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2018年9月27日号「9月24日駆け足南相馬」


●寺内塚合仮設住宅
 8月は訪ねることができず、24日ようやく出かけてきました。
寺内塚合に行く前に黒沢さんの家に寄り、ぶさ子ちゃんの代金をお渡ししました。
久しぶりに会った黒沢さんは、とても元気そうでした。
暑い夏でしたから案じていましたが、体調崩すこともなく過ごしていたと聞いて嬉しいことでした。
 寺内塚合の談話室には天野さん、菅野さん、紺野さん夫妻とが集まっていました。
菅野さんは鹿島に長女家族が建てた家に住んでいますが、昼間はいつも娘婿さんが送ってくれて、談話室で過ごしています。
紺野さんは2015年暮れに小高の自宅に戻ったのですが、時々こうして談話室に遊びに来るのです。
 みんな、仮設住宅に入居してからの日々、談話室でおしゃべりしながら手芸品を作ってきた仲間です。
今も仮設住宅に住むのは天野さんだけですが、そんな天野さんを気にかけて、紺野さんはたまに訪ねてくれるのです。
また菅野さんは、日中は家族がみんな仕事に出てしまうので、家に一人でいるより友達と過ごせるようにと娘婿が送ってきてくれるのです。
6月までは山田さんもいたのですが、山田さんも小高の自宅に戻りました。
井口さんは息子家族と一緒に住んでいますが、6月にお連れ合いが亡くなったそうですから、どうしているのでしょうか。
 久しぶりに会うミッちゃん(紺野さん妻)と安重(夫)は、変わりなく元気でした。
ミッちゃんが栗ご飯を炊いてきてくれて、みんなで頂きながら賑やかにおしゃべりの花が咲きます。
そんな時に、安重さんから聞いた話です。
「猿と競争よ。猿も軍団作ってんのな。猿軍団よ。それが一つじゃねぇんだ。こっちに軍団一つ居っと、あっちにも別の軍団居るんだな。そっちにまた別の軍団がいて、そんな時は急いで車ん中に逃げるよ」
「柿でも栗でも猿が落として地面にあるのを、イノシシが狙って来んだ。イノシシ、昼間だって出て来んよ。」
「米は稲が柔らかいうちはスズメが食うけど、しっかり実ってくる頃になっと、イノシシにやられる。アライグマも多いよ。この前20頭ばかりも獲らえられたってよ」
 避難指示解除になって住民も何割かは戻りましたが、そこは半ば野生の王国化しているようです。
●カリタス南相馬
 仮設住宅を退去した人たちに、集いの場を提供している教会があると聞いていました。
また教会併設の幼稚園は、2011年被災後も園を閉じずに希望する園児を受け入れていたとも聞いていました。
前もって連絡もせずに突然でしたが、お訪ねしました。
休日だったので幼稚園はお休みでしたが、教会の集会室には大勢の人が集っていました。
ちょうどこの日は、音楽を学んでいる学生さんたちがボランティアで演奏会を開いていました。
また改めてゆっくりお話をお聞きしに再訪の御願いをして、帰りました。

 今回は日帰りで、駆け足の南相馬行でした。
なかなかゆっくり訪問する時間が取れずにいる最近です。
 仮設住宅を退去した人たちが多くなり、住まいが離れているので訪ねにくくもなっています。
けれど仮設にいた頃よりも自宅に戻られてからの方が、大変な人も多いのではないかと案じているのです。
近くに話し相手もいず、昼間はテレビを見るしかない人も多いのです。  

いちえ

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