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福島の声を聞こう! 3.11後を生き抜く7人の証言


9784904570890

  • 渡辺一枝 福島の声を聞こう! 3.11後を生き抜く7人の証言
  • 東京・神楽坂セッションハウスで催されている渡辺一枝トークの会「福島の声を聞こう!」の記録集。
  • 今、改めて原発の危険性と事故の風化に警鐘を鳴らす、被災者7人の証言録です。

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  • 装幀・石坂淳子

  • 2014年12月25日発行
  • A5判 150ページ
  • ISBN:978-4-904570-89-0 C0036
  • 1,200 円(税込価格1,296 円)

本書は、震災後1年目から続けてきた東京・神楽坂セッションハウスで催されている渡辺一枝トークの会「福島の声を聞こう!」のvol.1〜vol.10を再構成してまとめた記録集です。

会場風景①_gs
CONTENTS

はじめに 渡辺一枝

明日を生きる被災者のために 大留隆雄(「原発事故から命と環境を守る会」会長)

絶望の浪江町で〝希望の牧場〟を 吉沢正巳(「希望の牧場・ふくしま」代表)

山の珈琲屋の再開を夢見て 市澤美由紀(山の珈琲屋「椏久里」オーナー)

決めた以上は、笑って暮らしていく 太田茂樹(「みそ工房SOYA」代表)

かーちゃんの力で未来を目指す! 渡邊とみ子(「かーちゃんの力・プロジェクト協議会」代表)

萱浜を再び〝笑いあえる場所〟に! 上野敬幸(「福興浜団」代表)

対話による新たなコミュニティー再建を 酒井政秋(「かすかだりの会」代表)

おわりに

市澤美由紀さんvol.2 会場風景③vol.7 渡辺一枝さん(上野さんゲスト)vol.7

〈はじめに〉より
 2011年7月から、私は被災地に通い始めました。二泊三日あるいは三泊四日で毎月通い、被災地の様子を見、被災者の話を聞かせてもらっています。南相馬市に行くことが多いのですが、現地で被災当事者の口から語られる話を聞くことで、東日本大震災と原発事故を、人ごとではなく我が事として感じられる私でありたいと思うのです。そして、現地で見聞した事を雑誌に寄稿したり、「一枝通信」というメールマガジンで発信してきました。
 そうやって情報発信してきましたが、同時にいつも、やはりそれは、私を通した〈言葉〉でしかないと感じてきました。文字で書いた時だけでなく、私自身が現地を語るトークであっても、それは私の〈言葉〉であって、当事者の語る〈ことば〉ではないというもどかしさを感じていました。
 「この人のことばを、もっと多くの人に届けたい。この人の声を、たくさんの人に聞いてほしいと、思っていました。被災から時間が経つにつれて、現地の様子は私たちに届きにくくなっています。新聞やテレビは次々に起こるさまざまなニュースを伝えますし、私たちも3・11を忘れてはいないつもりでも、いま伝えられるニュースに関心が移ります。けれども被災現地では、今もあの日からの日々が続いているのです。「当事者のことばを、そのまま伝えたい」という思いは、募りました。そして思い立ったのが、トークの会「福島の声を聞こう!」でした。私に話を聞かせて下さった方に東京に来て頂いて、参加者に直接話していただこうと思ったのです。その人の声はことばになって、その場を共有する私たちに響くと思ったのです。
 神楽坂にあるセッションハウス企画室が主催者となって、会場としてギャラリーを無償で貸して下さり、受付なども引き受けて下さって、第1回トークの会を、被災から一年後の3月7日に催しました。トークの会「福島の声を聞こう!」は不定期ですがその後も続けて、第13回目を数えました。これは、その中の6回分の記録集です。ここには載せませんでしたが、第4回は、大熊町から避難して長野県白馬村で暮らす木村紀夫さん、第5回は、南相馬市の鈴木時子さんと荒川陽子さん、第8回は飯舘村の長谷川健一さんに話していただきました。
 木村さんはその後、『たぁくらたぁ』にご自身の言葉で連載していますし、長谷川さんはオフィスエム社で『奪われた故郷|あの日、飯舘村に何が起こったのか』として証言集が出ていますから、ぜひそちらもお読みいただきたいと思います。
 当事者のことばが、より多くの人の目に触れることを願っています。


渡辺一枝プロフィール
一枝さんプロフ写真
1945年ハルビン生まれ。1989年に18年間の保育士生活に終止符をうち作家活動に入る。以後、チベット、中国、モンゴルへの旅を続けている。著書に『叶うことならお百度参り チベット聖山巡礼行』(文藝春秋)『チベットを馬で行く』(文春文庫)『女たちの3・11 それでも、私は命を繋いでいく。』(共著、オフィスエム)『消されゆくチベット』(集英社新書)など多数。『マガジン9条』発起人の一人。産直泥つきマガジン『たぁくらたぁ』の常連執筆者。

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