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2017年12月7日号「12・5集会報告②」


*12月5日の「9条は世界の宝 市民と議員のリレートーク」集会報告続きです。

●伊波洋一さん(「沖縄の風」参議院議員)
 沖縄は辺野古新基地建設の問題で、毎日100名を超える人が現場で座り込みをしている。
その思いは、2度と沖縄戦のような戦争を起こさせないという思いからだ。
今の沖縄の状況は、アベ政権になってから先島諸島にも自衛隊の基地が作られ、それは対中国戦争シフトというのでこれが進んでいる。
北朝鮮問題が緊迫しているが、北朝鮮はアメリカが攻撃する可能性が高く、沖縄の米軍基地は今、とても緊迫している。
そうなると日本が巻き込まれる訳になる。
 中国については、当初アメリカは中国に対しかなり攻撃的姿勢だったが、今日経済があれだけ発展して大国になると変わってきている。
アメリカの情報機関CIA の調査では、もはやアメリカの経済は世界で3番目で、1番目は中国、2番目はEU 3番目がアメリカで4番目がインド、5番目が日本となっている。
そういった中で、アメリカの代わりに日本が戦えという状況になっている。
そういう状況で日本は、積極的に中国との戦争の準備をしていると言っても過言ではないのではないか。
 その一つが、9条の改憲論だ。
アメリカの代わりに戦争ができる国にしていく。
戦争がどこで行われるかというと、日本の領土で行われる。
日本の国内の人が、アメリカのもとで闘う場所を誘致付けられているというのが、今の日米安保になっている。
かつて日米安保はアメリカが日本を守るための条約ということで、日本が攻撃されればアメリカが助けるということだった。
アメリカは北朝鮮を攻撃しようとしているが、中国はもう攻撃しないと決定している。
そういう中で9条をなくすのがいかに危険かを考えないといけない。
 日本は米軍にとって住みやすい。
どんなことをしても法律で罰せられず、思い通りのことをさせてくれるし、9,000億くらいのお金も年間日本政府が負担しているから、世界のどこよりも米軍にとって日本は住みやすい。
 今年は日中国交回復45周年だったが、何も行われず、来年は日中平和友好条約40周年だ。
今年から来年にかけての節目の年を大事にしながら、9条のまま平和な日本であり続けるためには、日中友好こそが一番大事だと思う。
少なくとも日本の運命を変えるかもしれないようなことが、いま行われていることを理解していただきたい。
日本を戦場にするかしないか、平和を実現するかということで9条はとても大事だということを伝えていきたい。
一緒に頑張りましょう。

●畑野君枝さん(日本共産党衆議院議員)
 沖縄に次いで米軍基地が集中している神奈川に住んでいる。
横須賀に置かれている米第7艦隊は、地球の3分の1を覆う最も強力な軍隊基地が置かれて、動く原発と言われている原子力空母レーガンの母港にされている。
11月21日午後に東京の太平洋上で、この艦載機が墜落事故を起こした。
行方不明者も出た。
横須賀では相次いで、イージス艦の事故が続いている。
なぜこんなことが起きるのか、日本政府に聞いてもまともに米軍に追求せず、そして繰り返される状況だ。
一つの事故の場合は、艦長が切れて勝手に船を止めてしまって相手の船がぶつかったという状況だ。
オスプレイの問題もあるが、米軍がコントロールが効かなくなっている状況だと思う。
 12年前の朝に横須賀で通勤途上に米兵から基地はどこかと英語で問われ、丁寧に教えてあげた女性が殴り殺される事件があった。
裁判は和解としたが、基地があるゆえの被害は沖縄や全国で続いている。
12年前に私たち女性はパレードで抗議をし、基地へ行った。
米兵が出てきて泣いて言った。
「自分たちは日本に来たくて来ているのではない、ママのところへ帰りたい」と。
レイプ事件が起きた時、司令部の女性が来て「本当に申し訳ない」と言ったこともある。
だから女性が世界で手を結ぶことが、本当に大事だ。
それは男性兵士をも救うことになる。
 「誰の子どもも殺させない」みなさんの闘いは、本当に大事で、なぜそれを言うことができるかといえば、世界の宝9条を持つ国であり、そして核兵器の被害を受けた日本だからだと思う。
加害の国であり被害の国である日本の女性は、世界の女性、世界の人々と結ぶ要になると思っている。
 私の母は東京大空襲の被害者で、大叔父は長崎原爆の犠牲になった。
だから私は憲法9条が大好きだ。
安倍首相は9条3項に自衛隊を書くと言っている。
答弁では、ただ書くだけだから今までと何も変わらないと言うが、書かなくてもずっとやってきて、今のこの危険な自衛隊の状態だ。
書いたら、一体どうなるのか。
安保法制では、まさに海外に行く自衛隊になってしまった。
書くということは、海外で無制限に戦争に参加する自衛隊になるということだ。
横須賀の自衛隊員の皆さんと家族の皆さんは、9条があるので自分たちは海外での戦争に行かずに済んだと、密かに声を立てている。
 母は「戦争を起こしてしまったのは、あの戦争中は女性に参政権がなかったからよね。
今は選挙権があるのだから、あなたの時代に絶対に戦争を起こさせてはならない」と言い、私はそう教え込まれてきた。
その思いを若い世代にも伝えていきたい。
国会で頑張ります。皆さん一緒に頑張りましょう。

●尾辻かな子さん(立憲民主党衆議院議員)
 大阪は維新の皆さんがいて、私は大阪市の本部選出議員だが、最近大阪市は、サンフランシスコ市との姉妹都市を解消するということがあった。
これは戦争をどう捉えるのかということで、歴史修正主義に基づいた解消ではないか。
戦時下の女性への性暴力をあたかも否定しているようなこのことに、大阪に住む一人として、議員の一人として、非常に危機感を覚えている。
 2013年に、当時の橋下市長の従軍慰安婦に対しての発言があった。
戦時中は兵士を慰めるためにそういうことは当然あってしかるべきであり、世界で同じようなことが行われていたという発言だったが、かなり問題になって橋下氏はサンフランシスコへの訪問を断られた。
その経緯があって、その流れがそのまま維新の中に引き継がれている。
そこでこのように、姉妹都市解消をするところまできてしまった。
 これほどまでに過去の事実を否定するような動きが現実になっていることに、非常な危機感を覚え、そこで女性に対して行われた性暴力をあたかも否定するようなことにも、非常な危機感を覚えている。
このような歴史を修正するような人たちに対しては、しっかりと歴史の事実を発信していくことが大事になっていく。
戦争によっていかに人生が狂わされ、女性の人権がなくなるのかという事実を否定してしまう社会は求めない。
こうした流れに対して、みなさんと一緒に声を上げていきたい。
 大阪の動きに注目してほしい。
今日は大阪では有志の皆さんが、姉妹都市解消に抗議申し立てを出すようだ。
こうした動きは福岡でも起こり始めていると聞く。
ぜひ皆さん、手を携えて一緒に連帯していきましょう。

●吉良よし子さん(日本共産党参議院議員)
 国会に送っていただいて4年半経ったが、この4年半はまさに安倍政権の暴走と共にあった4年半だ。
安倍首相はことあるごとに“平和””積極的平和主義”“平和安全法制”、と平和を連呼しながら憲法を踏みにじり、防御すべきと言って今度は9条そのものにも手をつけようとしている。
でも、そうやって憲法に自衛隊を盛り込むことは安保法制を通して自衛隊を地球の戦場へ送ること。
武力によって勝ち取るのが平和とでも言うのだろうか?
絶対に違う。
 2歳の子に読み聞かせている絵本がある。
浜田桂子さんの『平和ってどんなこと』という絵本だが、そこにはちゃんと書いてある。
戦争しない、爆弾なんか落とさない、おなかいっぱい食べられること、安心して眠れること、ちゃんと意見が言えること、君が、僕が生まれて良かったということだ、と。
まさに、この世に生きるすべての人の命を互いに喜び合う、自分が自分らしく生きられる、それこそが平和、本当の平和の始まりではないだろうか。
 それを壊すような戦争、軍事力、絶対に認められない。
だからこそ、アベ9条改憲を絶対に認めない。
明日は参議院憲法審査会だ。
しっかり訴えたいし、本当の平和を求めていく闘い、みなさんと共に手を携えてやっていきたい。

●鈴木直子さん(安保関連法に反対するママの会@埼玉)
 私は3.11の原発事故により、いわき市から埼玉に自主避難している。
その中で「安保関連法に反対するママの会@埼玉」で活動している。
これは2年前の7月に「誰の子どもも殺させない」という言葉に集まって、全国でできたママの会だ。
安保関連法に反対するためにいろんな活動をしてきた。
今も全国で頑張っているが、その中には私と同様に各都道府県に避難した人たちもいる。
 なぜ私が避難したか、それには二つの大きな理由がある。
一つは被ばくが怖かったからだ。
他の一つは差別・偏見が怖かったので夏休みまでの3ヶ月だけ避難したという既成事実を、二人の娘に作ってあげたかったからだ。
だが3ヶ月では放射能は無くならず、未だに各地に汚染がばら撒かれたままだ。
 健康被害も風評被害ではない。
100万人に1人と言われていた小児甲状腺癌が、今現在判っているだけで194人、70人に1人の割合ででている。
その検査は、子どもがここに(と言って喉を指差す)針を刺されるのだ。
本当にかわいそうだ。
私の子どももいつそうなるか、という思いで怯えている。
だから避難したいと思うのは当然の権利ではないだろうか。
それなのに、7年経つのだから自己責任で生活しろ、これはあまりにも酷な言い方だと思う。
 私も埼玉で避難者支援をしていて、避難者からいろいろ話を聞く。
避難や放射能に関して、夫との意見の違いから震災離婚した人が大勢いる。
本当に生活が苦しい。
いま全国では年間所得が300万円以下が40%も占めるが、家族があっても独居でもそうだが、なおさら母子避難者は苦しい。
自分の息子に一緒に死んでくれと言うなど、そこまで追い詰められている人もいる。
首つり自殺した人もいる。
これは大げさな話でも、風評被害でもない、実害だ。
震災関連死も増えている。
 この事実を国は隠蔽して、「寄り添います」「お一人お一人のお気持ちを大事にします」と、私たちは言われ続けて7年目になる。
何も変わっていず、むしろ生活が苦しくなっている。
 憲法前文に書いてある「ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有する」、この素晴らしい言葉があるのに、私たち被災者は辛く悲しい毎日を過ごしている。
 時間の経過とともに苦しくなっていくのが、この原発事故災害の恐ろしさだ。
憲法13条の個人の尊厳もない。
放射能が怖いと言えば発言を止められたり、その場から退場させられたり、言論統制があるのが事実だ。
県内でも放射能が怖い、保養に行きたいと言っても認められなかったり、本当に避難したいのにできない母子たちもたくさんいる。
 どうしてこんな国になってしまったのか。
先ほどの戦争体験者の話を聞きながら思った。
私の親の団塊世代も団塊世代ジュニアの私の世代も、全く経験していない平和ボケの中で育ってしまったからなのか。
それに対して私はいま、ベテランズ・フォー・ピース(平和を求める元軍人が立ち上げた組織)という世界にある団体の日本支部をいろいろな人たちと起ちあげた。
 原子力・核による被害は世界中にある。
核廃絶のきっかけを作ったゴールデンルール号に乗ったヘレン・ジャッカードさんと鎌仲ひとみさんのお話が12日にあるが、昨日打ち合わせでいろいろ伺った。
ウラン鉱山が世界中にあり、退役軍人がPTSDになったりとか、レイプが横行して大変だとか、知らない話を聞くにつれ、平和って何なのかと考える。
戦争はダメだと教えられてきたが、本来の意味での戦争被害を私たちはまだ知らない。
 これから勉強して、同世代、子育てをしている仲間たちに、生活が精一杯でという状況もあるが、もう余裕がないなどと言ってはいられない。
もう戦争の足音は、目の前に来ている。
福島県民として、長州にはもう2度とやられたくないと思いながら、明るく前向きに、ピンチをチャンスにして頑張っていきたい。
 後ろに12日のチラシと埼玉の自主避難者の気持ちを載せた冊子「ぽろろん」を置きます。お手に取ってください。

●福島瑞穂さん(社民党参議院議員)
 この間東京地裁で、安保法制違憲訴訟の原告として意見陳述をした。
角田由紀子弁護士をはじめとし、全国の皆さんに大変お世話になった。
裁判所で弁護士として意見陳述の機会は何百回とあったが、原告として「安保法制は
違憲だ。裁判所はそう言ってくれ」と言うことができたが、それが本当に裁判所に伝わるようにと思っている。
 いま憲法が最大の危機になっている。
自民党は今度の衆議院選挙の選挙公約に、憲法9条3項に自衛隊明記、緊急事態への対応、教育の無償化、参院の選挙区の合区解消のための憲法改正など4項目を掲げている。
安倍総理は2014年秘密保護法、2015年戦争法、安保関連法、そして今年は共謀罪の強行成立と施行をした。
来年にでも憲法改悪をやろうとする、戦争ができる国にする行程表の総仕上げとして、9条改悪をやろうとしていると思う。
 安倍総理は2020年9条を変えて施行するといった。
だから早ければ2018年か19年、一番早ければ2018年6月に発議、8月国民投票。
改憲手続き法は発議から60日〜180日で国民投票しなければならないとあり、60日が最短だが、この最短でやるだろう。
最も遅くて2019年7月の参議院選で、同日の国民投票をやるのがデッドライン。
来年9月が自民党総裁選で、総裁選をまたぐという説もあり、発議をしたからやってくれという可能性もあるが、私は国民の間に広がる前にできるだけ早くにやろうとするのではないかと思っている。
 11月30日参議院の予算委員会で、私は質問した。
9条3項に自衛隊を明記するということは、集団的自衛権を行使する自衛隊のことですね?
安倍総理は「憲法9条1項、2項の解釈を変えて限定的に集団的自衛権の行使を認めたので、そのままです」と言った。
 つまり、1点目。
集団的自衛権の行使をする自衛隊の明記だということを明言した。
災害救助や国土防衛のための自衛隊ではない、世界で戦争する自衛隊だ。
 2つ目、憲法の解釈を変えて集団的自衛権の行使を認めると言った。
1972年の砂川判決で、判決から集団的自衛権の行使は認められるとして解釈は変えてないと言っていたのに、答弁では解釈を変えて集団的自衛権の行使を認めたと言った。
 安倍総理は、質問をするたびに答弁が変わる。
加計学園の問題でもそうだが、それはさておき、とにかく大変な状況だ。
安倍政権がやろうとする憲法9条改変の発議を、人々の力で止める。
国民投票に絶対に行かないように、憲法改悪発議を止めたい。
2週間前まではCMは全く自由であるとか、最低得票数も書いてないとか、国民投票法には、まさに欠陥がある。
国民投票をさせない。
発議を止めていく。
そのために一番有効なのは、女の口コミ作戦だと思う。
とにかくあらゆるところで、3000万人署名も含めてあらゆるところで、憲法9条を変えさせない声を上げて広めていこう。
みんなの力で憲法9条を変えさせない。
時間との戦いだと思うが、大きく大きく、楽しく愉快にチャーミングに広げていけるよう、一緒に頑張りましょう。

*大変長くなりましたが、12.5集会報告はもう少し続きます。
どなたの発言も、ぜひお伝えしたい内容なのです。       

いちえ

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