンサート以外に、「回想プロジェクト」として、学校や集会、行事などで歌と講演をして歩いている。その様子はFacebookで紹介されている。 https://www.facebook.com/kaisou1945

またご自身のブログにも報告されている。http://manaboom.naganoblog.jp/

2月13日(土)には トイーゴ広場 で開かれる「長野市民平和の日のつどい」(17:00~18:30)で、清水さんのライブがある(18:00~ 18:30 )。ぜひ聴きに行きたいと思っている。その他のコンサートや講演についてはホームページでご確認をください。http://www.manaboom.net/

なお、中島多鶴さんについては 、本誌37号の中繁彦さんの記事「下伊那のなかの満蒙開拓」を併せてお読みいただきたい。中さんが中島さんに聞き取りをしたご著書がある。このタイトルも「沈まぬ夕陽」。