不思議なことに、年が明けてから、思わぬところで思わぬことやら人やらがつながっております。

先日、根羽の大杉の絵本をいっしょにつくってる上田のかがいみえこさんのお宅にお邪魔して、

ストーリーをああでもない、こうでもないと詰めてまいりました。

 かがいさんは、うちで最終的に出せなくなってしまった「まんげつのやくそく」を

最後に文章チェックしていただいた方で、

実は、そのシリーズの5作目になるはずだったのが根羽の大杉の絵本。

すでに何回かいっしょに根羽村に行き、いっしょに木を感じながら取材をしてきていました。

結局、緑の基金はこの本もどこで発刊するかわからない、という姿勢でしたので、

もう、緑の基金とは切り離して、うち独自の企画として出版する覚悟を決め、

かがいさんと本づくりを進めることにしたのです。

で、その日の帰り際、かがいさんが

「丸子に信州国際音楽村っている施設があるんですね。そこで年に3回ぐらい子どものための催しをやってて、私も読み聞かせとかやっているんですけど、そこに寺島さんのブログで読んだ丸山さんたち、 来て音楽で子どもたちろ素敵なことをしてもらえないかなあと思って…」と言いだしました。

「知ってる知ってる。木造りの音楽堂ね。丸山さんとはるこさんと、子どもと音楽で遊ぶのいいよ~。 すごくいい。いちょうの木の下でやったとき、私なんて涙が出ちゃった…」

その後、はるこさんと本づくりでやりとりをしていたので、メールにそのことをちょっと相談して書いておきました。

そしたらその日の夜、マリオさん(祐一郎さん)から電話がきました。

「帰ってきたらハルちゃんが、すごいよ~って言って姐御のメール見せてくれたんだよ。びっくりした」

二人がいつも歌ってるオリジナル曲の「はやぶさ~君に唄うよ星の歌」というきれいな曲があるんですが、

この曲は、あの「はやぶさ」の産みの親でもある糸川博士に捧げた曲で、

しかも、国際音楽村の野外ステージ「ひびき」は、糸川先生が設計したもので、

今年は糸川先生が生きていたら生誕百年の記念すべき年にあたっており、

マリオさんは、「ひびき」で子どもたちと「はやぶさ」をぜひ唄いたいと思っていたそうなんです。

うわ~~~!なんてことなんでしょう!

糸川博士は、天才的な工学博士で、戦前は戦闘機を開発していました。

そのひとつが「はやぶさ」。

戦後は日本のロケットをゼロから開発し、ペンシルロケットという日本独特のロケットを開発した、ロケット開発の父的な存在でもあります。

天才にありがちな奇行や、さまざまな嫉妬、かけひきのなかで

宇宙開発事業団から追い出されてしまうのですが、

この間、地球に帰って来た探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星「イトカワ」の名前は

まさに糸川博士の名前なんですね~。

マリオさんたちは、生前の糸川先生にお会いしたことがあるんですって。

「あの曲はさあ、僕が糸川先生のために作った曲なんだよ。先生が設計した”ひびき”で、日本中から民族楽器をもって集まった仲間とコンサートを やったんだよ。そのときに、”ななおさかき”っていう放浪の詩人がどこからともなく飛び入りで入って来てさ、ずうっと最後まで踊っていったんだよ」

おおおお知ってますよ、ななおさん。

一度、ご近所のピノキオ園長がななおさんをうちに連れてきてくれたことがありました。

そのときの話が奇想天外でおもしろかったんです!

「たぁくらたぁ」編集長の野池さんも知り合いで、

大鹿村で、朝おしっこをしにいってそのままバタンと亡くなったというななおさんを

「さすがだ~!」と奇妙に称賛していましたっけ……。

ま、その話はおいといて………。

糸川先生の生誕百年という今年に、

なにかの糸にたぐりよせられるように、いろいろなことが集まり、つながれてきた感じです。

かがいさんとマリオさんたち、さっそく連絡とって町にも話しているみたい。

糸川博士のつくった野外ホール「ひびき」で

子どもたちや、糸川さんに関わりのある人たちや、音楽を響かせたい人たちが集まって、

宇宙に向かって「はやぶさ」を唄えたらサイコーです!!

 「まんげつのやくそく」の作者・七重ちゃんにもさっそく話してあげると

「うわ~~~!かがいさんまでつながっちゃったのか~」なんて感動してました。

「コンサートの時は、あなたも来るんだよ!」というと

「もちろんですよ!!」と二つ返事。

人間の力を超えたなにか宇宙のからくりっていうものがあるのかもな~、なんて思ってしまいます。

これもまたお正月にお伊勢参りしたおかげでしょうか。

ゆうこさんの「時空を超えてびゅ~んといくよ!」という言葉が

びゅ~んびゅ~んと頭の中で響いております。

今日は家に帰ったら、お伊勢さんで買って来た金色の鈴をリンリンと鳴らしてみようと思います!!

 



もう何か月も前から、シクラメンを毎年買っている唐澤さんの写真集を編集しています。

唐澤オヤジ、世の中に対してちょっとひねくれているので、

世界中いろんなところに旅しているのですが、それがまた普通は誰も行かないような秘境ばっかし。

パプアニューギニア、イリアンジャヤ、インドのオリッサ、イエメン、南エチオピア、マリ、ナミビア、ボツワナ……。

「ヘン!街かどでカフェなんか飲めるようなとこ、おもしくねえんだよ!」というオヤジ。

何がどうしてなんだか、旅をしてくるたびに「おい、写真見に来いって言ってんだよ。すげえぞ~」と

私を誘っていたのでございます。

どこかで、私の好奇心のアンテナがぴくぴく動いているのを感じとっていたのでしょうね。

確かに唐澤オヤジの旅、嫌いじゃありません。

それどころか興味津津。

それでオヤジは、旅に行って写真をとって、砂を瓶に詰めてもってきたり、

現地のビールのラベルをはがしてもってきたり、

トイレットペーパーからハシ袋から、ありとあらゆるものを持ってくるのですが、

いわゆる「お土産」というものはまるっきり買ってきません。

旅ごとに作られる唐澤ファイルは、あの不思議な象形文字のような手書き文字でびっちりと解説が書きこまれ、

すばらしい旅行の記録となっておりました。

そのファイルが何十冊あるでしょうか……。

今回はこの唐澤ファイルから選りすぐりを一冊にまとめております。

ちょっと衰えてきて、なんだか元気がなさげに見えた昨年、

思い切って「唐澤さん、そろそろ写真集つくろうか」と私が持ちかけたのです。

ずうっと忙しがって話も聞きにいかなかったけど、

ここらでちゃんと写真を見て、話を聞いて、本にまとめる作業を一緒にしておきたかったのです。

素晴らしいレンガ造りの洋館を散らかし放題散らかして暮らしている唐澤オヤジ。

本を作り始めてからも、

「おれ、どうやら死ぬような気がする」とか

「静脈瘤が出てるから長くない」とか

「めまいがする」とかブチブチブチブチ言ってるのですが、

意外と小心者であり、かつ、人に理解してもらいたがりなんだな、と思うんです。

今回の本づくりは、半分、お世話になった唐澤さんへの仁義ですかね。

ああだこうだ、と言いながら写真を選んだり、その国の話などを聞いたりしながら、

スローペースでの本づくりですが、そういう時間を過ごすことがひとつのミッションでもあり、

私の企画のもとにあるのでございます。

…………

今日、行くと、今年出した年賀状に「今年は写真集を発刊する予定です」なんて書いてある。

かわいいとこあります。

そして、今日は大体のタイトル案を考えてきました。

「世界不思議人間めぐり」です。 どうでしょう!

「いいね!売れちゃったらどうしよう!」というと

「売れたら増刷すりゃあいいじゃねえか」な~んてまんざらでもない唐澤オヤジ。

最初は「世界顔面博覧会」にしようか、なんて言ってたぐらい、いろんな顔・顔・顔が出てきます。

おんもしろいですよ~~!

俄然やる気が出てきました。

帰る時、「本ができたら発刊記念の旅をしましょうよ!」というと

「あんたのおごりかい?うれしいねえ~」だって。

………どこまでも素直さが足りないオヤジです。

ひねくれてて、口が悪くて、やたらなんでもコレクションばっかしてて、掃除のできない唐澤オヤジですが、

毎年、唐澤さんから買うシクラメンだけは、本当に素晴らしいんです。

それで私はオヤジを「本当はやさしくって純情でいいやつ」なんだと信じています。

そういう人でなかったら私とずっと付き合っているわけないじゃないですか。

奥さんが言ってました。

「うちのお父ちゃん、飼ってた北海道犬の骨、いまだに埋められないんだよ」

な~んだ、私んちといっしょじゃん?

「もう、飼わないの。死んじゃうから…」

こういうところ、もっと普通に出してれば「いい人」っぽく見えるのに

「たまにはお酒の瓶でも手土産に持ってこいっての。手ぶらでくるんじゃねえよ!」とか

相変わらず減らず口ばっかしたたいてる。

オヤジは一筋縄ではいかないのであります。

でも、唐澤オヤジと私ががっぷりとタッグを組んで作る一生一度の旅の写真集。

ごっつうおもしろいでっせ~~!

お楽しみに!!


 

 


日々、北信地方、ひたすら雪が降り続いております。

今年はほんとよく降る。

しかも寒い!!!

しもやけ+あかぎれという人もけっこういるみたいで、かわいそうです。

私は、しもやけもあかぎれのなったことがなく、

長袖のシャツとかズボン下とか、小学校卒業以来、所持したことがない薄着ちゃんです。

いっぱい着てごわごわになるのが嫌だし、

まあ、そんなに冷えない体質なんですね。

夜なんか、お腹のところゴムで抑えられてるのが嫌で、パジャマのズボンも脱いでしまうぐらい…。

女子ではこんな人珍しいかもしれません。

寒いの強い!!!

でも、さすがに今年の冬は寒い…気がする。

さて、本日より2月でございます。

オフィスエムの窓の向うは、猛烈な雪雪雪……。

北島三郎「風雪流れ旅」のごとく、大量の白い雪が天から降ってきております!

もう、このまま降って降って降りつづけ~~って感じ。

…………

雪は音を吸っていくので、雪降りはほんとうに静かです。

「しんしんと降る」というのは正しいかもしれません。

  太郎を眠らせ 太郎の屋根に 雪降りつむ

  次郎を眠らせ  次郎の屋根に 雪降りつむ

  アヴィを眠らせ アヴィの屋根に 雪降りつむ

今さっき、寺島仁美さんが3月18日のコンサートのチケットをもってきました。

本づくりの仕事を手伝ってもらってる、オフィスエムの強力な遊軍スタッフ仁美さん

実は、ピアニストでもあったのです!!

でも、うちら誰も仁美さんのピアニスト姿を見てないし……

3月18日はぜひぜひコンサート に行けたらな~と思っております。

(詳しくはエムのHP催し物インフォメーションで! )

コンサートの収益はすべて被災地への募金とし、

できることなら自分たちが直接手渡しながら、ライブもやってきたいそうです。

えらいな~~~!!

猛烈な吹雪を見ながら「春よ来い!」と願う本日であります。

 


けっこうな寒さが続いています。

金曜日も朝から雪降りで、長靴ばきの出社でございました。

この日は、久々の女子部部活で、あんこう鍋に行きました。

カメラマンマツは、まだ30代ながらにして更年期症状っぽく

歯は自然にひっかけるし、髪は細くなってぺっちゃんこになるし、

おまけに目は落ちくぼんでクマだらけ、という有様。

デザイナーの庄ちゃんは、「鼻の穴の中がガサガサだ~」状態。

ただいま風邪の治りかけで、脳みそが出ているんじゃないか、ぐらい鼻が出て出て

鼻の穴の内側が霜柱のようになっております。

私は、最近の寒さと乾燥で、目の周り、口の周りのちりめんじわが、徐々にカラスの足あとと化し、

パックするも効果なしという感じ。

そんな、カサカサの日々を乗り越え、

「コラーゲンとってぷりゅぷりゅになろうぜ!」ということで

豪雪の中「あんこう鍋」部活となりました。

今回は部活にJIA事務局の佐藤ちゃんも参戦!

さながら寒稽古という感じで、女子部部活となりました。

……………

あんこうは深海魚だけに、ぬめぬめっとしており、

その光のない深海で生きてゆくための素晴らしい栄養を体に蓄えております。

それを食べちゃうっていうんだから……ひどいやね~。

「もう、私なんて通勤の時、赤信号で止まるたびに顔をこすってたら、ポロポロポロポロ皮膚がはがれおちて、胸の前のところが粉を振りかけたみたいになっちゃうの……」と佐藤ちゃん。

ぶはははははは………(爆笑)

でも、ほっぺとかピカピカしてる!新陳代謝が活発なのでしょうか。

新・天然キャラでございます。

マツはマツで、この間、ケンコバと宮川大輔が須坂に来た時、20人乗りのマイクロバスに同乗しての同行取材だったにもかかわらず、性格がアホだばっかりに……。

「もう、前の日から眠れなかったんですよ。だって、同じバスで戸隠の中社まで行ったり、打ち上げまで一緒だったんですよ~~」

「いいじゃん、いいじゃん。サイコーじゃん」

……それが、取材が始まる時に編集長から、スタッフがはしゃいだりしないでくださいね、と言われたばっかりに、マツ、どんな態度をとっていいかわからず、ずっとフリーズしてしまったそうなんです。

「結局、一言も発せなかったんですぅ…」

バカやんけ。

まあね、マツ、人の名前を覚えないことに関しては定評がありますから。

私とさんざん仕事してんのに、納品の封筒には「手島様」と宛名が書いてあったこともあったりするんです。

誰が「手島」や~~。あたしは「寺島」ですやん!

あまり、しゃべらない方が良かったかもしれません。

下手に自己紹介とかしちゃったら「ヤマギシです」とか変な名前を口走りそうです。

しんしんと降りしきる雪の中、女子部はあんこう鍋を最後まで食べて、雑炊まで食べて、

ほっかほかにあったまったのでありました。

……………

土曜日は、夫が除雪機で道から家までの数十メートルを除雪してくれているその横で

アヴィとソリをやりました。

ヴィクも大好きだったソリ。冬の遊びです。

アヴィは黒いので真っ白な雪に映えて、ほんとにきれい。

隣りの山本さんちの道でも3本ほど滑ったり、除雪したてのわが家の道でも滑ったり……

アヴィと同じ高さでびゅんびゅん疾走する感じが、とっても楽しいです。

自分も犬になったみたい!

そして玄関周りの雪をスコップでどけて、

家に入って鏡を見たら、ほっぺたが雪国の子どものようにまっかっかでした。

「ありゃりゃ~~」

52歳にして雪ん子でございます。

でも、せっかく雪の多い飯綱に住んでいるんだから、この雪も楽しまなくっちゃね!

泥んこにならずにアヴィと遊べるのも雪があればこそ。

雪は、考えようによって、そんなに悪者でもないのです。

…………

そして日曜日は上山田のヨシロー&カツエのところへ。

お昼に行って、二人を寝床にお昼寝させてから、茶の間の掃除やって、

それから残り野菜を引っ張り出してクリームシチューと、残ってるお豆腐で揚げだし豆腐やって…。

少しは母の手助けになれば、と家政婦稼業でございます。

着替える、トイレをさせる、食べる……それだけで79歳の母には大仕事。

「昨日なんてさ、足が棒のように動かないのに、こんなときに限ってお父ちゃんが夜中に3時間ごとにおしっこなんだよ……。眠れなくれさ、なおさら具合が悪くなっちゃった」

落ちくぼんだような目で訴えてきます。

「それって、まるで授乳と同じだね」というと、ヨシローったら

「ぶふぁははははは………」って笑ってやんの。

「お父ちゃん、笑ってる場合じゃないの!」というと母が

「うちには手のかかる乳飲み子がいるからね~~」だって。

なんとかこの寒い季節を無事に乗り切ってほしい……。

「電気代とか灯油代とかケチケチしないで、ちゃんとあったかくしてなよ。年寄りは寒いと死んじゃうからね!」と多少おどかしながら、ゲキを飛ばしてまいりました。

朝はごみを出し、そしてストーブの灯油タンクを満タンにし、玄関の灯油のポリタンを満タンにし、会社に向かいました。

真っ白に雪を被った、冠着山~千曲川を眺めながら、命が終わるその時まで、楽しいこといっぱいやって、できることを精いっぱいやって、「ああ、よく生きた」と思って死にたいな、と思いました。

親にもらったこの命、まだまだ活かし切ってない。

ヨシローとカツエとのためにも、私は生きていることを楽しもう、と思いました。

親はやっぱりいてくれるだけでありがたいです。

……………

寒稽古やって、アヴィと遊んで、親を助けて……そんなこんなであっという間に月末です。

ひゃ~~!


いやはや、この「鼻笛の旅」シリーズは、すっかり大河ドラマになってしまいました。

今回で4回目。

さて、どこまでいったっけ……。

そうそう三重県は美里町の古民家カフェ「ひびこれ」泊。

朝起きると、ほとんど2日間眠ってないマリオさん、はるこさんはまだまだ眠っている様子なので、

お布団を抜け出して、ご近所を散歩してみました。

ひびこれの立派な門を出ると、家の上側に人が歩けるだけの細い路地が伸びています。

そこを歩いていくと、お寺がありました。

修理のためがトラックを横付けして職人さんが入ってます。

「おはようございます!」

全然知らない人だけど、朝だから挨拶。

階段をとんとんと降りて見晴らすと、のどかな田園が広がっていました。

「わ~、こういう所だったんだ」

朝なのに、信州とは全然ちがって寒くない。みかんなんかが実ってたりして…。

やっぱり山が迫ってきてない感じです。

ゆっくり歩いて戻ると、そろそろ9時半という頃で、昼までにはマリオさん、

名古屋に行くといっていたから起きたほうがよいかも、と二人に声をかけました。

昨日の座敷でおいしい朝食をいただき、

10時半ごろに名古屋に向けて出発です。

車の中で覚えたての鼻笛を吹くと、マリオさんも吹いてくれて、

そのうちはるこさんまで参加して、鼻笛トリオみたいな感じになってきました。

で、私が何曲目かにはしだのりひことシューベルトの「風」という曲を吹いたらば

「昔、中津川フォークジャンボリーっていうのがあってね。全国からみんな集まって来て、テント張って泊まってさ。僕たちの隣りから、この曲が聞こえてきたんだよ。いい曲だな、って思ってたら、それが、はしだのりひこだったんだ」

うわ~~~~、歌ってすごいな。

私がふと鼻笛で吹いたこの曲が、マリオさんの青春の記憶をつれてきちゃった。

「コンサートが終わってから、吉田拓郎が唄ってたんだよ。♪人間なんてららら~らららら~らってさ。ずうっと歌い続けるんだよ」

知ってますとも、マリオさん。

私が中学1年のとき、水泳部のコースロープ小屋で、

部活の後、ギター弾きながら先輩が拓郎を唄ってましたっけ。

そのちょっと不良っぽくて、ものすごい大人な感じがかっこよくって

いっぱい拓郎の曲、覚えちゃったんでございます。

私にとっては青春の入口の、大人な世界への憧れが膨らんだときの拓郎ですたい。

「ああ、拓郎が聞きたくなっちゃったな。このなかに拓郎があるから探して?」とマリオさん。

ありましたありました、拓郎のCD。

♪僕は今日まで生きてきました………

♪疲れ~はてて~~いるだけで………

こんな設定で、この年齢で聞くと、いいんだわ、拓郎。

天才かもな~って思えてくる。

マリオさんももう、ノリノリです。

…………とかなんとかいって調子にのってたら、12時に会う約束を過ぎちゃいそうで

一気に焦りまくりの感じに。

名古屋でまずお会いしたのは鶴田さんご夫妻。

マリオさんがミュージシャンとしてソロ活動を始めた時からの応援団だそうです。

「僕にとってはほんとに育ての親という感じの人たちなんだ」

そんな大切な人に私を会わせてくれるなんて……。

それがそれが、やっぱりマリオさんたちの音楽を応援してくれているだけあって、

とっても気さくでおもしろくって、それでいてきっちりと社会に向き合って生きてる素敵なご夫妻だったのです。

鶴田さんたちは鶴田商会という会社を経営していて、

環境を積極的によくする松から作った洗剤とか、大豆からつくった抗菌消臭剤とか、

お肌が若返るドクターソープ何かを販売しています。

そういえばハルちゃんが、いつも持ち歩いて、お風呂で使ってる石鹸とか、ここのだったんだ~~。

それがそれが「もともとは電熱線やってたの」 って、ここが驚き!

「僕のビリンバウに使う線は、なんとここでしか売っていないんだよ。ものすごく貴重なものなんだ」

そんなことも、鶴田さんとマリオさんたちを結びつけている不思議な縁なのかもしれません。

奥さんは自分のノートの表紙に、ハルちゃんの筆文字で書かれたステッカーを張ってました。

ほんとに大事にしてくれてる……やっぱりものすごく近い身内っていう感じ。

いろんなアイデアと思いをいっぱいいただいて、

私も洗剤を買ったりして、根っこの生えそうな滞在を切り上げたのは、すでに3時を回っていたでしょうか。

「この後、僕のお母さんのところに寄ってっていい?」

マリオさん一宮の出身で、実家に寝たきりのお母さんがいらっしゃいます。

弟さんたちが面倒をみてくれている。

「もう何を言ってもわからないだろうと、まともに話をしてこなかったんだけど、話せなくても伝わるんじゃないかな、と思って、今日はちゃんと話をしようと思う。そして歌を歌ってくるよ。いい?姐御」

もちろんですとも!!

お母さん、大きな神社の参道沿いにある実家の一室で、

こざっぱりとしたベッドに寝ていました。

ちゃんと大事に介護されていることが、すぐわかります。

エライです、弟さんの奥さん。

私も老老介護の親がいるからよくわかる。

「あのね、今度ハルちゃんの本をつくるんだよ。今日はねえいろんな人に会ってるの」

マリオさん、話しかけてます。

そして二人はギターを弾いて歌い始めました。

「はやぶさ」では私もちょこっと唄いました。

そして「ふるさと」。大きな声で歌って、私は鼻笛でコラボ。

そしたら、お母さんが顔をしかめて何かを話したそうな顔をして、それからツツツツツ……と涙が流れたのです。

鼻笛吹きながら、私も胸がいっぱい。

いまにも泣きそうになってしまいました。

ハルちゃんなんか、涙たまっちゃってる。

お母さんは、何も話せないし、いろんなこと伝えられないけど、一瞬かもしれないけど

息子の祐一郎さんが届けてくれた音楽の意味を受け取って、

精いっぱいのリアクションで気持ちを返してくれました。

あああああ……すごいすごい一瞬に居あわせちゃったな、と思いました。

まぶたに焼き付いたあのときのお母さんの顔が今も忘れられません。

…………

そんなごあいさつの後、最後に私たちを待っていてくれたのが

「にんじんクラブ」です。

ここは体にいい野菜や食材を宅配で提供している会社で、

キャッチフレーズは「畑と台所をつなぐ」です。

いいじゃん、いいじゃん。

また「つなぐ」人たちとつながっちゃいました。

発送する食品をストックしていく大きな倉庫の2階でスタッフの皆さん会議中です。

でも、その会議を中断して、マリオさんたちを迎えてくれました。

もう何回も一緒にコンサートやったりイベントをやったりしてきた仲間で、

「毎日聴いてますよ~!」と二人の歌もすっかりファンになっちゃってくれてます。

本を作る話をすると、「素敵ですね」とすぐに賛同してくれて、

しかも私がぶら下げてた鼻笛にも興味をもってくれた様子。

ここでもギター弾いて即席のミニライブ。

「なんて贅沢なんでしょう」と、

下で働いていた方たちもみ~ん会議室に集まってきちゃいましたがな。

音楽っていうのは、こうでなくっちゃね!

二人が大事に大事にしてきた人たちを、惜しげもなく紹介してくれたこと

その思いがうれしく、重く、心にズシンときていたのでありました。

だってまだ1ページもできてない…………。

でも、なんだかすごいことが待っていそうな、そんな期待感がいっぱいに充ち溢れ

信州への帰り道は疲れながらも幸せだったのでございます。

…………

2012年の鼻笛の旅は、とても深く、

そして出会いのその向こうに広がるでっかいでっかいさらなる出会いの予感がいっぱいでした。

はるこさんの『この足あとな~に?』は、ただいま全力で制作中です。

春までに作って、東北の子どもたちに、そして今回で会ったみんなに虹を届けたい!!

きっといい本になるに決まってる。

なんだかそんな気持ちなんです。

私の鼻笛の旅は、信州にて今も継続中!

こんな感じで今年は出会いをつなげて、

どこかで人の役に立つような、そんな生き方をしていきたいと思います。

鼻笛を吹きながらね!!

 


いや~、この寒さのなか、春の企画ばっかしやっております。

3.11までに飯館村の長谷川健一さんの講演録と、こやまはるこさんの文字絵本「この足あとな~に?」を出し、

3月いっぱいに信大の山岳科学ブックレットの「山学昆虫」と、高野登「子屋百年塾・講義録」4冊。

み~んな3月でございます。

そしていま企画中なのがオオルリシジミの講演会。

蝶屋さんたちのマドンナ江田慧子さんが史上最年少で「昆虫学会奨励賞」を受賞した記念として、

春の一発目にオオルリシジミ満載の集まりをできたらいいね~ということで準備を進めています。

私たちの中では密かに2012年がオオルリイヤーの本命年、ということなっておるんです。

人間も、虫も、植物も……いろいろな命がつながりあって、その豊かさの中で人間も生かされている。

そういうこと、もっともっと伝えていきたいなあ、と思っているわけで

エムにとっても科学本は、ひとつの大きな柱になりつつあります。

自然もの、とくれば「春」がスタートでしょう。

それと、うちらオフィスエムの本づくりは人から人へ、手から手へ、と届けてこそですから、

作るだけでなく、届けるところまでをひとつながりでやっていきたい、という思いがあります。

出来た本をすぐにでも届けたい、そんな人がもういっぱい浮かんでます。

みんな待っててくれてるよね~。ありがとう!

でも、間に合うのかな??? あああああ~~~どーしよう!

……………

そんなことやってたら、あっという間に1月が終わりです。

ついこの間まで「陰暦で一年を暮らしていけたら素敵やな~」なんて考えていましたが、

なかなかそうはいきません。

カレンダーは無情にもどんどん過ぎてゆくのであります。

でもね、大阪で、満月に向かって空っぽの財布をフリフリしたんだから、

きっといいこともあるにちがいありません。

早く春が来てほしい……。でもそんなに早く来られちゃうと困る……。

ややこしい今日この頃でございます。

とりあえず、ひとつひとつ。

そう思って、今日は郵便局できれいな切手を買ってきました。

封筒に貼ってちょっとだけ楽しい気持ちを届けていけたらいいな~と思います。


お正月に行ってから、忙しかったのと風邪をひいたのと…

まあ、いろいろあって、しばらく行けなかったのですが、日曜日、久々に上山田の実家に行ってきました。

相変わらず、おこたつの周りに一人ずつの長椅子を置いて、

ヨシローはそこにペットボトルの湯たんぽを入れてもらって、ぬくぬくとしておりました。

「おとうちゃん、元気?サイコーだねぇ。快適すぎてたるんじゃうよ?」

「おお、おお。そうなんだ…」

よくわからない言葉で顔をくちゃくちゃにしてしゃべってます。

母はお勝手で大根など煮てまして、いい匂いが漂ってきました。

「お前、来てくれたんだね~」

昨年秋の検査入院からもどってきて、帯状疱疹、風邪と体調を崩し、

一時は泣いてばかりいた母でしたが、体調の回復と共に、少しずつ元気になってきたみたいです。

「この間、トイレの電球が切れてさ。そんな時に限って、お父ちゃんがウンチしちゃってさ」

ええええ~~~。

もう、その大変さが目に浮かぶ……。一気に胸が痛くなってきちゃいました。

「困ったなあ、どうしよう、と思って、這いつくばってやったんだよ。そしたら、コロンとしたウンチが3本だけだったの」

なにそれ~~?

「もう、夜中にお父ちゃんと大笑い…!」

暗がりで年寄り二人。こんなふうに、こけつまろびつ暮らしております。

電球は翌日に弟が速攻で買って行き、予備の電球もおいていってくれたそうです。

いろんなこと、話したいことがいっぱい貯まっているんです。

だから、行った時は半分以上が話を聞いてあげるのが仕事。

話して話して、いっぱい話すと「ああ、いっぱい話したらなんだかお腹すいちゃった」。

これで半分は治っているわけ。

ヨシローは最近の再認定で、要介護4になりました。

母は要支援2。

79歳が80歳を介護しているんです。

エライなあ~と思います。この愛情はほんとすごい。

……………

そんな茶の間のヨシローの椅子の脇に、2メートル以上もある長い竹の棒が一本たてかけてありました。

「ねえ、お父ちゃん、この棒、なにするの?」

ヨシロー、ファンヒーターの方を指さしてます。

「あのねえ、この棒でスイッチを押すの。便利なんだよ~」と母。

そうか、ファンヒーターは、途中で「運転延長」のスイッチが点滅する、そのときに

いちいち立って行ってスイッチを押すのが大変なので、

この棒が役に立つというわけ。

「年寄りも考えるね~」というと、ヨシロー鼻をふくらませていました。

夜、しゃぶしゃぶをやって3人で食べました。

「こういうの、二人だとできないんだ~。お前がくるとしゃぶしゃぶできてうれしい!」と母。

二人とも、ゆっくりではありますが、よく食べる。

それだけは素晴らしいんです。

ご飯食べた後、後片付けをして、お勝手の床をぞうきんがけし、ごみをまとめて終了!

「ああ、ありがたいありがたい」母も久々のんびりしてます。

そして、りんごをむいて、細く切ってあげると二人とも食べました。

「これも食べてね」といよかんをむいてあげると、こちらもぺろり。

「二人とも食が細らないところがいいよ!自分の口で食べたいものをいっぱ食べるのが元気の素だからね!」

すると母が「お父ちゃんはバナナ食べたいかも。あそこのカゴにあるからもってきて」と母。

「ええええ~~?もう食べすぎじゃないの?ねえお父ちゃん」

というとヨシロー「むふ………むふふふふ」と笑ってます。

「食べたいの?」すごいバナナへの執着。

「あのなあ、マラソン選手はバナナ食べて走るんだ。すごいエネルギーのある食べ物なんだ」とヨシロー。

よく聞き取れないけど確かにそんなこと言ってます。

「それでも、寝る前にバナナ食べてエネルギーとって、お父ちゃんどーすんの」というと

「むふふ………むははははは……」とオヤジ。

とうとうバナナを一本食べてしまいました。

バナナ食べて、うんこして、ぬくぬくとあったかい長椅子に昼間中横になって。

いたれりつくせりでございます。

「お父ちゃん、こんな極楽みたいな生活してると、いまに何もできなくなるよ!いい?外に出なくてもできること、ちゃんとやってよ」

手のグーパー体操と、壁に貼ってある「いろはにほへと」の音読。

これを必ずやるように言うと「あんまりいじめないでくれよぅ…」だって。

あまったれてんじゃないの!

「こどもは厳しいね、お父ちゃん」

ダメになって、いろんなことができなくなっても、こうやって相棒がいてくれれば

なんとかかんとか生きていける。

竹の棒だって工夫で便利に使えるし。

「あたしね、最後までお父ちゃんの世話して生きたいんだよ。そして自分はその後でコロっていきたいんだ」と母。

ヨボヨボの、やっとやっとの二人ですが、

まだまだ人生の大事なものを教えてくれます。

できないことだらけの暮らしの中にも、笑いがあり、小さな喜びもあって、

そういうことが生きているということなんだなあ、と思うのです。

大丈夫!もう日が長くなってきている。

春がちょっとずつ近づいているからね~!

「あったかくなったら、車に乗ってどこかの温泉に行こうか!」

「うん!いいねえ」

春が待ち遠しい老老介護のヨシロー&カツエでございます。


本日は朝から雪でございます。

昨日は、はるこさんの文字絵本『このあしあとな~に?』 の挿画をお願いする七重ちゃんの家にお邪魔して、

第1回目の編集制作会議をやってきました。

続々と役者がそろってきましたぜ!

最近、いつも鼻笛をぶら下げては、ところどころで鳴らしていたら、

「え~~?それ欲しいよ」という人が出てきて、ちょっとした鼻笛ブームが到来の兆しです。

「これ、いいよ~。100個は売れるよ」と信大山岳総研の鈴木教授も太鼓判。

まあ、南極の男ですからね、ホラも大陸級ではありますが……。

この鼻笛をブナ林で響かせたら素敵だね!というマリオさんの発案も

なんだかあれよあれよと実現しそうで、

夏には飯山の「森の家」で、大鼻笛大会ができそうな感じになってきました。

そしたら鼻笛協会副会長で、作者でもある池ちゃんにも来ていただき、

もちろん会長の”えみっくす ”ちゃんにも来ていただき、またみんなで鼻笛吹けるや~ん!!!

……いう感じですが、そうです”えみっくす”ちゃん、これから登場でございます。

……………………

伊勢神宮参拝は、ここで人力車をやってるハンテン姿の祥平さんの案内で、

実にディープなお参りになりました。

「お参りするときってみんなお願いをしちゃいますが、神様はそんなにみんなのお願いを応援できないんですよ。だから、『今年は○○します』 というふうに、自分の決意を伝えるんです。そうすると、その決意を神様が応援してくれるんです」

なるほど……。

それまで、山ほどのお願いを思い浮かべてお参りしていたんですが、

一気に方針転換いたしました。

「今年は、人の役に立ちたいと思います」これだけ。

神様にも気持ちがあるんですね。

外宮お参りの後、おかげ横丁で買った「赤福」をみんなで食べ、これにて一連の伊勢参拝は終了!

と思いきや、「今日は内宮で神楽があるんですよ。せっかくなんで見て行きませんか?」と祥平さん。

もうお賽銭の小銭が底をつき、最後は5円・10円の合算でお参りし、ピーピーでございましたが

「せっかくだから」と3度目の内宮へ。

黒い靴が、砂利道をひたすら歩いたおかげで、すっかり白い靴となり、

余り寝てない頭がもうろうとしてきて、一種のトランス状態になっておりました。

マリオさんは「もう限界」とここで車に戻り、うちらはこれでもか、というしつこさで内宮を参拝したのでございます。

で、いいかげんたってから五十鈴川べりに停めたクルマに戻ると、

土手に座ってマリオさんがギターを弾いておりました。

その隣には、またしても新たな登場人物が!

「ギター弾いてたら、リュウジに会っちゃったんだよ~」

……リュウジさん。名古屋在住の伝説のブルースシンガーだそうです!

なんで伊勢に?なんでここに?

いや~これも龍神様の奇跡ですかね。

そういえばリュウジって「龍」なんじゃ………えええええ????!!

しばらく音楽を離れていたというリュウジさん、マリオさんのギターに誘われて歌ってくれたんだそうです。

「リュウジがさあ、ギター弾いて”イマジン”歌ってくれたんだよ……。これは、胸に沁みたよね…」

音楽って素晴らしい。

でも、このリュウジさん、どこかで会ってるんじゃないかな、と思ったぐらい懐かしい人でした。

……………

そのあともいろいろあったのですが、この日は、三重県は津市美里町にある

古民家カフェ「ひびこれ」に泊めていただくことに。

ここは、前にマリオさんの家で見せてもらった『村の記憶』 という写真集を出した写真家の

松原豊さんの家でもあり、奥さんが女将さんをやってるお店です。

行くとこ行くとこ、みんな暖かく迎えてくれる……これってマリオさん、はるこさんの生き方のお陰です。

そう、その写真集を見た時からずっと気になっていました、松原さん。

過疎の村に生まれ、3歳で上山田温泉に引っ越してきた私の家族ですが、

離れざるを得なかった村のこと、ずうっと親は引きずっており、

私の心の奥底にも、そういう村への想いが生き続けています。

その両親が離れた村の記念誌や、町村合併で無くなる村の記念誌を作りました。

だから『村の記憶』は、私のなかにずっとある大きな柱のひとつでもあります。

松原さんが写真を通して伝えたかったことが、ビンビンわたしにも伝わってくる………。

そんな松原さんにマリオさんたちのお陰で会うことができました。

おまけに写真集までいただいちゃった!!!!

それに松原さん、本橋成一さんを敬愛してるそうで、

本橋さんなら仲良しだし~~みたいな感じで、一気に距離が縮まった感じでした。

夜、池ちゃん、そして鼻笛協会会長の”えみっくす”ちゃん、地元の大工やってる彼やら左官やってる彼やら

もう一人の女将さんやら子どもたちやらが集まって、もう一気ににぎやかに。

それがそれが……素晴らしいことに、この音楽ど素人の姐御が、なんと鼻笛で参加しちゃったんです!!!

これまで、鼻笛ってどうやって音が出るのかもわからずに

うらやましく眺めているだけだったのですが、

目の前にいっぱいある鼻笛、つい出来心で吹いてしまった!!

最初はならない……やっぱりなって感じだったけど

それがそこに「鼻笛協会会長」のえみっくすちゃんが、

ほんわかと和み系の口調で「こんな角度でね、ちょっとアホの口して吹くといいんですこんなふうに……うふふ」ってな感じで教えてくれて、やってみたら音が出ちゃった!!!!

やった~!

えみっくすちゃん、教え方天才かもしれません。

あのポヨンとした素朴な笑顔で教えてもらうと、ポヨンとできちゃうのが不思議。

鼻笛ってそんな楽器なのかもしれまへん。

鼻笛協会会長、適任でございます!

「カエルの歌」とか「ふるさと」とか「北の国から」とか、もう嬉しいから吹きまくり!

「うまいうまい。才能あるある~」とか言われて調子に乗って

とうとう池ちゃんから、鼻笛お買い上げしちゃいました!

ひのき製のいい匂いの私の鼻笛。

紐もつけてもらって首からぶら下げたら、すっかりミュージシャンだもんね!

……………

お腹もいっぱいになり、すっかりほろ酔いで気持ちもよくなってきたら、

やっぱり音楽でんがな。

マリオさん、ハルちゃん、もうギター出して弾いてます。

そこに池ちゃんがウッドベースで参加。

あれれれれ~~~、あの裸足の池ちゃん、ベース弾く感じがなんともやさしくいい感じ。

なんだ~ミュージシャンじゃん。

松原まっちゃんは、気持ちよくなって箸でちゃぶ台を叩き、

えみっくすちゃんは、ケロヨンのような不思議な腹話術楽器で参加。

これがまた江戸川乱歩のようなレトロで怪しい音色を奏で、けったいにいいんですね~。

私も鼻笛で参加しちゃいました。

音楽するって楽しい! 鼻笛ができるようになって、俄然みんなの仲間になったみたいな

ミュージシャンみたいな気分になっちゃったんでございます。

美里町の古民家の夜は更けて、お伊勢さんの赤福もまた食べて、

ほろほろとあったかい時間が過ぎていったのであります。

そしてまだまだ旅は続くのでありました。 (つづく)

 

 


さてと…旅の続きのご報告。

お伊勢参りはまだ夜の明けない6時、猿田彦神社から始まりました。

1月はまだ6時は真っ暗でございます。

だれもいやしません。

そんな暗がりでお参りをし、猿目神社にもお参りし、 それからいよいよ伊勢神宮の外宮へ。

夜明け前の伊勢神宮にもかかわらずけっこう参拝の人が来ており、

清冽な空気のなか、私たち一行も気持ちを新たにして境内に入っていきました。

「鳥居は母の産道ともいわれているの。だから鳥居をくぐるときにはきちんと頭を下げてね。いくつも鳥居をくぐっていって、命の源に入っていくというわけ」とゆうこさん。

なるほどね~~~。

でも、ゆうこさん7時の電車に乗って大阪に帰らないといけないってことで、

全員もう早歩きで本殿までお参りです。

やっぱり伊勢神宮の空気はなんか違うんです。

樹齢何百年という木々や、1300年の時間、神々がおわす感じが、四方八方から感じられ

身が引き締まる思いなんでございます。

「あああ~~もう7時やで~」ということでゆうこさんを駅まで送り、

残る4人は、朝焼けのすごい龍雲を眺めながらふたたび駐車場に戻って仮眠。

そして朝一番に開いた横町の茶店屋さんでお茶飲んで、

改めてじっくりと外宮のお参りに行きました。

もはや参拝客も俄然と増えており、大変な人数になっておりました。

それでも、もう一度ゆうこさんに教わったように手を清め、鳥居でお辞儀をしながら

一つ一つの御宮を巡って、再び本殿へ……。

お賽銭も何度も入れて、そのたびパンパンと手をたたき、いっぱいお参りして、すっかり満たされておりました。

「次はいよいよ内宮だね」

地元在住の大工さんで、鼻笛協会副会長の池ちゃんが案内を買って出てくれたそうで

マリオさんの予定では、外宮で池ちゃんたちと合流して内宮に回ることになってた。

それが、本殿のところで電話していて、どうも池ちゃんと言ってることが噛み合わないみたいなんです。

「あのねえ、一番奥の本殿のところに居るんだよ」とマリオさん。

「ちがうよ、だから僕らはい外宮にいるんだって」

力説しても伝わらない……。

で、はるこさんがイラストマップもって警備員の人に聞きに行ったら

「あたしたちのいるとこ、内宮なんだって!」

「……………」

あちゃ。これじゃあ池ちゃんたちと会えないはずだわ。

しかも考えてみれば、おかげ横丁って内宮の前だもんな~~。

東京の娘さんに、赤福と間違えて「おたべ」を送ったというゆうこさんの

その勘違いにみ~んなくっついて、内宮に2回もお参りしちゃってやんの。

でも、いっか。

順番は外宮→内宮とはいかなかったけど、これが自分たちらしいかも。

ご一行は、気を取り直して、池ちゃんたちの待つ、猿田彦神社方面をめざすことにしました。

「陸の王者」ランクルに再び乗り込み、猿田彦方面に行くと、

いましたいました、池ちゃんとしょう平くんと不思議な女の子。

「おう!いたいた」

軽のワンボックス降りて3人が立って待っててくれました。

しか~し!そのいで立ちに姐御びっくりしちゃいました。

だって池ちゃんときたら素足に雪駄、 しょう平くんは綿入れ半纏なんですもん!!!

みんな首から鼻笛ぶら下げてて、降りたとたんに鼻笛ならしてくれました。

リコーダーのような、オカリナのような、ほっとする音色の鼻笛……

みんなにとっても似会っているんです!

こうしてやっとこ出会えた伊勢チームと、本物の外宮をお参りすることになったわれらでした。

見上げれば晴れた空に大きな竜のようなスカッとした筋雲……。

目の前には裸足の大工池ちゃんの、なんともやさしい笑顔があり、

半纏にひげ面のしょう平くんと、不思議な不思議な女の子。

奇跡を探してついてきた写真家の小西君でしたが、もう奇跡はいっぱい起きており

まだ旅に出てから2日目なのに、遥かな時間が流れているような

そんな気持ちになっていたのでございます。

「この足あとな~に?」の文字絵本をつくるために、いろんな人に会って、

みんなに想いを伝え、みんなの気持ちをもらい、そうやってちょっとずつちょっとずつ

本に関わってくれる人が増えていってる感じでした。

祐一郎さん・はるこさんの大事にしている人たちに合わせてもらってる……。

二人の気持ちがうれしく、そして、会って行く人たちの気持ちがまたうれしい。

この本は絶対にみんなが大切にしてくれる。

そんな気持ちが確信になっていったのでございます。

お伊勢様、ありがとうございます。

……………

そしてまだまだ珍道中は続くのですが、それはまた後で。



奈良・大阪・伊勢・三重・名古屋のコンバットツアーの最中から、なんとなく風邪ひいてて

咳が出ていたのですが、それがとうとう本格化し、風邪になってしまいました。

が、土曜日は百年塾の「新春談話会in善光寺大勧進」ということで

朝から房ちゃんのとこ行って、お髪をアップにし、着物を着て、

その恰好で着物の裾をつまんで、新年の善光寺を大荷物抱えて歩いたんです。

咳はコホコホだし、雪降ってくるし……。

とっても草履なんてはいてられないので、黒いブーツでございます。

桃色の着物着て、イカす~!

この日は沖縄・九州・岡山・東京と全国から90名近くが集まってくださって

高野登塾長、大感激でございました!

笠井もお母さんから借りた梅の柄の着物を着て、変わりお太鼓結びで晴れやかに。

布団屋の箱ちゃんは、借りてきたという羽織はかま姿で、これがまたよく似合うんでございます。

笠井・箱ちゃん・私の晴れ姿をみて塾長すっかり感動し、

「いや~、すごい。もう胸がいっぱいですね!」 かなんか言っちゃってました。

いつもの地元百年塾塾生は、みんなでこの会のために裏方をやり、これがまた結束してすばらしかった。

4回もいっしょに学んでると、なんか不思議と同級生という気分になってきて

何をやるにも信じられるなあって感じになっている。

塾長から学んだこと、こうやってみんなで実践してみると何倍も勉強になるな、と思いました。

藤屋での食事会が終わったのは夜10時過ぎ。

しんしんと降る雪の中、また黒いブーツをはいて、善光寺をつっきって裏の駐車場まで歩きました。

咳コホコホ、体力の限界……。

家に着くと、夫は買って来たばかりのIPADで、わが社のIT顧問・北川君とスカイプ中。

「ちょっと待って~。寺島着物着てるんだよ」とか言っちゃって

IPAD覗きこむと向うに北川君が、そして小さなはめ込み画面にこっちの映像が映っておりました。

帯をとき、着物を脱ぎ、アップしていたお髪をほどいてお風呂に入ると

長かった一日の疲れがど~っと出てきました。

そもそも一週間、楽しいんだけどハードなスケジュールがぶっ通しだったのが貯まった感じです。

とうとう咳こみの発作もいっそう激しくなり……咳すぎて横っ腹や背中まで痛くなって。

う~~~ん、 アヴィとともにお布団にダイブでございました。

………

日曜日は、そんな風邪をだましだまし、洗濯と掃除と着物の手入れだけやり、

夜は余った野菜をいっぱい入れた汁を作ってあたたまって眠りました。

朝、どうやら風邪の峠は越えた様子。

今週も予定通りにイケそうでございます!

というわけで、寒さもひと際厳しい今日この頃ではありますが

がむばって参りたいと思います。

元気な笠井ちゃんが午前中来てくれて、いろいろなことしゃべっていたら

大勧進や藤屋でのみんなのこと思い出したりして大笑い!

彼女のパワーをいただきました。

ごっつぁんです!

というわけで、コンバットツアーのつづきはこの次に書きたいと思います。

書くことありすぎて……。


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