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更新情報 一枝通信 6月13日号「のりこえねっとシンポジウム」


みなさま

◉「のりこえねっと」をご存知でしょうか?
いま、在日韓国・朝鮮人を標的とするヘイトスピーチが、各地で凄まじい勢いで広がっています。
多文化のもとで共生する私たちの平穏な暮らしを切り裂いて、民族差別や人種偏見に満ちた侮辱的、脅迫的言動が繰り返されています。
ヘイトスピーチを繰り返す差別主義者たちは、女性を敵視し、ウチナーンチュ、被差別部落出身者、婚外子、ハンディキャップのある人たち、性的少数者などにも攻撃を加えてきています。
ヘイトスピーチやヘイトクライムを生み出すレイシズム(差別主義)は、拡大していて、昨年に全国で起きたヘイトデモは確認されただけでも360件あまり、その他の嫌がらせや捏造展示を含めると年間500件を超える状況です。
ゆるがせに出来ないこのような状況下で、昨年9月1日に、辛淑玉さん、鈴木邦男さん、宇都宮健児さん、田中優子さん、上野千鶴子さん、佐高信さんら21人が共同代表として発足した会が、「のりこえねっと」です。
「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」
これは、国際社会が長く苦い歴史の中で築いてきた『世界人権宣言』の第1条に、高らかに謳われている言葉です。
第2条でも言います。
「すべて人は、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治上の意見、国民若しくは社会的出身、財産、門地その他の地位、又はこれに類するいかなる事由による差別も受けることなく、この宣言に掲げるすべての権利と自由を享有することができる」
そして、「のりこえねっと」の設立宣言は、こう結ばれています。

【人間の涙の歴史を無に帰そうとする挑戦に、私たちは、決して屈しない。】

一昨夜は、明大リバティータワー1096教室で、「のりこえねっとシンポジウム」が開かれました。
昨年9月に会が発足して、初めてのシンポジウムでした。

◉活動報告
始めに、2013年度の活動が報告されました。
・昨年9月25日に11名の共同代表によるキックオフ記者会見
・「のりこえねっとTV」を開設し、昨年11月6日の第1回放映では共同代表3名(上野千鶴子×北原みのり×辛淑玉)による開設記念トーク「大爆笑女語り!! ヘイトを斬る!」放映。
・今年1月専用事務所設置
・学習会への呼びかけ、国連へのアプローチ、カウンターデモ(抗議活動)への参加と呼びかけ。
・「差別らくがき消し隊」活動を他団体と連携して実施。
・メールマガジン「のりこえねっと通信」は30号を越えて発信。
*「のりこえねっとTV」放映記録は http://ch.nicovideo.jp/norikoenet-tv からご覧になれます。

◉友好団体からの活動報告
「C.R.A.C(Counter-Racist Action Collective)対レイシスト行動集団」「男組」「女組」
「差別反対東京アクション」の各団体からこれまでの活動の報告が発表されました。
各団体は行動のあり方は少しずつ違っていても、排外主義、差別主義に抗して、抗議行動や周知活動に取り組んでいます。
反レイシズムのカウンターデモというと、激しい言葉でヘイトデモとやり合うことを思い浮かべるかもしれませんが、プラカードを掲げて抗議するプラカード隊や、大阪での「仲良くしようぜパレード」、新大久保からのヘイトデモを外して欲しいと公安委員会に求める署名集めの活動など、各グループがさまざまな取り組みをしています。
以前「一枝通信」でお伝えした毎週月曜日の都庁前行動や、3月の池袋でのヘイトデモに対してのカウンター行動も、これらの活動のひとこまでした。

◉今後の取り組み
「差別反対東京アクション」は毎週月曜日都庁前アピールをしていますが、ここでの提案
は、東京都が「人種差別撤廃都市宣言」を議会で採択するよう運動していこうというものです。
「女組」では周知活動として「反差別パネル展」を開きます。

・6月28(土)、29(日) ICU(国際基督教大学)カルチュラルタイフーンに出展ブース
・7月26(土)、27(日) 新宿区立区民ギャラリー

「のりこえねっと」では、ヘイトスピーチまんが&シナリオコンテストを行います。
なぜ彼らはヘイトスピーチをするのか、ヘイトスピーチをされた人はどう感じるのか…。
ヘイトスピーチについて多くの人に知ってもらい、考えて貰うための作品募集中。
・シナリオ作品受付は終了しました。
・漫画作品受付は2014年8月末日まで。
結果発表は9月に、のりこえねっとホームページ上で発表します。

◉シンポジウム「ヘイトスピーチってなに?レイシズムってどんなこと?」
パネラーは、石坂啓さん(漫画家)、寺脇研さん(元文部省官僚、京都造形芸術大学教授、コリア国際学園理事)、八木啓代さん(ラテン歌手、作家、エッセイスト、ジャーナリスト)、司会は辛淑玉さんでした。150人ほど収容の教室は一杯で、立っている人や床に座った人も居ました。
1時間半にわたってのシンポジウムは、辛さんの端切れよい口調での司会と、寺脇さん、石坂さん、八木さんの3人による歯に衣着せぬ論で、熱気溢れる会でした。
ヘイトスピーチやレイシズムなど差別がある方が都合が良い人たちが居ることや、行政がヘイトの側に立っている、行政がヘイトに対峙することに逃げ腰になっていることも話題になりました。
ヘイトスピーチの言葉の素には、歴史や事実に対する誤読と曲解があり、けれどもそれはむしろ,彼らは誤読をしたがっている、自分たちが読みたいように読んでいるということも、問題にされました。
差別主義者が抱える〈被害者意識〉も提起され、仮想敵=敵に対しての攻撃的言動が生み出されているとも話されました。

◉今は、戦時
シンポジウムでそのように話題が進められた訳ではありませんが、私には、ヘイトスピーチが蔓延している事と、安倍政権の憲法を変えて戦力を持つ国にという事が、符合しているように思えてなりません。
図らずもパネラーの石坂さんからの、「今は戦後でも戦前でもなく、戦時だと思える」という発言があり、それに応えて寺脇さんが、「1937年から1941年の状況と今が重なる」の発言もありました。

◉これからどうしていくか?
ヘイトスピーチ、ヘイトクライム、レイシズムの克服のためにこれからどうしていくかが話されましたが、スポーツや音楽など自分の好きな事から世界を知っていくのは大事だと思えます。
オリンピックの東京開催が決まってしまいましたから、「ヘイトデモのような恥ずかしいものを外国人に見せてもいいのか?本当の愛国者なら、恥ずかしい姿を見せたくないだろう?」という発言は、笑いのうちに参加者からの賛同を得たように感じました。
「のりこえねっと」の共同代表の鈴木邦男さんは、「右翼も左翼もない。国を愛するならヘイトスピーチのような汚い言葉を使った発言はおかしいし、もともと日本は、朝鮮や中国からの文化を受け入れて、自国の文化と融合してきた謙虚な国民性の国なのだ」と、ヘイトスピーチに対しても、また凝り固まった保守主義者に対しても苦言を呈しました。

◉心に留めたい言葉
立錐の余地もないほどの盛況だった会ですが、エッセイストの朴慶南さんも参加されていました。
朴さんが発言された言葉に、胸を抉られました。
在日2世の朴さんは高校時代に関東大震災時の朝鮮人虐殺の事を、教科書で読んだそうです。
朴さんは高校時代まで日本名で過ごしていたのですが、この歴史的事実を知って、「もし今度こんな事が起きたら、このクラスに自分を助けてくれる人は居るだろうか?」ととても不安になり、それからは通学の電車の中でも、外を歩いている時にも、怖くてならなかったと言います。
そして、ヘイトスピーチが蔓延している今、自分と同じように大きな不安を抱えて過ごしている子どもたちや在日、外国人が大勢居ることを知って欲しいと言いました。
朴さんの不安を、心に留めたいと思いました。

◉賛同人・賛助会員を求めます
日本社会は一線を越えました。
「殺せ」という扇動が表現の自由として、日本全国で叫ばれる時代になったのです。
ターゲットは「在日」「沖縄」「被差別部落」「障がい者」「婚外子」「被ばく者」「戦時性暴力被害者」「生活保護利用者」「移民」「難民」「教員・公務員」「韓国」「中国」そして「反原発を叫ぶ人」。
国家がその生存権を奪ってきたものたちと、国家の敵と認定したものへと集約されています。
無知と偏見と差別意識とストレス発散の快楽が、語る言葉すらもちえないものへと向かっています。
わたしたちは声を上げました。
その声を支える仲間になってください。

★企業賛助会員 1口年50,000円
★団体賛助会員 1口年10,000円
★個人賛助会員 1口年5,000円

HPのフォームより、お申し込み下さい。 http://www.norikoenet.org/
E-MAIL:info@norikoenet.org

長文になりました。
みなさまのご協力をお願いいたします。                 

いちえ

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