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更新情報 一枝通信1月13日号『ある精肉店のはなし』&お知らせ


みなさま

纐纈あや監督の2作目のドキュメンタリー映画『ある精肉店のはなし』のことは、昨年秋にも一度、この「一枝通信」でお伝えしました。
今日、私は3度目の鑑賞をしてきました。
観る度に新たな感動を覚えます。
皆さんにもぜひ観ていただきたくて、お伝えします。

◉「いのちを食べて いのちは生きる」
『ある精肉店のはなし』は、大阪貝塚市で精肉店を営む北出一家に取材した映画です。
牛を飼い、育て、屠畜することから精肉として店で売るまでを一貫して一家総出でやってきた「生産直売」の精肉店です。

「いのちを食べて いのちは生きる」

真正面からこの当たり前の事実に向き合った、優しくいとおしく、美しい映画です。
屠畜を美しいと言うと眉ひそめられるかもしれませんが、この映画を見ていただければ、きっとその意味を判っていただけると思います。
家業を継いで7代目の兄弟は、被差別部落ゆえの差別に対して地域の仲間たちと共に部落解放運動に参加し、自分たちの意識も変化し地域や家族も変わっていきます。
肉をとった後の皮をなめし、だんじり太鼓に仕立てていく。
そして、だんじり祭り。
また、盆踊り。
息子の結婚式。
牛の飼育から屠畜、精肉店、家族4代が囲む食卓という日常のケの日々があって、こうしたハレの日が一層際立って胸に迫ってくるのでしょう。

◉祭り太鼓
屠場が閉鎖されて「牛を飼い、育て、屠畜し、精肉として販売」してきた家族も、新たな日々を刻み始めます。
太鼓屋としての生き方を選んだ次男の昭さんの初仕事は、だんじり太鼓の皮の張り替え。
映画では、太鼓の皮張りの作業も丁寧に追っています。
その行程の中にさりげなく映し出された場面の中に、この地域の時の流れが窺えます。
そして祭りの場面を通して、また、この地に生きる人々が受け繋いでいく時の流れを思いました。
被差別部落の歴史を「訴える姿勢」によるのではなく、深く考えさせてもくれるのでした。
監督の纐纈あやさんは、1作目の『祝の島』で島の人々に寄り添って撮っていった時と同様に、丁寧に、淡々と北出一家の姿を映し出していきます。
あやさんはいいます。
「北出さん家族と一緒にいるときも、地域にいるときも、私は大きな安心感に包まれていた。生まれ落ちた場所で、自分が自分として生きること。それを考え抜き、生き抜いてきた彼らは、しなやかでありながら揺るぎなく、そして果てしなく慈愛に満ちていた。」
どうか、多くの人に纐纈あや監督の撮った北出一家『ある精肉店のはなし』を、見ていただきたいと思います。
ポレポレ東中野で上映中です。
1月17日までは、12:40/14:40/19:00 の上映時間です。映画は108分です
1月18日からは、14:20/16:50/19:00の上映時間で、最終日は未定です。

名古屋、大阪、京都、神戸などでも上映していますから、是非、是非たくさんの方に観ていただきたくお勧めいたします。

◉トークの会『福島の声を聞こう!vol.9」のお知らせ
2月17日(月)19:00〜21:00
セッションハウスにて、催します。
ゲストスピーカーは、第1回の時にも話していただいた六角支援隊の大留隆雄さんです。
3年目を迎える被災地のこれまで、そしてこれからの展望を話していただきます。
チラシを添付いたします。
平日の夜ですが、みなさまのおいでをお待ちしています。

いちえ

vol9

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