HOME » 一枝通信»2018年2月10日号「2月8日裁判傍聴と原子力規制委員会への要請書提出」

2018年2月10日号「2月8日裁判傍聴と原子力規制委員会への要請書提出」


 2月8日は10:00〜12:00「福島原発事故刑事訴訟」第3回公判が東京地裁第104号法廷で開かれ、15:30〜は、原子力規制委員会への要請行動がありました。

◎福島原発事故刑事訴訟 第3回公判
●傍聴券入手、そして入廷
 傍聴券配布は8:20〜9:00なので、7時40分に家を出ました。
地裁前に着くと、そこには既に武藤類子さんや佐藤和良さんの姿があり、早朝に出てこられたのだろうかそれとも前夜は東京に泊まられたのだろうかと、これから幾たびも続く公判に参加されるご苦労を思いました。
 9時に抽選発表があり、67席分の番号が貼り出されました。
私は幸い傍聴券を手にすることができました。
この裁判の傍聴は前回の第2回公判に続いて2度目のことですが、それ以前に私が関わってきた、そして今も関わっている裁判はどれも民事訴訟で、刑事訴訟は、これが初めてでした。
民事訴訟と刑事訴訟では傍聴者の入廷の手続きに大きな違いがあることを前回初めて体験し、その物々しさに驚きました。
 まず104号法廷の入り口近くで係官に当選番号の記された紙を見せ、荷物を預ける場所に進み、そこで荷物を預けます。
法廷内に持ち込めるのは貴重品と筆記用具、他はちり紙ハンカチのみです。
携帯電話、スマホ、カメラなどは持ち込み禁止です。
荷物を預けて荷札を受け取り、並びます。
一人ずつ係官の前に進み手にした筆記具などをトレーに入れ、金属探知機でボディチェックを受けます。
それが済むと男性は男性の、女性は女性の係官の前に進み、今度は係官の手で体を触られてのボディチェックです。
そしてトレーの荷物を取って係官の前で、ノートはページをパラパラめくり、筆箱は開けて中を見せという具合に“入念な”チェックを受けて、法廷前の廊下に並ぶのです。
10人ほど座れるベンチもあるのですが、そこに順に並んですわり、その後は廊下に貼ってあるテープに沿って並んで立ちます。
ベンチの列には1の番号が廊下の床に貼ったテープは3本あって、2、3、4と番号が付いています。
先にセキュリティチェックを受けた人から順にそこに並んで、全員のチェックが終わるまで待つのです。
全員のチェックが済むと、1列目の人から順に入廷するのです。
 前回私は、その物々しさに驚きながらも、刑事裁判だからこのように厳しいのだろうと解釈して、このあり方に疑問も持たずにいました。
ところが今回、チェックを受けるのに並んでいた人たちの何人もから「なにこれ、気持ち悪い」「なんでこんなチェックがあるの?」という声が上がりました。
私が「刑事事件だからじゃないですか」と言うと、「これまで刑事事件でも、こんなチェックはなかった」と言う人もいて、私は自分の知ったかぶりを恥ずかしく思いました。そしてチェックを受けた後で入廷まで並んで待つ間、係官にこの厳重なセキュリティチェックの理由を聞く人もいました。
耳の悪い私の聞き間違いかもしれませんが、係官は「裁判長の意向です」と言ったように聞こえました。
また、「オームの時もこんなだったんですか?」と問う人もいて、そうだったと答えが返ったそうです。
係官の服装も民事とは違うのです。
民事は紺色のスーツですがこちらはカーキ色の制服で、それもまたなにやら物々しい感じです。
 こんなことを通して私は、私自身の甘さを痛感しました。
もっと疑問を持たなければ、と学んだことでした。

●刑事訴訟第3回公判
 開廷前にカメラが入りましたが、今回もまた被告席は空席のままの撮影でした。
被告の3人、勝俣、武藤、武黒の3人は撮影後に入廷し、3人が着席して裁判は始められたのでした。
 第3回公判では、検察官役の指定弁護士と被告側の弁護士が追加の証拠を提出しました。
被告側は、平成14年に公表された福島沖の地震の可能性について内閣府の中では「信頼性が明らかでない」という意見が出ていたことを示すメールを提出しました。
また、原発事故の後で東電が行ったシミュレーションを図表で示し、当時の想定に基づいて原発敷地の南側に防潮堤を建設していたとしても事故を防げなかったとする結果を証拠として提出しました。
検察が3人を不起訴にした際の捜査結果をまとめた資料の中には、「23m以上の防潮堤が必要だった」などと記されていたともいいます。
 被告の陳述は言葉だけではなく左右の壁に映像が映されて可視化されてはいるのですが、首を捩じらなければ見えず、また文字などが読み取れず首も頭も痛くなり、途中からは集中できなくなってしまいました。
 隣に座った男性はメディアの人だったのでしょうか、法廷の様子をずっとスケッチしていて、裁判官、検察官役弁護士、陳述する被告側代理人やその後ろの被告の姿を1枚の上に描いていましたが、描き終えるとさっと席を立ち退廷しました。
 12:00ころ閉廷、預けた荷物を受け取って裁判所を後にしました。

◎原子力規制委員会へ
 15:30、六本木のファーストビル前に行きました。
ここは、原子力規制委員会が入っているビルです。
委員長の更田豊志氏が発言した「トリチウム海洋水放出」に抗議しトリチウム水の安全な保管を求める要請書を提出するためです。
先月、武藤類子さんから要請への賛同団体を求めるメールが届き、「戦争への道は歩かない!声をあげよう女の会」として即座に賛同したのでした。
そしてこの日の要請行動に参加しました。
賛同団体は144団体に上りました。
 ファーストビル前での抗議集会では、脱原発福島ネットワークの佐藤和良さんの「原子力規制委員会は、『原子力規制緩和委員会』ではないか」の言葉に、深く頷きました。
トリチウム汚染水を海に流すなど、とんでもない暴挙です。
断じて許せません。
 規制委員会では入室を拒みましたが、4時に職員が要請書を受け取りに出てくると言い、私たちはそれまでそこで抗議のスピーチを続けました。
4時、職員が来て佐藤さんが要請書を渡し、30日以内に返答を求めたい旨告げました。
確実に返答をもらうために佐藤さんはその職員に名刺を求めたのですが、彼は手持ちしていないと言い、名刺を取りに行ってもらいました。
取りに戻った彼はビル内に消えましたが果たして名刺持参で戻ってくるかと案じましたが、数分後に戻ってきて佐藤さんに名刺を渡しました。
更田委員長からどんな返答がくるか、30日後が待たれます。
提出した要請書を添付します。      

◎福島原発刑事訴訟支援団
 最初にお伝えした刑事訴訟は、今後も続々と公判が控えています。
次回第4回公判は2月28日10:00〜17:00です。
これと併行して参議院議員会館で、院内集会を持ちます。
院内集会は昼休憩を挟んで、11:00〜16:30頃まで、参議院議員会館B107室です。
第5回以降の公判期日は以下になります。(時間はいずれも10:00〜17:00)
【4月】10日(火)、11日(水)、17日(火)、24日(火)、27日(金)
【5月】8日(火)、9日(水)、29日(火)、30日(水)
【6月】1日(金)、12日(火)、13日(水)、15日(金)
 3人の被告が存命の内に決心して欲しいと思いますが、このように日程が詰まっているのは何か魂胆があるのでは?と勘ぐってもいます。
国、あるいは皇室の動きと、無関係ではないのでしょう。
支援団の仲間たちと交わす会話は、「◯◯(被告の名)より先に死ねないから、元気でいましょうね」です。                         

いちえ

トリチウム水安全保管要請書

0件の読者の声 »

コメントはまだありません。

この投稿へのコメントの RSS フィード。

本の感想をお寄せください。

編集部で掲載の可否を判断させていただきます。
あらかじめご了承ください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)




TOPへ戻る